死ぬのはいつも他人ばかりなり

66歳10か月になりました。日本人男性の平均寿命81歳ちょっとなので・・・

あと、15年程度になっちゃいました。

健康寿命の残りは、表示している様に4469日、12年と3か月程度ですね。

まあ、こんなのはそのあたりかなぁという大まかーな指標にしか過ぎないですが・・・・

プラスマイナス10年程度での的中率は9割以上でしょう。プラスマイナス20年にしたら、絶対に１００％！！

仕事柄、在宅医療を通じて、がん末期の患者さんと色々なお話をします。

ご自宅では、病院でお話を聞いた時とは別人、リラックスして色々な話をしていただけます。

がん末期の患者さんを、人生の先輩だと思っています。たとえ、その方が年下の方であったとしても、私の経験していない世界を知っておられますので。

私がこれまで遭遇した事の無い、過酷な状況を経験されています。実体験の力は大きいです。

人間って、死亡率100%なのに、自分の死は実感できない様に作られている様です。がんです、余命わずかですよと言われて初めて少しだけ実感する！！

皆が皆、「私が癌？？ガーン！！！何で私が！！！！！！」

面白いように同じ反応を示されるようです。面白がってはいけませんが。

私は医師免許を持っており、これまで30数年の経験を積んできております。ですから理論的には当事者である患者さんよりも多くの知識を持ち合わせているはずですよねぇ。でも、人間って、実感してみないと分からない事ってありますよねぇ。実体験してみないと分からない。それこそが、人生を実際に生きていく意味だとも思う私です。

　生き続けていくのが、少し面倒になったりもするのですが・・・・これまでも生き続けて来たし、これからも今しばらくは生き続けていこうと思っています。

　人生に絶対的な意味は皆無だと思っていますし、死ねば無　だとも思っていますが・・・・・自ずから生命を絶つ気はしません。生きてるだけで丸儲けだと思った方が得ではないかと思っています。
　虚無的で懐疑派の私が一番好きな言葉・・・・

　それが

　　　　　死ぬのはいつも他人ばかり
　です　　マルセル・デュシャンの最大の功績は、この言葉を残した事だと思っております。