徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

オニバスの上で休むコガモ

2020-10-31 | 野鳥
先日、オニバスの上で休んでいるコガモを撮影しました。

翼鏡は構造色のため、光のあたり具合によって緑色に見えたり青色に見えたりします。



羽繕いしています。


顔を背中の羽の中に埋めるようにし、片脚を羽の中に折りたたんで一本脚で休んだり眠ったりします。
これは体温が逃げないように体温調節をしているものとも思われますが、一本脚姿勢はコガモにとって一番リラックスできる姿勢なのかもしれません。



絶妙なバランス感覚です。


オニバスの上はコガモにとって絶好の休憩場所のようです。

身近なシラサギ コサギ

2020-10-30 | 野鳥
先日、海岸でコサギを撮影しました。
コサギはもっともよく見られる身近なシラサギで、水田、河川から海岸まで、さまざまな水辺の環境に生息しています。


他のシラサギと異なりコサギの脚は黒く足趾が黄色いのが特徴です。
また、クチバシは細長く、一年中黒色をしています。





胸や背中にレース状の飾り羽がまだ残っていますが、冬にはなくなります。

飾り羽は一本一本繊細でとてもきれいです。





水辺での狩では他のサギ類が獲物をジッと待つことが多いのに対して、コサギは活発に歩き回ったりします。
また足をふるわせたりして、隠れた獲物を追い出して捕食する行動も時々見かけます。





今週のコゲラ

2020-10-29 | 野鳥
コゲラは最小のキツツキで市街地の公園や都市部の街路樹でも見かける身近な鳥ですが、世界的には日本の周辺にしか分布していません。
今週、近くの丘陵でコゲラを撮影しました。

ギィーという特徴的な鳴き声でその存在に気づくことも多い鳥です。


木の幹に平行にとまり、鋭いクチバシでコツコツと幹ををつつきながら穴を開け、潜んでいる昆虫類を捕食します。
木をつついている時のコゲラの表情がとても可愛いです。

足の趾は前後に2本ずつ分かれており、木にしがみつくために爪は鋭く尖っています。
両足と尾羽の三点で体を支えています。


ピョンピョンと跳ねるように登りながら移動します。

背中の色は樹皮の色に似た保護色になっています。



雑食性で秋には木の実も食べたりします。

コゲラは身近な場所で観察できる可愛いキツツキです。


木の実が好きなマミチャジナイ

2020-10-28 | 野鳥

マミチャジナイは秋早くに日本に立ち寄る渡り鳥で、ツグミの仲間です。

冬には東南アジアへ渡ります。

先週末、近くの丘陵でマミチャジナイを撮影しました。


マミチャジナイってなんだか変わった名前ですが、その由来は「マミ」は眉、「チャ」は茶、「ジナイ」は古いツグミの呼び名「シナイ」が濁ったもので、眉のある茶色のツグミといった意味のようです。


体の上面は褐色で下面は橙色をしています。
白い眉班が特徴的でクチバシ基部から目の下にかけても白い線が伸びています。
とにかく木の実が好きで樹上で木の実を食べている姿をよく見かけます。






アトリの大群

2020-10-27 | 野鳥
アトリは冬鳥として秋にシベリア方面から大群で日本に飛来しますが、年によってその個体数が多い時と少ない時とで大きな変動があります。
名前の由来は「集団の鳥」という意味での「集鳥=あつとり」から「あとり」と呼ばれるようになったと言われています。

