命のカウントダウン(健康余命3605日)

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発熱とかかりつけ医

2020-09-27 01:16:07 | 新型コロナウィルス
既に書きましたが、この冬に発熱すると、診てもらえる医療機関が限定される可能性があります。ひょっとすると、貴方の行きつけの医療機関でも「発熱された方は診ることが出来ません、他の医療機関を紹介します。」と言われる可能性があります。

「いつも、かかりつけにしているのに、何故?」
「なんて冷たい対応」
と、言われるかもしれませんが、ビル診であったり、手狭な診療所などの場合、感染予防の基本である動線の分離が出来ません。(感染の可能性がある方と、一般患者さんを分離できない)それゆえに、発熱患者さんは、その対応が出来る医療機関に行ってくださいという事です。

昨年までは、発熱した時に診てくれていたのに!!と、おっしゃる方、なるほど、そうなのですが、今回の新型コロナは、重症化の可能性がインフルエンザや風邪と比較して高いですし・・・社会的な影響が異様なまでに大きいので・・・致し方ないのかもしれません!!

 ビル診であったり、手狭なクリニックの多くが、建物や内部の構造上、発熱患者とその他の患者さんを完全に隔離することが困難なのです。特に、ビル診の場合、発熱患者を受け入れると、他のテナントに迷惑をかける心配もあります。
 医師が、スタッフが、新型コロナを怖がって、診てくれないのだろうと思われるかもしれません。誰も、怖くないわけではありません。だれも、怖いですが、それが理由ではないと思っています。不十分な予防体制で診察をすることで医師を始めとするスタッフが感染してしまうと、周囲に多大な迷惑をかけてしまいます。そして、何より、他の患者さんたち、特に致死率が高い事が分かっている、高齢で生活習慣病を持った患者さん達を、新型コロナ感染の危険にさらすことにもなってしまいます。誰も、自院をクラスター源にしたくはないのです。

厚生労働省も指導している様に、with コロナの時代、体調不良や発熱などが見られた場合、まずすることは、かかりつけ医療機関への電話相談です。
かかりつけ医療機関は、自院で診ることが出来なければ、診療可能な医療機関を紹介することになっています。(このあたりがスムーズにいくよう、現在多方面で調整中です)

 症状で、風邪、インフルエンザ、新型コロナ感染症の区別をつけることは出来ません。風邪はくしゃみ、インフルエンザは急激な発熱や筋肉痛、新型コロナは嗅覚異常、味覚嗅覚異常とか、息苦しさとか特徴的な症状はあると言われていますが、それだけで明確な鑑別は無理です。実際に患者さんを目の前にしてでも、鑑別は出来ません。電話ではなおさらですよね。だから、鑑別診断するためには、多くの場合インフルエンザ抗原検査や、新型コロナウィルスに対する抗原検査やPCR検査が必要となります。


新型コロナウイルス疑い患者さんを診療すると、「院内トリアージ実施料」が算定されます。これは、新型コロナウイルス疑い患者さんを診療するに当たって必要な感染予防策(患者さんの隔離、マスク、フェイスシールド、部屋の消毒等)のコストや労力に対して支払われるものです。
実際、医師、看護師を始めとする医療スタッフの緊張と仕事量は保険点数で収まるようなものではありません。
「院内トリアージ実施料」の保険点数は300点(3000円)です。本人負担は3割負担の方で900円となります。インフルエンザの検査は普通に保険での負担金がかかりますが、新型コロナに対する検査は、国からの補助が出るので、その分は無料になります。(ああ、ややこしい!!)

インフルエンザと新型コロナの合併は決して珍しくない様です。それで、日本感染症学会も、両方の検査施行を推奨しています。(突っ込む綿棒は1本で、両方の検査が出来る検査も出てきています。また、FilmArray呼吸器パネル2.1 という鼻咽頭ぬぐい液中のインフルエンザウイルス、コロナウイルス、パ ラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、RS ウ イルス、ヒトライノウイルス/エンテロウイルス、マイコプラズマ・ニューモニ エ、クラミジア・ニューモニエ、百日咳菌及び SARS-CoV-2 の核酸検出(病原性 微生物感染の診断補助)というすごい検査も7月に認可されたようです )

何しろ、この冬に発熱してしまうと面倒です!!
インフルエンザの予防接種は出来る限り早めに予約を済ませておきましょう。11月中旬頃からは例年インフルエンザの流行がスタートします。
可能であれば、それまでに接種を終えられた方が良いと思います。

かかりつけ医を持てといわれても、そんなに医療機関に行かないよと言われる方もおられますよねぇ。良い機会ですから、近くの医療機関数件にインフルエンザの予約の電話掛けてみてください。そして、この冬発熱した場合、診ていただけるかと、聞いても見ましょう。対応で、その医療機関の大体の雰囲気は分かると思います。相性の合いそうなところを、かかりつけ医にしちゃいましょう!! 当面は必要なくても備えあれば患いなしです!!

私は、レストランや料理屋さんで気に入ったと思ったら、3日連続で通います。そうすると絶対に覚えていただけます。次回が2ケ月後でも、6ケ月後でも、「ようこそ、お待ちしておりました」と、言っていただけます。
医療機関は・・・どうなのだろう、病気もないのに受診するのも変ですよねぇ。正直に、「これから、かかりつけ医になっていただきたいと思っているのですが」と、言っていただけたら、それは、嬉しい事なので、必ず心して対応すると思いますよ。
「感じのいい人だな」と、思ったら、悪い対応はしないでしょうし、「こいつ気分悪いな」と、思ったら、ぞんざいに扱うかもしれません。
お互い同じ人間なので・・・・少しだけ許容の心を持ちましょう。それで、お互いを尊重しあえる関係を築くことが出来たら大成功ですよね。

お互いに人間なので・・・・
お互いの立場を思いやって、気持ちよく対応出来たらと思うのですが・・・
ある程度、余裕が無いと、そんなきれいごとも吹っ飛んでしまいます

何はともあれ、体調が悪ければ、電話で受診可能かどうかをお尋ねください
これが、今シーズンの鉄則です!!


