湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

影絵のような街

2017-10-30 19:07:08 | ポエム
夕暮れ
疲れた足で家路を急ぐ


みんな疲れて
心をなくしてるから


瞬く間に
街は影絵のように
夕陽に貼り付けられていく


薄っぺらくなっちゃって


さっき登ったお月様にね


あなたの
苦しみや悲しみも
一緒に
折り紙みたいに
半分に折りたたんで
包んでおいたから


影絵の中の
半月のお月様が
空で膨らんでいくときに
全て飲み込んでくれそうよ


だから
大丈夫だってば
心配はいらないよ


じきに
影絵のような人は
温かな窓の向こうで
ふっくらとした心を取り戻す


街はまた
いつものように
夜の一色になれば
夜露に濡れながら
キラキラと瞬き出すものよ


毎日は繰り返されていく
けれど
昨日と同じ日にはならない
今日には今日の悲しみがあって
明日には明日の喜びがあるものです


下を向いてちゃ
影絵の街の一瞬も見れやしない


面白いよ


そう思えば
マジックなんて
どこにだって見つけられる








風に吹かれるのはやめにしょう

2017-10-30 09:17:20 | ポエム
台風一過
青空が気持ち良い


いつもの湖沿いの一本道
鼻歌交じりに車を走らせる


ついこの前まで
菜の花か?と
見まがうほどのセイタカアワダチソウの群生


ついこの前まで
私の鼻にその花粉が飛び込んで
ゆるい水をもたらすものと
思っていたら


セイタカアワダチソウに見まがう
ブタクサと言う植物が曲者らしい


セイタカアワダチソウが菜の花か
ブタクサがセイタカアワダチソウか


頭の中でグルグルし出した


風は強め


いずれにしても
鼻が効くと言われた私には
鼻が花によって
その効力を失わないように


今日は
風に吹かれるのは
遠慮して
日差しだけ頂くことにしましょう