日本ではあまり普及していませんが、アメリカでは、すべての断熱材の中でトップシェアをほこっているのが
セルローズファイバーと言う断熱材です。
断熱材と一言で言っても、セルローズファイバー、グラスウール、ロックウール、現場発泡系ウレタンフォーム、
羊毛断熱材、フェノールフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、発泡スチロール、硬質ウレタンフォームなど
、
断熱材の種類には色んな種類があります。
セルローズファイバーは、天然繊維(パルプ)で出来た断熱材です。新聞紙をリサイクルして作っているので、
住む人と地球環境に優しい建材です。
天然の木質繊維なので、内部に小さな空気の粒があり、空気の対流をおこさないため、無機繊維質系断熱材
(グラスウールやロックウールなど)より高い断熱効果が期待できます。
ホウ酸、ホウ砂等の化学薬品を混入して防燃処理をしているので木造住宅に使用しても燃えにくく延焼を防ぎます。
また有毒ガスの心配もありません。
グラスウールや、ロックウールのような無機繊維系断熱材には、壁内結露等が起こった時に、
性能が落ちてしまうという事がありますが、セルローズファイバーは断熱性能のほかにも、
自然素材ならではの吸放湿性によって適度な湿度を保つことができ、室内や壁体内部の結露やカビの予防をしてくれます。
実際の断熱性能を見てみましょう!
熱の伝え安さの指標でもある熱伝導率で比較してみましょう!
数値が低いほど熱を通しにくいことになります。
フェノールホーム ・・・・・・・・・0.020W(m・K)
押出法ポリスチレンフォーム・・・・ 0.028W(m・K)
硬質ウレタンフォーム・・・・・・・ 0.034W(m・K)
ロックウール(無機繊維系)・・・・・ 0.038W(m・K)
高性能グラスウール16K(無機繊維系) 0.038W(m・K)
セルローズファイバー(有機繊維系)・ 0.040W(m・K)
熱伝導率だけで見ると、セルローズファイバーの性能は高くはないですが、断熱材が高い断熱性能を発揮するのかは、
熱伝導率の他に、「断熱材の厚み」「施工の精度」の両方で評価されます。
セルローズファイバーで、施工した家は、気密性能が非常に高くなります。
綿状の繊維を現場で吹き込んでいきますので、ある程度細かいところまで充填することができます。
他に大きな長所として、吸音性能・遮音性能の高さがあげられます。他の断熱材もある程度の吸音効果・
遮音効果はあるのですが、セルローズファイバーの性能は群をぬいています。
防音と同時に断熱をお考えの方には、候補の上位にあげていいでしょう。演奏室や、シアタールーム、
カラオケスルームなどでは、非常によく使われています。
また、セルロースファイバーにはホウ素が配合されてるので、基本的に害虫が付きません。
ゴキブリ退治で有名なホウ酸ダンゴと同じ成分が含まれており、ゴキブリなどが嫌う防虫(殺菌)効果があります。
壁や天井裏には防虫効果の高いセルローズファイバーが詰まってますので、防虫だけではなく、カビ、ダニ、虫類、
ネズミなども防ぎ、この殺菌力は眼科の殺菌洗眼にも使用されているぐらいです。
セルローズファイバーの特徴をまとめると
1. 地球や人に優しいエコロジー資源である
2. 結露やカビを予防でき、家が腐ることを防いでくれる
3. シロアリやゴキブリといった害虫予防が出来る。
4. 高い防音性能
5. 高い防火性能
セルローズファイバーのデメリット
1. コストがグラスウールと比較すると高い(総合的に判断すると決して高くないですが・・・)
2. 施工時に専用機械と専門職人が必要
3. 長期的には沈下して上部に隙間ができてしまう可能性があるので施工時にその対策が必要。
演奏室やシアタールームを作る外部の音が気になるのであればセルローズファイバーをお勧めしますが、
そうでないのなら、他の断熱材でも断熱効果はあまり変わりませんので予算と相談して決めてください。
では、本日は以上となります。参考にして下さい
