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コードバンになった気分だって。
クリームで毛穴をきれいにパテして
鏡のように磨きあげる、あの感じ。
生まれて初めて化粧をされたムスメ。
ほっぺに木漏れ日が反射して
目をやられるかと思うほどだったよ。
化粧に一時間、髪結いに30分、
着付けに一時間。
えらい騒ぎ。
ひもだの帯だので、ぎゅーぎゅーしながら
「いじめてるんじゃ、ないからね」
って、美容師のねーさん、おもしろい。
レストランのきれいな庭に着くと
すぐさま、川名マッキー氏登場。
今回のイベントおもいついてすぐ
なにしたかって
彼の予定をおさえたこと。
一時間にわたり、娘やわたしたちの
ポートレイトを撮り続けてくれた。
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そこの花に顔をちかづけて、
かわいいなーってかんじね
とか
あの木の先をみて、
みてるとなんだかにこにこしちゃうんだ
とか
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汗いっぱいのマッキー氏。
楽しそうな娘。
見守り好き勝手いう家族。
着飾るとか、写真撮られるとか
本来避けたい種類のもので
数週間前、下見に行った美容室で
最後の親孝行なんで、と
美容室オーナー氏に
言い放った娘。
私はなんか間違ったことしたのかなと
思ったのだが
そうだ、最後に思う存分やったる、
そしたらなんの未練もない
私は私の一部かのように思ってきた娘を
放つことができる
と、開き直ったんだった。
そのわりには
衿つけがしんどいだの
準備不足で最後までばったばただの
仕事忙しくてやばいだの
文句たらたらだった私。
でもそういうのぜんぶ
ほんとにぜんぶ
吹き飛ばしてくれた。
うちの師匠やっぱりすごいよ。
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楽しかった、ありがとう
って
帰りにはそう云ってた娘。
君も将来、おんなじ大騒ぎをして
おんなじ感情のアゲサゲをして
おんなじように感動したらよいよ。
そしてマッキー氏の予約は
くれぐれも
早めにね。
わがままにつきあってくれた
みなさんに感謝を。