「今、買うならこれだ!マル得マンション」「不動産2極化時代 勝ち組物件の見分け方」など、
いずれも、ビジネス週刊誌が不動産を特集として取り上げた際の紙面タイトルを賑わしたコピーです。
マンション市場には、「今が買い時」といった風潮が広がりつつあり、市場の景況感は上げ潮ムード
に溢れています。
しかし、マイホームの買い時は人それぞれです。市場のムードやマスコミの報道に躍らされてはい
けません。そこで、どのように買い時を見極めればいいのか、その判断となる6つの視点を簡単に書
かせていただきます。
① 住宅ローン金利は、長期金利の上昇に引きずられる格好で、住宅ローン金利も先高感が出てきている。
② 消費税が2014年4月に8%、15年10月に10%へ引き上げられる予定。この経済情勢をみて判断する。
③ 住宅税制と現金給付は、住宅ローン減税に加え、一定の年収制限のもと、住宅消費増税対策として
税率8%時には最大30万円、税率10%の時には最大50万円が現金給付される予定です。
④ 住宅供給件数が、当面横ばい推移すると予測できます。10%への増税後は先細り(反動減)の可能性があります。
⑤ 住宅価格は、足元、中古マンションは下がり基調(注:人気の物件はそうではありません)、
新築マンションはやや上昇傾向。だだし、上昇は、微増で過剰反応することはありません。
⑥ ライフプランは、家族構成の変化や将来収入の安定性など、各人のライフプランに合わせた購入時期
の判断が求められます。
この視点を総合的に判断して今が自分にとって買い時なのか?どうか?判断してみてくださいね!
今、最も気になるのが金利の動向です。日本銀行が追加の金融緩和を積極的に打ち出したことで、
当初は日銀の思惑通りに金利は低下しました。4月4日には史上最低となる0.4%台まで長期金利は
下落しましたが、現在0.7%から0・8%台で推移しています。新総裁のもと、量的・質的金融緩和
により国際の買い入れを強化したにもかかわらず、意に反して長期金利は急上昇しました。
一時、5月23日には、1%まで上昇し、金利の先高館が台頭しました。その結果住宅ローン金利も
5月~7月の3か月連続で利上げされ住宅購入検討者には逆風が一時的にふきましたが、ここ8月に入ると
その金利一時の上昇傾向から横ばいになってきています。この場合の住宅ローンの設定は、全期間固定金利タイプを
勧める必要はなく、リスク回避を優先した返済プランを考えることが大切です!ご自身のリスク許容量を見極め
資金計画の立案をすることが大切です。
政府は、住宅ローン減税とは別に、消費税負担増を緩和できるように給付処置を検討しています。
2014年4月以降(税率8%)に住宅を取得した年収510万円以下の世帯には10万円から最大30万円、
15年10月以降(税率10%)は年収775万円以下の世帯を対象に10万円から最大50万円を現金給付する
方針となっています。該当する人には、住宅ローン減税とは別枠なので両制度が適用されます。
色々な情報が飛び交う中でご自身の中で何が得な方法なのか十分にご検討くださいね!
では、本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。