徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

水辺のセグロセキレイ

2021-03-31 | 野鳥
セグロセキレイは日本固有種で、日本及びその周囲にしか生息していないので、海外のバードウォッチャーには人気があるようです。
セグロセキレイは1年を通して水辺で生活しており、単独あるいはつがいで縄張りを持って行動しています。縄張り意識がとても強いので、ほかのセキレイ種を追いかけまわしたりする光景をよく目にします。
ちなみにコンビニの駐車場などでよく見かけるのはハクセキレイです。
名前の通り背中が黒く、羽色の白と黒のシンプルなコントラストは洗練された美しさがあります。

採餌しているところです。












身近な鳥 シジュウカラ

2021-03-30 | 野鳥
シジュウカラはほぼ一年中、観察することのできるもっとも身近な鳥です。
ツーツーピーといったシジュウカラのさえずりを聴くと春の到来を感じます。
ちなみに鳴き声にはとてもバリエーションが多く、以前、鳴き声の組み合わせから文を作れる鳥としてテレビ番組でも紹介されていました。


黒い毛を短く刈り込んだような頭が可愛いです。







白いほっぺに胸に黒いネクタイ様の縦斑がチャームポイントの鳥ですが、ネクタイの幅が広いのはオスです。

とても端正な姿をしており、背中の緑色から黄色へのグラデーションがきれいです。










渓流のキセキレイ

2021-03-29 | 野鳥
週末に撮影しました。
キセキレイは水辺、しかも渓流を好みます。

顔には白い眉斑があります。

夏羽はオスの喉は黒くメスの喉は白いのですが、冬羽はオスの喉も白くなるので判別が難しくなります。

また名前のとおり胸から体下面は黄色ですが、オスの夏羽は黄色い部分が鮮やかな色に変化します。




尾羽が長くピョコピョコ上下に振りながら歩く仕草が可愛いです。









今週のジョビコ

2021-03-28 | 野鳥
ジョウビタキのメスは愛称でジョビコと呼ばれています。
オスと同様に背中の両側に紋のような白い斑があるのが特徴です。 
警戒心はさほど強くなく、人と程よい距離を保っていれば、ゆっくり観察させてくれる可愛い鳥です。


桜の花とジョビコです。





オスの顔立ちは精悍な感じですが、メスには優しい雰囲気があります。





時折、地上に降りては採餌して歩きまわっています。







人工物にもよくとまります。


地上て採餌しているシロハラ

2021-03-27 | 野鳥
地上を歩き回って採餌しているシロハラです。
シロハラは東日本より西日本に多く見られる傾向があるようです。
警戒心が強いシロハラも採餌に夢中の時は気も緩みます。

シロハラのオスです。

オスは顔に黒みがあり、目力があり精悍な顔立ちをしています。

暗い茂みや木の葉の下で冬を越す虫を食べたりします。

背景のコケの種類はスギコケでしょうか。
シロハラと背景の緑色のコケとのコントラストがきれいです。




木漏れ日の中のシロハラです。















カワガラス(2)

2021-03-26 | 野鳥
比較的に川の流れの緩い場所で餌を探しながら移動しているところです。




水面に頭を突っ込んで餌を探していますが、カワガラスの羽毛には撥水性があり、水をよくはじいているのがわかります。









カワガラスを撮影していると時々、白目になるのですが、これは瞬膜ではなくてどうもまぶたが白いようです。

羽毛の撥水性を保つには、こまめな羽繕いは欠かせません。







地上で採餌しているカワラヒワ

2021-03-25 | 野鳥
カワラヒワは公園や市街地、農耕地などでごく普通に見られる身近な鳥です。
木の枝から地上に降りては採餌しています。
「キリキリコロコロビーン」といった鳴き声が特徴的です。

オスは頭部の緑色が濃いです。
グラデーションのかかった羽色に翼の黄色がアクセントになっていて、とてもきれいな鳥です。

植物の種子が主食で、太いクチバシで割って食べます。



















カールした羽が美しいヨシガモ

2021-03-24 | 野鳥
週末に大きな河川でヨシガモが数十羽の群れで泳いでいました。

ヨシガモのオスです。
カールして垂れ下がっている羽が美しいです。
また目から後頭部にかけての緑色は構造色といわれるもので光輝いていてとても美しいです。

ナポレオンの帽子のような頭と表現されますが、写真からよくみてとれます。













ヨシガモのメスです。
ヨシガモのメスは全身が褐色で、オカヨシガモのメスに似ていますが、クチバシの色が異なります。



ペアで仲良く一緒に泳いでいるところです。



カワガラス(1)

2021-03-23 | 野鳥
週末に渓流でカワガラスを撮影しました。
名前にカラスがついていますが、カラスの仲間ではありません。
羽色がカラスに似ていることから名付けつられたようです。
繁殖期以外は単独行動をします。

カワガラスは雰囲気はミソサザイを大きくしたような感じで、ずんぐりむっくりとした体型をしています。
体の大きさのわりに翼は短いので長時間飛行には向きません。
採食に夢中になっている時以外はとても警戒心が強く、飛ぶ時はビッっと鳴いてカワセミのように一直線に飛びます。