がんと癌

2020-09-25 19:47:22 | 知らんでもええこと
今日は、全くもって「知らんでもええ」話です。知っていても何の得にもなりません。それどころか、平仮名のがんと漢字の癌の意味は違うんやでぇ なんて口にすると・・・医療関係者に煙たがられる事必定です。・・・・

ややこしい話ですが

 平仮名の「がん」には、漢字の癌、肉腫、白血病や悪性リンパ腫などが含まれます。 一方、漢字の「癌」は癌腫と同じで、肉腫や悪性リンパ腫は含まれません。

要するに・・・・癌は、体の外から見えるところ(どんなに狭い隙間の奥にあっても、体の外からアプローチ可能な部位)にあるタチの悪いできものの事です。

体の外側からは近づくことが出来ない、体の中に出来るタチの悪いできものは、がんであっても癌ではありません。

タチの悪い出来物全体を「がん」と呼んでおり、その中の上皮細胞由来という特別なグループだけが癌なのです。

癌保険ではなくて、がん保険ですよね。


皮膚癌、胃癌、大腸癌など、直接見ることが出来たり、狭いところをすり抜ける内視鏡で見ることが出来ますよね。
子宮癌も体表に繋がっています。乳癌は一見乳房の中の様に思えますが、乳管などで体表とつながっています。(内視鏡は入っていけませんが!)そして、乳癌は、男性にも出来るそうです(見たことは無いです)

肺癌は、体の中やろ~ と、言われるかな? でも、気管、気管支という空気の通り道で、体表とつながっています。

逆に、体表と繋がっていない組織で出来るタチの悪いできものは、がんではありますが癌とは呼ばなくて・・・筋肉の中、骨、などに出来る悪いできものは、肉腫と呼びます。骨肉腫、平滑筋肉腫 とか、そして、血液を作るところに出来るタチの悪い変化には、白血病、悪性リンパ腫などがあります。
そうそう、脳にできる出来物は、たとえ良性であっても面倒なことになることが多いので・・・これは例外的に脳腫瘍と言ってますねぇ。

分かり易く説明しようとしたら、かえってややこしい説明になってしまいました。トホホホホ!!お付き合いありがとうございました!!!




今日の日はさようなら 森山良子 1967

2020-09-24 23:42:33 | 今日の一曲
この歌には思い入れが一杯。この曲が流れて、中学を後にして、鴨川の河原で「友よ」なんてがなっていましたなぁ。
曲は何でもよかったのだけれど、中学生だから、優等生のの森山良子よりはひねた岡林信康とか高田渡が圧倒的に受けた。

一番受けなかったの高石友也。良いおじさん過ぎて面白くなかったなぁ。
まあ、そんな時代の思い出の唄です



今日の日はさようなら 森山良子 1967

高齢化と認知症

2020-09-24 01:20:38 | 
高齢化とともに認知症の方も増えている
今年、百歳以上の方が8万人を超えたらしい。百歳以上の方の人口が一番多い国はUSAだけれど、人口当たりで行くと、日本の圧勝
他の国をダブルスコアで突き放している

老人ホームの7割から8割が女性で占められているわけですが、100歳以上になるとより顕著になって約9割(88%)が女性です。


子供叱るな来た道じゃ、 年寄り笑うな行く道じゃ、 来た道行く道二人旅、これから通る今日の道、 通り直しのできぬ道
作者は不詳ですが、一説には永六輔さんが著作『大往生』で、愛知県の犬山で見たビラの言葉を広めたとのことです。
子供叱るな来た道じゃ、 年寄り笑うな行く道じゃ けだし名言ですね。
笑いたくは無いし、平均寿命が延びることはめでたい事なのですが、高齢化と認知症が切り離せないことも、まぎれもない事実です。
年齢とともに認知症は増加します。
75歳:1割 80歳:2割 85歳:4割 90差:6割 95歳:8割 (大体の目安です)
75歳まで、男女差は見られませんが、それ以降、女性の方が認知症の率が高くなります。
生き延びる男性はごく少数ですけど、ボケ率は低い。逆に言うと、女性は惚けても生き続けるのかもしれないですね。ボケた男性は生き延びられない。(差別する意図は皆無です。気分を害されたらごめんなさい)

今回は、長生きすると認知症になる可能性は高くなると言うお話でした。
高齢化社会とは、以前よりも「死に近い位置にいる人々」が増加したという事で、昔よりもポンコツになっても生き続けられる社会になったという事です。それが良い事なのか悪い事なのかは個人の価値観次第だと思っています

次回、本当に話したいこと・・・・
認知症の方の人権に関して、つたない私見を述べたいと思っております。
認知症の方の人権を軽んじるなと、言われる意見には同調したいと思っております。
でも、認知症と認定すること自体が・・・権利を剥奪しても良いと言う認証と同義なのです。
認知症の方の人権を尊重しろ と言われるなら、認知症の方の運転免許を認めたほうが良いですか? それは極論だと言われるかもしれないですが、論理というのは極論を避けて通れないと思っています。

数学で、n→∞ とか、n→0 という数式に、そんな極端なこと言うたらあきませんわ。ほどほどにしときまひょ と・・・・言えない私でした。