息子と長い時間一緒にいると、お互い話題が尽きてきます。
ただでさえ高3の息子と母親の間で、それほど会話が弾むわけもありません。
長いこと心を閉ざしていた息子でしたが、今は落ち着いて居間で家族と過ごす時間が増えました。
せっかくだから楽しい時間を過ごさせてやりたいのに、残念ながら私も息子と同じコミュ障。
コミュ障同士の間を持たせてくれる最強のツールは、何と言ってもテレビとペットです。
私「今日は、シロ(猫の名)が白いね……」
息子「そうだね……」
もちろん昨日も明日もシロは白いわけですが、不登校の息子には学校の話もタブー、将来の話もタブー。
倦怠期の夫婦のように猫のことくらいしか話題がありません。
それからテレビ。
先日、2人でテレビを眺めていたら、ひき逃げ事件の実録が放映されました。
テレビ「犯人は被害者をはねたあと、400メートルも直進してからUターンして現場に戻りました。
その間に後続のトラックにはねられて被害者は死亡。法律では、人をはねた場合、
運転手は直ちに安全な場所に停止して被害者を救護する義務があり……」
息子「すぐ停まってれば、助かったかもしれないのに」
私「一瞬、頭が真っ白になっちゃったんだろうね」
息子「そういう人は、運転なんかしちゃダメなんだよ」
私「でも分かんないな、私でもパニクっちゃって、すぐ冷静に停車できないかも」
息子「ちゃんと覚悟のない人は、免許なんか取るべきじゃないよ」
自分のことを批判されたようで、私はついカチンと来ました。
私に免許がなかったら、どうするの。病院へ行く時も、たまに登校する時も、私の送り迎えで行くくせに。
「もし本当に悪い人だったら、そのまま逃げたはずだよ。一瞬気持ちが動転したことをそんなに責められる?
あなたは何の覚悟もないから、何にもしない」
息子は口をつぐみ、ふいっと自分の部屋に戻っていってしまいました。
しまった。久々にまた、地雷を踏んでしまった。
こういうことをぽろっと言ってしまうのは、やっぱり今でも私の心の中に、学校には行かなくてもいいから
免許を取るなり仕事をするなり、息子に活動してほしいという期待が潜んでいるからなのでしょう。
それに比べてペットの話は無難です。
シロは私がベランダに洗濯物を干しに行くと一緒についてきてしまうのですが、一緒に部屋に戻るとは限りません。
ベランダに敷き詰めてあるすのこで爪を研いだり、日向ぼっこをしたりして楽しんでいます。
幸せそうなのでそのまま放っておくと、入りたくなった時にニャアニャア鳴いて呼ぶのです。
息子「お母さんに閉め出されたニャン!って言ってるよ」
私「自分で出たがったくせに……((笑))」
我が家の末っ子のようなシロの前では、息子の心もほぐれるようです。
不登校児に限らず、難しい年ごろの子供との会話に詰まった方は、ペットをネタにしてみてはいかがでしょうか。
ただでさえ高3の息子と母親の間で、それほど会話が弾むわけもありません。
長いこと心を閉ざしていた息子でしたが、今は落ち着いて居間で家族と過ごす時間が増えました。
せっかくだから楽しい時間を過ごさせてやりたいのに、残念ながら私も息子と同じコミュ障。
コミュ障同士の間を持たせてくれる最強のツールは、何と言ってもテレビとペットです。
私「今日は、シロ(猫の名)が白いね……」
息子「そうだね……」
もちろん昨日も明日もシロは白いわけですが、不登校の息子には学校の話もタブー、将来の話もタブー。
倦怠期の夫婦のように猫のことくらいしか話題がありません。
それからテレビ。
先日、2人でテレビを眺めていたら、ひき逃げ事件の実録が放映されました。
テレビ「犯人は被害者をはねたあと、400メートルも直進してからUターンして現場に戻りました。
その間に後続のトラックにはねられて被害者は死亡。法律では、人をはねた場合、
運転手は直ちに安全な場所に停止して被害者を救護する義務があり……」
息子「すぐ停まってれば、助かったかもしれないのに」
私「一瞬、頭が真っ白になっちゃったんだろうね」
息子「そういう人は、運転なんかしちゃダメなんだよ」
私「でも分かんないな、私でもパニクっちゃって、すぐ冷静に停車できないかも」
息子「ちゃんと覚悟のない人は、免許なんか取るべきじゃないよ」
自分のことを批判されたようで、私はついカチンと来ました。
私に免許がなかったら、どうするの。病院へ行く時も、たまに登校する時も、私の送り迎えで行くくせに。
「もし本当に悪い人だったら、そのまま逃げたはずだよ。一瞬気持ちが動転したことをそんなに責められる?
あなたは何の覚悟もないから、何にもしない」
息子は口をつぐみ、ふいっと自分の部屋に戻っていってしまいました。
しまった。久々にまた、地雷を踏んでしまった。
こういうことをぽろっと言ってしまうのは、やっぱり今でも私の心の中に、学校には行かなくてもいいから
免許を取るなり仕事をするなり、息子に活動してほしいという期待が潜んでいるからなのでしょう。
それに比べてペットの話は無難です。
シロは私がベランダに洗濯物を干しに行くと一緒についてきてしまうのですが、一緒に部屋に戻るとは限りません。
ベランダに敷き詰めてあるすのこで爪を研いだり、日向ぼっこをしたりして楽しんでいます。
幸せそうなのでそのまま放っておくと、入りたくなった時にニャアニャア鳴いて呼ぶのです。
息子「お母さんに閉め出されたニャン!って言ってるよ」
私「自分で出たがったくせに……((笑))」
我が家の末っ子のようなシロの前では、息子の心もほぐれるようです。
不登校児に限らず、難しい年ごろの子供との会話に詰まった方は、ペットをネタにしてみてはいかがでしょうか。