凡(そ)酒はただ朝夕の飯後にのむべし。
昼と夜と空腹に飲べからず。
皆害あり。
朝間空腹にのむは、殊更脾胃をやぶる。
・酒は朝夕の食後に飲みなさいよ(益軒さんの生きた時代は1日2食から1日3食への移行期だったと思われます。)
・昼と夜の空腹時に飲んだらだめよ
・身体に悪いよ
・朝の食事前の空腹で飲むのは、ことさら脾胃を痛めるぞ
空きっ腹に酒
まさに胃を痛めそうですね。
学生時代、「胃を守るため」とか言って、牛乳を一杯飲んでから飲み会に参加していたことを思い出します、笑
凡(そ)酒は夏冬ともに、冷飲熱飲に宣しからず。
温酒をのむべし。
熱飲は気升(のぼ)る。
冷飲は痰をあつめ、胃をそこなふ。
丹渓は、酒は冷飲に宣しといへり。
然れ共多くのむ人、冷飲すれば脾胃を損ず。
少飲む人も、冷飲すれば、食気を滞らしむ。
凡酒をのむは、其温気をかりて、陽気を助け、食滞をめぐらさんがため也。
冷飲すれば二の益なし。
温酒の陽を助け、気をめぐらすにしかず。
・酒は夏であっても冬であっても、冷たくして飲んだり熱くし過ぎて飲むのはよくないよ
・温かい酒を飲むように(温(ぬる)燗ってやつですね。)
・熱い酒は気が昇る
・冷たい酒は痰が出て、胃を痛める
・丹渓(儒学から医へ転じた先生)は、「酒は冷飲に宜し」と言ったが、
・沢山飲む人は、冷たい酒を飲めば脾胃を壊す
・少量を飲む人も冷たい酒を飲むと食気が滞る
・酒を飲むのは、酒の温かい気をかりて、陽気を助け、滞っている食気を巡らすためである
・冷たい酒にはこの2つの利点がない
・温かい酒の陽気を補助して、気を巡らしてくれる働きが、冷酒にはない
酒をあたヽめ過してじん(=にえばな)を失へると、或温めて時過、冷たると、二たびあたヽめて味の変じたると、皆脾胃をそこなふ。
のむべからず。
・酒を温め過ぎて煮えたてを失ったもの、あるいは温めた後で冷えたもの、再び温めて味の変わってしまったもの、これらは全て脾胃を痛めるから、
・飲んではいけないよ
う〜ん、想像すると確かに不味そう〜
口にして、オェ〜ってなるものは飲食しないほうがよさそうですね。
私はお酒は滅多に飲みませんが、他の飲み物の飲み方の参考にもなるなぁ、と感じます。
コーヒーは好きでよく飲むのですが、コーヒーにも当てはまるなぁ、と。
きっと、緑茶や紅茶にも当てはまるような気がします。
美味しく淹れたコーヒーやお茶、紅茶はきっと
・身体に良い
んじゃないかなぁ
時間が経ってしまったり、温め直したコーヒーやお茶、紅茶は
やっぱり不味そう〜身体にも悪そうな気がします
食べ物・飲み物は美味しい状態で頂きたい、と思います。
最後まで読んで頂いて有り難うございます
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