不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

義母が突然キレました(2)

2018-08-01 07:09:54 | 日記
階下から義母のすごい怒鳴り声が聞こえてきました。
「あれじゃ、駄目だよ」
夫はきょとんとしたように聞き返しました。
「何が?」
「まったく、お前は」
義母はさも情けないというように言いました。
「今、Nちゃんが言っただろ。シロがオシッコしちゃったって」
Nちゃんというのは私のことです。
「ああ」
「そう言っておいて、始末しないで2階に上がっちゃったんだよ」
「ああ、ごめん。俺がやっとくよ」
「そういう問題じゃないだろう」
義母はまた怒鳴りました。地声も大きいほうですが、怒鳴っているのでご近所にまで聞こえそうです。息子の顔をうかがうと、目を閉じていましたが、誰の味方をしていいか分からなくて寝たフリをしているのかもしれません。この家に来るといつも義母と一緒に寝る娘は、さっき義母の部屋に行きましたが、まだぐっすり眠り込んではいないでしょう。義母はわざとみんなに聞かせようとしているかのように、ますます声を張り上げました。
「大体、帰ってきたら『今日は楽しかったよ』くらい言うのが普通じゃないのかい」
それは夫も言いませんでした。
「いや、ごめん。早く子供を寝かせようと思って…」
寝かせてるのは夫ではなく私なのですが。
「いくら早く寝かせたくっても、一言でいいんだよ。起きて待ってた人に、ただいまも言わないで」
義母は泣きださんばかりに興奮しています。
「いや、ただいまは言ったよ」
「いや、お前は言ったけど、Nちゃんは言わなかった」
「声が小さかっただけじゃない?寝ててって、言ったのに」
夫は少しうんざりしてきたようです。
「そういう問題じゃないよ」
義母はまた怒鳴りました。
「ムスッとして、人が洗濯してたたんでやった子供の下着をありがとうも言わずに持って行ってさ…」
私の心臓は、悔しさと恥ずかしさで早鐘を打ちはじめました。確かに私は、義母の親切に甘えていたのかもしれない。不愛想なのも確かです。それが私の性格だと、義母も承知して付き合ってくれているのだと思っていました。そんなに不満をためていたなんて……。