セルローズファイバーと言う断熱材です。
断熱材と一言で言っても、セルローズファイバー、グラスウール、ロックウール、現場発泡系ウレタンフォーム、
羊毛断熱材、フェノールフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、発泡スチロール、硬質ウレタンフォームなど
、
断熱材の種類には色んな種類があります。
セルローズファイバーは、天然繊維(パルプ)で出来た断熱材です。新聞紙をリサイクルして作っているので、
住む人と地球環境に優しい建材です。
天然の木質繊維なので、内部に小さな空気の粒があり、空気の対流をおこさないため、無機繊維質系断熱材
(グラスウールやロックウールなど)より高い断熱効果が期待できます。
ホウ酸、ホウ砂等の化学薬品を混入して防燃処理をしているので木造住宅に使用しても燃えにくく延焼を防ぎます。
また有毒ガスの心配もありません。
グラスウールや、ロックウールのような無機繊維系断熱材には、壁内結露等が起こった時に、
性能が落ちてしまうという事がありますが、セルローズファイバーは断熱性能のほかにも、
自然素材ならではの吸放湿性によって適度な湿度を保つことができ、室内や壁体内部の結露やカビの予防をしてくれます。
実際の断熱性能を見てみましょう!
熱の伝え安さの指標でもある熱伝導率で比較してみましょう!
数値が低いほど熱を通しにくいことになります。
フェノールホーム ・・・・・・・・・0.020W(m・K)
押出法ポリスチレンフォーム・・・・ 0.028W(m・K)
硬質ウレタンフォーム・・・・・・・ 0.034W(m・K)
ロックウール(無機繊維系)・・・・・ 0.038W(m・K)
高性能グラスウール16K(無機繊維系) 0.038W(m・K)
セルローズファイバー(有機繊維系)・ 0.040W(m・K)
熱伝導率だけで見ると、セルローズファイバーの性能は高くはないですが、断熱材が高い断熱性能を発揮するのかは、
熱伝導率の他に、「断熱材の厚み」「施工の精度」の両方で評価されます。
セルローズファイバーで、施工した家は、気密性能が非常に高くなります。
綿状の繊維を現場で吹き込んでいきますので、ある程度細かいところまで充填することができます。
他に大きな長所として、吸音性能・遮音性能の高さがあげられます。他の断熱材もある程度の吸音効果・
遮音効果はあるのですが、セルローズファイバーの性能は群をぬいています。
防音と同時に断熱をお考えの方には、候補の上位にあげていいでしょう。演奏室や、シアタールーム、
カラオケスルームなどでは、非常によく使われています。
また、セルロースファイバーにはホウ素が配合されてるので、基本的に害虫が付きません。
ゴキブリ退治で有名なホウ酸ダンゴと同じ成分が含まれており、ゴキブリなどが嫌う防虫(殺菌)効果があります。
壁や天井裏には防虫効果の高いセルローズファイバーが詰まってますので、防虫だけではなく、カビ、ダニ、虫類、
ネズミなども防ぎ、この殺菌力は眼科の殺菌洗眼にも使用されているぐらいです。
セルローズファイバーの特徴をまとめると
1. 地球や人に優しいエコロジー資源である
2. 結露やカビを予防でき、家が腐ることを防いでくれる
3. シロアリやゴキブリといった害虫予防が出来る。
4. 高い防音性能
5. 高い防火性能
セルローズファイバーのデメリット
1. コストがグラスウールと比較すると高い(総合的に判断すると決して高くないですが・・・)
2. 施工時に専用機械と専門職人が必要
3. 長期的には沈下して上部に隙間ができてしまう可能性があるので施工時にその対策が必要。
演奏室やシアタールームを作る外部の音が気になるのであればセルローズファイバーをお勧めしますが、
そうでないのなら、他の断熱材でも断熱効果はあまり変わりませんので予算と相談して決めてください。
では、本日は以上となります。参考にして下さい
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