不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

性格だからしょうがない

2018-08-08 09:46:27 | 日記
義母の家に泊まっている時、義母が突然キレてしまいました。
私が猫のトイレを洗わず、挨拶もそこそこに寝てしまったと言うのです。

ひとこと言い訳させてもらうなら、私は義母を家族のように思っていて、あまり気を使っていなかったのです。
何かしてもらうたびにお礼を言うのも他人行儀だと思うほどに。

そこが気にくわなかったのかもしれませんが、なにしろ義母は私たちがお土産を持って遊びに行くと、
余った料理を入れたタッパーと一緒に、そのお土産まで持たせて帰すような人です。
食べきれずに持たせてくれるお土産には、賞味期限の切れたケーキまで交ざっていて、危なくてしょうがありません。

他人行儀な関係なら、
(せっかくのお土産をそのまま返してよこすなんて、気に入らなかったのかしら)
と傷つくところですが、
(家族なんだから……)
と目をつぶっていました。

そもそも義母は、少しでも多くお土産を持たせて帰すのが親切、と固く信じている人で、
ある時など外袋を開封してある生理ナプキンまでくれたことがあります。

「私はもうアガっちゃったからあげるわ。あんたはまだあるでしょ、アッハッハ」
と豪快に笑いながら。他人だったら絶対くれない物ですよね。

それまでも挨拶がどうしたとか、文句を言われたことはなかったので、
義母も家族だと思ってくれているのだと思っていました。

義母のサービス精神は、私にはありがたいを通り越して負担になることも少なくありません。
私はお土産なんて欲しくないし、今日だって、先に寝てくれと再三念を押したのに。

「子供が寝る時間だから、急いでたんだよ。悪かった」
と夫。

「お前のことは言ってないの。Nちゃんのことを言ってるの」
「ああいう性格なんだから」
「あんな性格じゃダメだって言ってるの。あれじゃお前たちの将来が心配だよ」
へえ、こんな性格ですみませんね。
「まあ、まあ」
近所まで聞こえそうな怒鳴り声に、夫も防戦一方です。

私は意を決して2階から下りてきました。
「違うんですよ、お義母さん。Bが私と寝るって言うので、猫トイレは後で片付けようと思ったんですよ」
なるべく感情的にならないように、私は説明しました。

「だけどさ、」
聞かせるつもりだったのだろうに、いざ本人が現れるとたじろいだように、義母は少ししどろもどろになりました。
「起きて待ってた人に、今日は楽しかったですよ、くらい言うもんだろう、普通」
「はあ、すみません」
人付き合いの少ない私は、礼儀をあまり知らないので、(そういうもんか)と思って謝りました。

義母は思い出したように、
「お義母さんじゃなくて、おばあちゃん!」
と付け加えました。

え、呼び方が気に入らなかった?若いつもりなのにおばあちゃんと呼ばれて気を悪くするならまだ分かるけど。
別に怒鳴らなくても、「おばあちゃんと呼んで」と言えばそう呼ぶのに……。