不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

ヒキコモリ主婦、バイトへ

2018-10-09 10:45:35 | 日記
ついつい息子に余計な一言を物申したくなってしまう自分の鬱屈した気持ちを昇華すべく、
ついでに娘の学費も稼ぐべくバイトを始めることにしました。

何を隠そう私はヒキコモリです。

全然出かけられないというわけではなく、買い物や銀行はもちろん、子供が小さい頃は行事の付き添いや子供会の当番、
自治会の仕事、時にはお友達の家にも付き添って遊びに行きました。

ですがそういう付き合いが私にとってかなり負担だったことは事実です。

2人の子供を中学校に入れて、やっと子供会から解放されたかと思いきや、
今度は息子の不登校で学校や相談機関へとまた足しげく通わなければならない羽目になりました。

そういう気の重いお出かけに比べれば、バイトのほうがまだマシです。運動にもなってお金も稼げる。
長年の座業で肩こりや便秘、膝の痛みに悩まされていたため、体を動かす仕事をしたい気持ちもありました。
なにせ世の中には、お金を払って運動する人さえ大勢いるのですから……。

そもそも自分がヒキコモリでは、息子に「外に出ろ」と言っても説得力がありません。

もう学校に行ってほしいとは思いませんが、せめて買い物くらいは自分で行けるようになってほしいのです。
座りっぱなしの生活が死を招くと言いますし……。

それまでも私は働いていなかったわけではありません。
子供が生まれてしばらくは家事と育児に専念していましたが、ここ10年は在宅で字幕翻訳の仕事を請け負っていました。

翻訳というのはヒキコモリにはうってつけの仕事です。

例えば翻訳の仕事を始めた時からお世話になっているコーディネーターさんがいるのですが、
私とは10年間一度も顔を合わせたことがありません。
電話も最初の頃に数度したきりで、お仕事の依頼から納品まですべてメールで成立してしまいます。

息子も将来はそういう在宅の仕事を見つければいいんじゃないかと思います。

翻訳は語学をマスターしなければ無理なので、ためしに日本語字幕の仕事を手伝わせてみたことがありましたが、
あまり性に合わないみたいですぐ投げ出してしまいました。

そのかわり息子はプログラミングやゲームに興味があるので、
そういう方面で仕事を見つけられたらいいんじゃないかと思っています。

私はその方面には何の知識もつてもないので、完全に本人次第というところですが。

最低限の生活費が国民全員に支給されるというベーシックインカムの導入もささやかれている昨今ですから、
ヒキコモリとはいえ決して未来は暗くはないと信じつつ……いいえ、祈りつつ、
母は老体に鞭打って肉体労働にいそしんでいます。

母ってつらい。