湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

片方のつばさ

2017-10-02 07:01:31 | ポエム
朝起きて
自分の肩を撫でてみる

肩も腕もある


朝になると
どちらかの翼が
もぎ取られた小鳥のような


そんな気持ちの時がある


『私は幸せなのよ』


呪文のように
呟いてみる


そうよ
決して不幸ではないの


けれど
翼が片方なくて
飛び立てなくて


目覚めたときに
空を望む窓をみつめてる


何か
どこか
無くしてる


どこだろう
何故だろう


本当は
知っているのけど


知っていると
気づきたくないの