チョコレートのような焦げ茶色の羽色は、尾や翼の先のほうに向かって黒みが強くなっていきます。

クチバシいっぱい虫をくわえていますが、トビケラ、カワゲラ、カゲロウの幼虫などの水生昆虫や小魚、カニなどを食べたりします。

足は銀白色をしています。





足趾はしっかりとしているので、流れが速くても水底を把持しながら歩くことができます。

腰を上下に振る仕草がとても可愛いです。






ヘラサギの飛翔

2021-03-22 | 野鳥
ヘラサギの飛翔シーンです。
飛び上がったところです。
他のサギ類の飛び方との大きな違いは、他のサギ類が首を縮めて飛ぶのに対して、ヘラサギは首を伸ばして飛びます。


体の大きな鳥が飛ぶとやはり迫力があります。






















しゃもじのようなクチバシをしたヘラサギ

2021-03-21 | 野鳥
今週のヘラサギです。
水辺をゆっくり歩いているところを撮影しました。
ヘラサギの名前の由来はクチバシがヘラの形をしているからですが、正面からみるとヘラというよりはまるで長くて大きなしゃもじのようです。
冬鳥として日本にやってきますがまれな鳥です。


繁殖期になると頭に冠羽がでて、胸が黄色くなります。
目からクチバシにかけて黒い細い線があります。

ダイサギと同じぐらいの大きさですが、ダイサギに比べると首は短く胴体は太めです。
クチバシが特徴的でヘラのように扁平で黒く、先端は黄色みを帯びています。

採餌方法はクチバシを水につけて左右に振るようにしてクチバシに触れた小魚や甲殻類、カエルなどを捕食します。













とにかく外観がとてもユニークな鳥です。


シーと鳴くからシメ

2021-03-20 | 野鳥
近くの公園でシメを撮影しました。
シメは冬鳥で山地から平地の落葉広葉樹林や市街地の公園で観察することができます。
地鳴きの「シー」と聞こえる声が名前の由来で、「メ」はスズメ、ツバメ、カモメのように鳥を意味する古い言葉です。

シメのメスです。

シメは種子を好んで食べますが、太いペンチのようなクチバシが特徴的で堅い種子を噛み砕くことができます。
また頭が大きくて尾が短いため、全体的にずんぐりして見えます。




シメのオスとメスとでは目の周りの隈取り模様の色の濃さが違うので見分けることができます。

目つきが鋭くコワモテの印象ですが、気性も荒いようです。




岩の上で休むカワアイサ

2021-03-19 | 野鳥
カワアイサのメスです。
撮影日は水量が多くて川の流れも速く、ずっと泳き続けるのが大変なせいか岩に上がって休んでいます。

茶色いボサボサ頭と赤い足がよく目立ちます。








時々、羽ばたいたり羽繕いをしたりしています。



足趾と足趾との間には蹼膜と呼ばれる水カキがあるのがよくわかります。


カワアイサはつぶらな目が可愛いです。




泳ぎが苦手なバン

2021-03-18 | 野鳥

バンはオオバンと同じクイナの仲間でシルエットは似ていますが、オオバンよりは一回り小さな鳥です。

ちなみにバンという名前は「クルルッ」と大きな声で鳴き、「水田を外敵から守る番をする鳥」として名付けられたようです。
額板と呼ばれている額からクチバシにかけては繁殖期には真っ赤になります。
クチバシの先端は黄色です。




バンは雑食性で主に水生植物や昆虫、貝類などを食べます。




トコトコと陸上を歩く姿は可愛いです。

バンはオオバンと違って足に水かきがないので泳ぎは苦手ですが、歩くのは大の得意です。
逃げる時も歩いて逃げます。
また足は大きくしっかりとしているため、泥地を歩いても足が沈まなかったり不安定な場所でも自分の体を支えることのできる構造になっています。

日本の国鳥 キジ

2021-03-17 | 野鳥
河川敷でキジを撮影しました。
キジは日本の国鳥で桃太郎のお供としても知られている馴染みのある野鳥です。
オスは派手でとても目立ちますが、対照的にメスはとても地味です。


顔はハートを横にしたような赤い皮膚をしており、後頭部には短い冠羽があります。

正面から見るとまるで赤いマスクをしたかのような顔立ちです。


肩羽は茶色でウロコ模様があり、尾羽は長く横斑があります。

豪華絢爛で威風堂々とした雰囲気を感じます。

キジのメスです。

全身が褐色で黒い斑で覆われていますが、メスのシンプルな模様には美しさがあります。
母性愛がとても強く、「焼け野の雉夜の鶴(やけののきぎすよるのつる)」というたとえにもなっています。
きぎすとはキジの古い呼び名です。
このたとえは巣のある野原が焼かれたキジが自分の命を犠牲にしてもその子を救おうとしたり、寒い夜に鶴が自分の羽でその子を暖めたりするところから親が子を思う情が深いことを表しています。








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