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がじら

2016-04-04 |  がじさん
(↑5歳か6歳くらいの頃)

私の愛犬がじらが2016年4月3日の明け方に亡くなりました。


13歳10ヶ月でした。

原因は誤食による腸閉塞の手術をし術後経過は少しずつ良くなってきたところでしたが
急変し逝ってしまいました。


2002年5月16日に生まれて6月27日に我が家にやってきました。
出会った日からずっと一緒。名前は怪獣ですが女の子です。

私の相棒、娘であり、恋人であり、ランニングのコーチであり、
元気の素、心の支えでした。



3/14から具合が悪くなり一週間通院、その後15日間入院し最後となりました。
本当に、本当によく耐えてくれました。
体はぼろぼろなはずなのにおばあちゃんなのに頑張ってくれました。


ありがとうね。
わがまま聞いてあげれずにごめんね。
最後は一緒に居てあげられなくてごめん。



(2ヶ月くらいのとき)






















3歳~5歳くらいまでアジリティを少しやっていました。初級コース^^



ハードルレースは得意。速かった!




















ここからは長いので(最後の半月の事を書きました)
興味がある方はお進みください。
生々しい写真はありませんが闘病中の犬の写真もありますのでご注意ください。

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私が名古屋ウィメンズマラソンから帰ると
家族から連絡ありました。
「3/14から何も食べなくなり嘔吐する」と。

突然のことでびっくりしましたが
ひとまず仕事は済ませてすぐ飛び帰りました。

後に判った原因は誤食による腸閉塞です。

尻尾にあるデキモノに巻いていた包帯を食べてしまって腸で詰まってしまったのです。

獣医は手術はできればしたくない、リスクが高いとの方針で便と共に出るのを待つことになり
水以外は何も食べなくなったので通院し
脱水症状を抑える注射を受けていました。


夜は私もリビングのソファーで寝ました。そのすぐ下の床にがじら用のいつものお布団マットを敷いて寝かせました。


吐き気でムクッと起きて廊下で吐きたい素振りをして、でもお腹には何もないから吐けず、苦しそうです。

そのまま床に崩れるように倒れて。
冷たい床のほうが楽なのか、そんな風にも見えたので廊下に毛布を敷き、寝かせてみたり。


またムクッと起きて吐きそうな顔をして、、、を繰り返していました。

見ていても辛くて、私がマラソンの貧血で倒れたときに処方された薬「プリンペラン」がまだ残っていたので
調べたら犬にも処方されることがわかり
半錠だけあげました。

がじらの体重なら1錠でもいいのだろうけど私も素人だし不安なので半錠にしました。

すると30分くらいで効いたのかやっと眠れたようです。

(翌日、獣医にプリンペランを話すとあげてもいいけど今回の症状には効果的ではないとのこと。なにもないよりはマシという程度。)

そんなことを数日やっていても
なかなか異物は出ずにとうとう、一週間。
どんどん痩せてふらふらになり、
吐き気も続き
体力的に限界になり手術。
手術日の翌日から、ちょうど連休になり面会できず。

術後は3日が勝負。体力が持てばいいが。と言われて祈るように待ちました。

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がじらは3日間を耐えて頑張ってくれました。
面会に行って本当に嬉しかった。
呼びかけても立てずに目だけ開けて、でも嬉しそうに反応はしました。

会いたかったよ、来れなくてごめんね、本当に頑張ったね、ありがとうね、こんな思いさせてごめんね。

絶対に、絶対に治るからね、早く帰って散歩しようね!と何度も言ってきかせました。

でも体力がまだなく声もあまり出せずに「ぐふーぅ」と声にならずため息で答えるだけでした。

それでも会えて嬉しかった。




点滴してます。
胴にはアミアミをつけてますがお腹から管を通して水がたまったものを吸出すパックをつけています。

小腸に包帯が詰まってしまいなんと壊死もおこしており傷や穴もあるため全体の4分の1に相当する40センチを切除しつなげたそうです。

残した小腸にも穴が空きかけていたけどなんとか繕っておきましたと聞かされました。

症例としては珍しくはないものだったと思いますが
「小腸の痛みが激しいので回復できるかは、、、厳しい。」と獣医も言葉を濁すほど。

でもがじらの持ち前のタフさを信じます。
飼い主はこんな時に何もできない。信じて待つしか。
無力でなさけない。

夜中にじっとしていられず走りにも行きました。普段のランニングよりスピードも出ました。

「がじらー!頑張れ!!」「絶対に治るから負けんな!」と
絶叫に近い声で叫び泣きながら走りました。
届け!届け!

