不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

不登校の息子の心配症

2018-05-02 08:57:10 | 日記
日曜日、所用の帰りがけにふとスマホを開くと、我が家の電話番号から3件も着信が入っていました。
家にいるのは息子だけのはずです。電話なんかめったにかけてこない子だけに何事かと驚き、
慌てて電話しました。

「あ、お母さん?帰ってきて」

息子がすぐ受話器を取ったのにもびっくりしました。
家の電話は発信者が表示されないタイプなので、息子はいつも電話に出ないのです。

「うん、もう帰り道だけど、買い物していこうかと思って。すぐ帰ったほうがいい?」
「うん」
「わかった、買い物しないで帰るね。でもまだK駅のそばだから40分くらいかかる」
「わかった」
「どうしたの?」
「ちょっと。……あとで説明する」

ざっとでも説明してくれればいいのに、帰る道中気をもむ羽目になりました。息子はしゃべるのが下手なのです。

小学校低学年の頃、小さくなったTシャツを掃除に使おうと思って切ったら、あとで私のシャツを切ったことがありました。

「なんで切ったの?」
と怒ったら、
「お母さんも俺のシャツ切ったじゃん」

言葉で抗議することが、うまくできないのでしょう。そういうところも学校に適応できなかった原因かもしれません。

帰宅して玄関のドアを開けると、中で待ち構えていた息子がいきなり出てきて、駐めたばかりの車に乗り込みました。

「病院行く」

息子はよく病院に行きたがります。便秘の時も、薬や浣腸を試すという段階をすっ飛ばして病院に行きたがったし、
先日も歯が痛いと言うので、休日に無理やり頼み込んで診てもらいました。
結果的に大したことはなくて、(この程度で大騒ぎして、非常識な親だ)というような目で睨まれました。

私は心の中でお医者さんに謝りました。すみません……でも寡黙な息子が切羽詰まった調子で言うので、
私もついただ事ではないと思ってしまって。

何度か病院に駆け込んで分かったことは、息子が自分の体に関して極度に心配症だということです。
しかも毎日が日曜日のくせに、休日に病院に行きたがる。
病院が休みだからこそ、(もっと痛くなったらどうしよう!)と思うのでしょうか。

息子の気持ちも分かるのです。
私は過敏性腸症候群らしく、電車に乗ったり長時間トイレに行けない状況になると急にお腹が痛くなることがあります。
これも(お腹が痛くなったらどうしよう!)という心配のせいなのです。

対処できない状況に陥るのが怖いという不安の強さが、引きこもりにつながっているのかなとも思います。