「若き数学者のアメリカ」藤原雅彦 著
「博士の愛した数式」という映画がありましたね。
原作は小川洋子さんの同名小説ですが
そのヒントになったというのがこの「若き数学者のアメリカ」。
数学者の藤原先生がアメリカで大学講師として過ごした2年間を綴るエッセイ。
読むとなるほど、「博士の~」原作と共通した部分が漂う感じです。
小川洋子さんによると数学者を題材にした物語を書きたいと思っていたのだけど
一体数学者とかどんな生態(?)なのか謎でまずはと思って手に取ったのが本書で読んで「これだ!」と思ったそう。
というのも藤原先生は子供が本当に好きで、子供からも好かれるという人柄。勿論アメリカでも。
文中でも同じ団地の子供たちと遊んだ話がいくつも出てきます。
夜でも子供一人で部屋を訪ねてきたり。
論理で埋める数学者でありながらも理屈では通せない「子供」が大好きというギャップにひらめき、一気に構想が膨らんだそうです。
小川洋子さんはこの本に出会ってなければ
「博士の~」も全く違った作品になっていたでしょうと語っておられました。
「博士の愛した数式」を読んで面白いと興味を持った方は
きっと本書も楽しく読めると思います。
異国の地で奮闘しながらも生徒になめられてはならないと涼しい顔を装い
合間に挟むジョークや想定される質問にどう余裕をもって答えるかまで緻密にリハーサルしてから挑む講義や論文発表する様子も面白い。
単位欲しさに泣き落としにかかる(?)生徒との駆け引きも面白い。
「博士の愛した数式」という映画がありましたね。
原作は小川洋子さんの同名小説ですが
そのヒントになったというのがこの「若き数学者のアメリカ」。
数学者の藤原先生がアメリカで大学講師として過ごした2年間を綴るエッセイ。
読むとなるほど、「博士の~」原作と共通した部分が漂う感じです。
小川洋子さんによると数学者を題材にした物語を書きたいと思っていたのだけど
一体数学者とかどんな生態(?)なのか謎でまずはと思って手に取ったのが本書で読んで「これだ!」と思ったそう。
というのも藤原先生は子供が本当に好きで、子供からも好かれるという人柄。勿論アメリカでも。
文中でも同じ団地の子供たちと遊んだ話がいくつも出てきます。
夜でも子供一人で部屋を訪ねてきたり。
論理で埋める数学者でありながらも理屈では通せない「子供」が大好きというギャップにひらめき、一気に構想が膨らんだそうです。
小川洋子さんはこの本に出会ってなければ
「博士の~」も全く違った作品になっていたでしょうと語っておられました。
「博士の愛した数式」を読んで面白いと興味を持った方は
きっと本書も楽しく読めると思います。
異国の地で奮闘しながらも生徒になめられてはならないと涼しい顔を装い
合間に挟むジョークや想定される質問にどう余裕をもって答えるかまで緻密にリハーサルしてから挑む講義や論文発表する様子も面白い。
単位欲しさに泣き落としにかかる(?)生徒との駆け引きも面白い。