絶叫でしたからアブナイ人だったですね。(-_-;)



痛かったでしょう、辛かったでしょう。
13年間入院なんて初めてで早く出たかったでしょう。
帰りたかったでしょう。


犬や猫が嫌いなのに病院は他の犬の匂いや声がするし

室内犬で毛布に包まれぬくぬく暮らしていたので
不安でいっぱいだったでしょう。

私には何もできなくて唯一は一緒にいてあげること。
会えば精神的な生命力、気力は上がるだろうと思いました。

会いに行くときはわざといつも散歩に行くときに着ていた服装で行きました。
私が散歩の服を着ていると喜んでいたので
気力が出るかな、喜ぶかなと思って。


数時間でも時間が空けば会いに行きました。
私がいけない日は家族が行っていました。

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次に会いに行ったとき立てるようになってました。





食欲はなく、差し入れのシャーベットや高級なペースト状のドッグフード、猫用のフード、何も食べてくれませんが見た目は前回の面会よりは良い印象に。
全身で喜んでくれて私もうれしい。

でもすぐに疲れるみたいで横にしてあげて
私の膝のうえで寝かせて過ごしました。
会って居られるだけで嬉しい大切な時間でした。


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次に会いに行くとすぐ反応し喜んでくれますが
やはり疲れるらしく横になって撫でていると寝てしまいました
この日は時間がとれたので長めに一緒に過ごしました。





↑この写真の直後にイビキもかいて寝てしまい、揺すっても頬をぺちぺちしても起きない。
寝る前の注射(抗生物質やらを4,5種類)を受けた後だったので、そのせいもあるのかな。
イビキかいてるくらいなので、いいか、と思い帰りました(笑)。


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次に会いに行くと
かなり元気になっていました。
すぐに立てるし、くうぅ~ん、ひ~ん、といった甘え鳴きもしています。








バリケンに入っているときと同じ鳴き方をしているので
早くここから出して!出たいよ!と訴えているんだなと思います。

私が居る間ずっと鳴いてました。
でも何を言われてもその体力が付いたことに嬉しくて!
抱きしめたりなだめすかしたりして、私の次の仕事までの時間が1時間程度だったので
時間ぎりぎりまで過ごしました。
つぶしたバナナとすりおろしたりんごも持っていきましたが食べてくれず。
無理にスプーンや手で何口かは流し込みましたけど。

この頃から病院から出される缶のフードを自分から食べるようになっていて
下痢はするけど徐々に回復が見られました



ありがとうね、良かった、本当にありがとう。
大好きだよ、あともうちょっとだね、一緒に帰ろうね。
お散歩しようね、よーーい、どん!ってまたやろうね。(がじが小さい頃いつもこれで追いかけっこして遊んだ)


ひとまずは、ひと段落かな、あとは食欲が出てくれたら体力がつくはず。
家族が面会の日も元気にしていると聞いていたので
私とがじらがこれが最後となるなんて、まさか、絶対それはないと思った。

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その翌週は私が仕事で行けず、家族が通いました。
かなり様子も好調で下痢も治り元気に鳴くと聞き安堵しました。

獣医さんも「この調子ならあと一週間で退院できそうかな」といっていた矢先でした。




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そして4月3日の朝。
家族から連絡あり「亡くなったと病院から連絡あった。」と
意味がわからず、思考が止まったようになってしまい「は?」「は?」「なんのこと?」


あわてて実家へ戻ると
すでに病院から引き取って帰宅したがじらは
玄関から入ってすぐの廊下に寝かされていました。


「がじら!」

お帰りなさい。
もう冷たいがじら。

状況がまだ飲み込めていない。信じられない。信じたくない。

でも目の前のがじらは動かない。

本当によく頑張ったね、つらかったよね。
助けられなくてこんな思いさせてごめんね。
寒かった?
寂しかったよね。

もうお家だからね。

ありがとう。と、なんで行っちゃったの。
もっとお散歩するって言ったじゃない。
どうして
どうして!

いろんな思いがわーっと溢れて
一日中、沢山、沢山泣きました。

抱きしめて、なでなでしたり顔中(口以外)ちゅーしたり。

まるで寝ているように穏やかな顔です。
いつものイビキも聞こえてきそう。
寝顔がかわいくてかわいくて。
ずっと一緒だよ。約束よ。ずっと大好きだよ。


氷で胴まわりを冷やし続けているので
冷たいよね暖かくしてね。
体全体を毛布で包んであげました。
擦ってあげました。いつもそうしていたように。



整体やさんは急遽、お休みさせていただきました。勝手で申し訳ありませんでした。

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翌日4/4に火葬しました。

ペットの葬儀は初めて(先代犬は所有の敷地内に埋葬)。
出張型の個別火葬でした。
お骨は気持ちの整理がつくまで自宅に置こうと思います。

骨壷が二つなのは、
火葬の業者さんがなるべく形をきれいに残したいという思いで丁寧にしていただいて
ひとつの壷には入りきらず、2つの壷に収めてくださいました。


死因は手術した小腸は問題なく傷も治癒していたけど
腹膜炎を起こしていたところが白くなっていてそこからも腹水が漏れていたようで
体力があれば自力で修復治癒していける範囲のものであったが
年齢もあり体力がついていかず、、、だったとのこと。
ほか臓器は健康な状態だったそうです。

獣医さんには充分尽力いただいて感謝しています。


お読みいただいた皆様、読みづらい文章ですみません。ありがとうございました。




後悔も含めて、いろんな思いは尽きません。

涙がいつも出そうになります。

14年間も楽しませてもらいました。
あの子の存在自体がハッピーのカタマリ(塊)でした。
いつもきらきらしていて
日常の中にいつもハッピーを見つけて「ほら!」って私に見せてくれました。




今後も思い出話を書くかもしれませんが
何卒宜しくお付き合いくださいませ。





がじらの飼い主 かわせ

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