腹中の食いまだ消化せざるに、又食すれば、性よき物も毒となる。
腹中、空虚になりて食すべし。
・まだ食べたものを消化し切れていないのに、食べ物を口にすれば、どんなに体に良いものを食べても毒になる
・しっかり消化し切って、お腹が空っぽになってから食べなさい
うん、うん。その通りだと思います
でもなかなか「お腹が空っぽ」の状態のことって少ないかも〜
遅番のときは夜が遅くなるので、夕食は抜くことが多いのですが、その翌朝くらいですかね〜
本当に「お腹が空っぽ」と感じるのは。。。
1日2食くらいで十分なのかなぁ?
永夜、寒甚(はなはだし)き時、もし夜飲食して寒を防ぐに宣しくば、晩饌(ばんせん)の酒飯を、数口減ずべし。
又、やむ事を得ずして、人の招に応じ、夜話に、人の許(もと)にゆきて食客とならば、晩そん(ばんそん)の酒食をかさねて減ずべし。
此如かにして、夜少飲食すればやぶれなし。
夜食は、朝晩より進みやすし。
心に任せて恣(ほしいまま)にすべからず。
・夜の長い間、すごく寒いとき、もし飲食をして寒さを凌ごうと思ったら、夜の飲食を数口減らしなさい
・また、止むを得ず、人に招かれてご馳走になるのならば、夕飯を前もって減らしなさい
・このようにして、夜の飲食を少なくすれば体を壊すことはない
・夜食は朝晩の食事よりもついつい食べ過ぎちゃう
・欲のままに食べちゃ〜いけねぇよ
朝夕の食、塩味をくらふ事すくなければ、のんどかはかず、湯茶を多くのまず。
脾に湿を生ぜずして、胃気発生しやすし。
・朝夕の食事、塩分を減らせば、喉が乾かず、水分を取り過ぎないで済む
・脾に湿(滞り)が発生しなくて、胃から気が発生しやすい
「脾」の働きはざっくりと
- 運化(水穀を消化し、後天の精や津液、血・営衛などを吸収して全身に送る作用)を主る。
- 消化・吸収を行う。
- 昇清(運化で吸収したものを上の肺に送る作用)を主る。
- 統血(営気を脈中へ送ることによって、血が脈外に漏れるずに、順調にめぐるようにする作用)を主る。
- 唾液を作る。
(Wikipedia参照)
です。
この流れが滞ってしまうのは良くない
さらに、
「胃」の働きについてもざっくりと
- 脾とともに消化吸収を行う。
- 水穀の受納・腐熟を主る。(水穀の海)
- 通降を主る。
- 降をもって和とする。
- 内容物を小腸・大腸に送り、新たな飲食物を受納する
- 「創稟の官」と呼ばれる。
(Wikipedia参照)
「水穀の海」というのは、食べ物を受け取って、それをドロドロの人体の栄養源の海したもののこと
「降をもって和とする」というのは、栄養源の海の中から人体にとって不要なカスを下に降す働き
「創稟の官」とは、食べ物を「気」に変える働きをする司令官
という感じみたいです。
益軒さんが、「脾胃」を超重要視しているのもだんだん納得できるようになってきました。
肝に銘じて、食べ過ぎとの戦いは続きます。。。
最後まで読んで頂いて有り難うございます
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