先週末に数百羽のアトリが群れで農耕地の電線にとまっているところを撮影しました。



アトリのオスです。
オスの頭部はメスよりも黒っぽく胸の橙色も鮮やかです。
腹から下は白く、尾の形が特徴的です。


胸と雨覆や風切りの羽縁は橙色をしていますがそのコントラストが美しいです。


写真の中にオスとメスが混ざっていますが、オスの頭部は黒っぽく、メスの頭は灰色をしています。

電線に並んでとまっていますが、アトリにとってsocial distanceはあまり関係ないようです。




田んぼに群れで降りて落穂などを採食しては、また電線に戻ります。






コハクチョウの飛来

2020-10-26 | 野鳥
昨日、水張り田に一羽ですが、冬の使者、コハクチョウが飛来していました。










水を飲んでいるところです。
鳥は人間のように水を吸うことができないので、まず、クチバシで水をすくい、クチバシの中に水を溜めます。


次に上を向いて、クチバシに溜めていた水を喉に流し込む感じで飲みます。


羽繕いしています。

とても器用な首の使い方です。


時々、羽ばたいて羽を整えています。




柿を食べるメジロ

2020-10-25 | 野鳥
この週末、メジロが柿を食べているところを撮影しました。
柿を食べるメジロの姿は秋を感じさせてくれます。







背伸びしては頭を突っ込んで、柿を食べています。

ずっと背伸びしているのは疲れるせいか、しゃがんでやすんでは背伸びして食べています。









夢中て柿を食べている姿は可愛いですね。


身近な鳥 シジュウカラ

2020-10-24 | 野鳥
シジュウカラは平地から山地の林に生息しますが、市街地や住宅地でも見ることのできる身近な鳥です。
「ツピッ」「ツーツー」「ジュクジュクジュク」といった鳴き声をします。
シジュウカラは鳥類の中でもナンバーワンと言われるほどの言語能力を持った鳥として、以前NHKの「ダーウィンが来た」で紹介されていました。その中で、シジュウカラは鳴き声を組み合わせることによって、文章も作ることもできるそうです。

今週、近くの公園でシジュウカラがエナガ、メジロ、ヤマガラと混群を作って木から木へ移動しているところを撮影しました。
背中の黄緑色がとても美しいです。
大雨覆の羽先には白い帯がはいります。





白い頬と胸から下尾筒までの黒いネクタイ模様がトレードマークです。
オスのネクタイ模様は太くメスは細めです。


頭は黒い羽毛で覆われています。




虫を主食としていますが、秋にはミズキやハナミズキの実なども食べたりします。
越冬期には地上に降りて採食することも多いです。






日本最小クラスの鳥 エナガ

2020-10-23 | 野鳥
今週、近くの公園でエナガを撮影しました。

エナガは体重7g程度、全長約14cmの日本最小クラスの鳥です。

秋になると、山地の林から平地、公園でよく見かけられます。


十数羽程度の群れを作って林から林へ移動していますが、混群といってシジュウカラやヤマガラなどの他の小鳥と群れを作ることがよくあります。



尾が長くそれが「ひしゃく」の柄に例えられて「エナガ」という名前が付けられたそうです。


エナガは絶えず動きまわり、同じ場所にはじっととどまっていないので、とにかく撮影の難しい鳥です。



見た目がとっても可愛らしく、白くて丸くてフワフワ、モフモフした感じです。








お尻姿も可愛いですね。


ジョビオくん

2020-10-22 | 野鳥

近くの公園でジョウビタキが見られる季節になってきました。

ジョウビタキのオスは愛称でジョビオ、メスはジョビコと呼ばれています。

オレンジ色の姿をした温かみのある冬鳥で、中国やロシアから渡ってきます。

人里近くで行動し、縄張り意識が強いので、比較的に観察しやすい鳥です。

秋は木の実を食べたりしますが、冬は越冬する虫類を食べるので他の小鳥たちのように群れで行動することはありません。



頭は灰色で顔は黒色をしています。

翼に白斑があり、紋付き袴の紋に例えられます。

ちなみにこの鳥をモンツキドリと呼ぶ地方もあるそうです。



ジョウビタキの名前のジョウは漢字で「尉」と表記され、能楽の翁を意味しますが、オスの灰色の頭が男性の白髪に似ていることに由来します。

また、ヒタキは漢字で「火焚」でヒタキ類のヒッヒッという鳴き声が火打石をたたいた音に聞こえることから名付けられたようです。




時々、ぴょこんとおじきをする姿がとても可愛いです。





グレーの羽が美しいヒヨドリ

2020-10-21 | 野鳥

ヒヨドリという名前は「ヒーヨ」という鳴き声に由来すると言われています。

留鳥として全国に分布し、市街地、公園から山地まで日本ではどこでも見られる一般的な鳥ですが、世界的にみると分布は日本周辺に限られた珍しい鳥です。



頭の毛がボサボサなので、なんだかやんちゃ坊主な感じがして愛らしいです。
顔の両側の茶色い耳のような羽が特徴的で、英名でBrown-eared Bulbulと呼ばれています。
逆光では黒っぽく見える全身も、よく見ると、とても美しいグレーをしています。




