マガン
2020-11-21 | 野鳥
マガンは1970年代に狩猟などにより激減し国の天然記念物に指定されていますが、近年、その生息数はかなり増えてきていると推定されています。
日本には冬鳥として飛来し、東北地方や日本海側の湖沼で越冬します。
食性は植物食で、水田で落穂や草の種子、水草などを食べます。
今週、一羽のマガンがハクチョウの群れと一緒にいました。
クチバシの付け根から額にかけて白いのが特徴的です。
また、体の上面は黒褐色で淡色の羽縁があります。
腹部には不規則な黒色の横斑を認めます。
羽繕いしているところです。
ちなみにガンとカモはいずれもガンカモ類に属する野鳥ですが、いくつかの相違点があります。
ガンは相対的にカモより大きく首が長いです。
またガンの食性は植物食ですが、カモは雑食です。
ガンは一生を同じつがいで過ごす一夫一婦型ですが、カモは繁殖期になると新しい相手をみつけます。
オシドリ夫婦に例えられるカモ類のオシドリも一生を同じ相手と過ごすわけではありません。
さらにガンは雌雄同色ですが、カモは雌雄で明らかに異なる姿をしている種類が多く見受けられます。