湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

忘れゆく歴史

2017-10-29 22:07:36 | ポエム
『小雨が窓をたたく
日曜日の朝は
1人になったことを
また思い出す』


むかし
そんな歌があったっけ。



宇宙からみたら
ほんのちっぽけな物語を
綴ることにはなるけれど
一人一人にとっては
一生の壮大な歴史


もし、あなたと出会っていなけば
今の私は私ではなかったのだから


ひとつとて
欠けてゆくことは許されない歴史


けれど
『あの日から毎日の
何気ない出来事も
君をわすれいく歴史のひとつ』


そうなんだよね


忘れるために
忘れようとしたけれど
忘れられない


だったら忘れなくていいかしら


それも歴史に刻まれるひとつとして


けれど
『この冬は
どこまで寒くなるのだろう』


ほんとにね


風が吹くたび‥
雪が降るたび‥


思い出しながら


あなたの真っ赤に凍えた手を
温めてあげたいと何度思ったことでしょう





嵐は過ぎ去りました
雨は夜には止んで
軒先きからポタポタと
雫の音だけが残っている





水、満たされていく

2017-10-29 09:32:01 | ポエム
心がざわざわして
薄い雲に覆われたまま
わが身に光が届かないような
無感覚の世界


人は心が乾いていると感じたとき
喜びも優しさも薄れていくのです
だから、それを満たす水が欲しくて‥‥


まろやかな
まあるい水を
欲しいだけ与えてもらった時
満たされる幸福感と安堵感


しっとりと潤ったら
それが『好き』って心がときめく礎となる



この心もこの体も
生き生きと水で満たされる瞬間を
想像して膨らんで行く‥‥



言葉は魂を宿し
一番最初に沁みていく呼び水になっていくのです



ちょっと心のひとやすみ
寄り道での心模様