翼と尾羽は灰褐色をしていて、胸からお腹にかけて白と灰色の斑点模様があります。

鳴いたり飛び回ったり、なにかと賑やかな鳥ですが、見ていて楽しい鳥です。




ヒヨドリは果実や花の蜜を好むので、花の受粉や種子の散布に貢献しています。

早春には椿や桜の花に顔を突っ込んで蜜を吸っている姿をよく見かけます。


また、ヒヨドリの飛び方は独特で、短く羽ばたいて上昇しては翼を畳んで滑空する動作を繰り返す波状飛行をします。

さらに空中で止まるホバリングもできる飛行能力の優れた鳥です。


代表的なカモ類 マガモ

2020-10-20 | 野鳥

マガモはカモ類の代表種で、冬鳥として全国に飛来し、湖沼や河川、海岸、公園の池などでごく普通に見られます。



今週、池でマガモも撮影しました。

この時期はエクリプスといって非繁殖羽のオスを見ることができます。

写真手前が繁殖羽のオスで、奥がエクリプスから繁殖羽に換羽中のオスです。


換羽中のエクリプスで特に頭の部分が緑色に変わりつつあるのがわかります。

繁殖羽のオスは頭部は緑色で光沢があります。
これはカワセミの背中の色と同じく構造色と呼ばれるもので、緑色の頭は見る角度によっては青く見えたりすることもあります。
首には白い首輪状の模様があります。


クチバシは黄色で、体は灰色、胸は茶色をしています。







羽繕いをしているところですが、尾羽の中央2枚が黒く、上向きにカールしているのがオスの特徴です。

逆立ち泳ぎをして採餌中ですが、橙色の足がよく目立ちます。
主として水草や種子を食べます。

羽ばたいているところですが、翼鏡は青く白い線で囲まれています。
この翼鏡もまた構造色です。



最も身近なセキレイ ハクセキレイ

2020-10-19 | 野鳥
ハクセキレイは海岸、河川、湖沼、農耕地にもいますが、道路や駐車場、駅のホームなど人工的な場所でもよく見かける身近な鳥です。
ちなみにセキレイ類のセグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイは住み分けができていましたが、近年、ハクセキレイの生息域の増大により、セグロセキレイの個体数は減少傾向にあるそうです。

今週、近くの公園でハクセキレイを撮影しました。

地上を歩きながら昆虫類を捕食しますが、フライングキャッチも得意です。

顔は白く黒い過眼線があるのが特徴です。
オスの夏羽は頭から体上面まで真っ黒でモノトーンな感じが目立ちますが、冬羽は頭部は黒いまま体上面が灰色に変化します。
またメスは全体的に黒さが淡く、冬には頭部から灰色になります。

写真の個体はオスと思われます。

クチバシと足も黒色です。





尾羽を上下にフリフリしながら歩く姿はセキレイ類の特徴ですが、とても可愛いです。


キセキレイ

2020-10-18 | 野鳥

キセキレイは繁殖期には主として渓流に生息していますが、冬季には平地に降りてきて市街地の公園の水辺などでみることができます。

今週末、近くの公園でキセキレイを撮影しました。



地上を歩きながら昆虫類を探して捕食しますが、フライングキャッチによる捕食も得意です。



顔には白い眉斑があります。

夏羽はオスの喉は黒く、メスの喉は白いのですが、冬羽はオスの喉が白くなります。

胸から体下面は黄色ですが、オスの夏羽は黄色い部分が鮮やかな色に変化します。








三列風切りには白いふちどりが見られます。


尾羽は黒く外側尾羽は白いです。

尾羽を上下にフリフリしながら歩く姿がとても愛らしいです。








セグロセキレイの水浴び

2020-10-17 | 野鳥

セグロセキレイは日本固有のセキレイです。

歩いて昆虫類を捕食するほか、飛んでいる昆虫類をフライングキャッチしたりもします。

河川や湖沼、池などの水辺に生息しています。

単独かつがいで縄張りを持っていますが、縄張り意識がとても強いので、他のセキレイを追いかけまわしたりするシーンをよく見かけます。


頭から背と胸は黒く、白い眉斑がよく目立ちます。

尾羽は長くて黒く、外側は白色をしています。



白と黒のモノトーナスなコントラストが美しい鳥です。



尾羽を上下にフリフリしながら歩く姿はとても可愛いです。


羽繕いをしています。

水浴びをしているところです。




飛翔姿もきれいです。



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