諸の食物、陽気の生理ある新きを食ふべし。
毒なし。
日久しく歴(へ)たる陰気欝滞(うったい)せる物、食ふべからず。
害あり。
煮過してにえばなを失へるも同じ。
・諸々の食べ物は陽気が満ちている新しいものを食べるべき
・毒がない
・日が経って陰気に満ちた食べ物は食べるべきでない
・身体に良くない
・食べ物を煮過ぎても良くない
一切の食、陰気の欝滞せる物は毒あり。
くらふべからず。
郷党篇(きょうとうへん)にいへる、聖人の食し給はざる物、皆、陽気を失て陰物となれるなり。
穀肉などふたをして時をへるは、陰鬱の気にて味を変ず。
魚鳥の肉など久しく時をへたる、又、塩につけて久しくして、色臭(か)味変ず。
是皆陽気を失へる也。
菜蔬(さいそ)など久しければ、生気を失ひて味変ず。
此如なるは皆陰物なり。
腸胃に害あり。
又、害なきも補養をなさず。
水など新に汲むは陽気さかんにて、生気あり。
久しきを歴(ふ)れば陰物となり、生気を失なふ。
一切の飲食、生気を失ひて、味と臭(か)と色と少にても、かはりたるは食ふべからず。
ほして色かはりたると、塩に浸して不損とは、陰物にあらず食ふに害なし。
然共、乾物の気のぬけたると、塩蔵の久して、色臭(か)味変じたるも皆陰物也。
食ふべからず。
・すべての食べ物、陰気に満ちたものは毒があるので食べちゃダメ
・論語の「郷党篇」に書かれている聖人が召し上がらないもの
(『論語』のなかに「郷党編」があるが、そこには季節はずれのものや切り口が雑なものは食べない、食事中には話さないといったた生活のこだわりが書かれているhttp://www.pref.nara.jp/secure/118692/1rongowoyominaosu.pdf)
それらは皆、陽気を失って陰気に満ちた食べ物となる
・穀物、肉、魚、野菜なども日が経つと陰気に満ちた食べ物となってしまう
・陰気に満ちたもの食べると胃腸に良くない
・害がなかったとしても、栄養にならない
・水も新しく汲んだものは陽気に満ちていて、生気がある
・時間が経てば陰のものとなって、生気を失う
・飲み物も食べ物も生気を失って、味、臭い、色が少しでも変わってしまったものは食うべきじゃない
・干したり、塩に浸したりして変わったものは、陰のものではないので食べても害はない
・しかしながら、乾物の気が抜けたもの、塩に長く浸して色臭い味が変わってしまったものは皆陰のものなので食べちゃダメ
長々と訳しましたが、とにかく
・陰のものは食べると身体(胃腸)に良くない
・新鮮なものが「陽気」に満ちている
・古くなったものは「陰気」に満ちてしまうから
・食べ物も水もできるだけ新鮮なものを口にしなさい
っていうことを仰っています。
結構、スーパーでの買い物は野菜なんかも
・丸ごと買うことは少なくて
・論語の「郷党編」でいうところの
・切り口が雑なもの
を買ってしまっているかも〜
でも、我が家の場合これは仕方がないですね。。。
せめて、魚や肉を買うときは値引シールが付いてないちょっとでも新鮮なやつを買うくらいかなぁ
特に魚は新鮮なやつが美味しいですよね〜
近所に「角上魚類」があるのでそこでお買い物したときは新鮮なやつが食べらるかな。
とにかく、なるべく「新鮮なもの」を食べろ、と仰っているので意識はするようにします。
最後まで読んで頂いて有り難うございます。
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