まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

極寒だよ 星降る焚き火BAR 第三夜

2017-01-17 20:28:18 | 日記

夏からこっち、入り浸ってる感もある
某所 秘密基地
本気で遊べる大人が集まるところ
大将は我らがゾノさん
年末、ちゃぶ台カフェ爆発的繁盛で
若干おつかれ気味 

前回参加したのは第一夜
土砂降りの雨のなか
ゲラゲラ笑いながら焼いて食べたハンバーガー
オーナー沼さんに
「なんで雨なのに集まってんの?そしてなんでみんな笑ってんの?」
とさすがに呆れられた会
でもねそう言いつつ沼さんだっていっぱい笑ってたよ

そして今回はまさかの大寒波
何しろ仕込んで行ったアップルパイの
生地もりんごも冷凍のまま全然溶けなくて
塗り卵をはけで塗ったら、バキバキ凍るという体たらく

アイスクリームなんか作業台の上に放置で問題なし

石窯の温度調節は自分じゃできなくて
石窯研究会のあきこさんとみっちゃんにお任せ
みっちゃんは胸にべいびいを抱きながら
重たい鉄の扉や真っ赤な炭をガンガン操る
なんともかっこいい女の子
あきこさんは温度計で入念に確認しながら
ほぼつきっきりで一緒に焼いてくれた

オーブンで作るみたいに
230度で15分、ってわけにいかないので
たまに扉を開けてパイの焼き色を見ながら
もうちょっとかな、そろそろかな、
よし!って出してお皿から外すと
ぱりんっと焼けた底生地の感触が
ナイフから伝わってきてちょっと感動
ザクザク切ったらすぐお皿に分けて
上にアイス乗っけてシナモン振って叫ぶ
「みんな!早く!取りに来て!」
わらわら集まってくれたみんなに配布
美味しい!って声が聞こえて
ものすごく満足

今夜のメインは、ゾノさん仕込みの
きりたんぽ鍋
さとみにゃんがご飯を半分突いて
菜箸にくっつけて作ってくれたやつ

パパのルーツが秋田なので
おばあちゃん家に行くとよく振る舞ってくれた
懐かしい味
ごぼうの土臭さとセリの青臭さは
子供の私にはちょっとしんどかったけど
鶏の出汁が染み込んだぐずぐずのご飯の塊が
それはもうおいしくてたくさん食べた
一緒によく出してくれたのが
ハタハタの米粒まみれのやつ
熟鮓だったんだと思うけど
お醤油ちょっとたらして食べると
悶絶するほどおいしかった

きりたんぽとか五平餅みたいに
ご飯粒を半分くらい残して突いたものを
半殺しっていうんだけど
れっきとした料理用語なんだって

で、これはもしかしたら
担がれたのかもしれないんだけど
いわゆるお餅のことを
皆殺しっていう地方があって

遠方から来たお客さんをもてなそうと
繰り広げられる会話
「今夜はどうすべえ、やっぱり半殺しがいいべかー」
「いんや、せっかくだ、皆殺しにすべえ」

な、なんか、やばいとこに来た?!
震えるお客さん 笑

そんなきりたんぽ鍋の他に
でっかい豚肉をダッヂオーブンで
じんわり焼き上げたローストポーク

さとみにゃんが切り分けてくれた
一切れが手のひらより大きい

みっちゃんは相変わらずべいびいを胸に抱えたまま
今度はオリーブ、野菜の乗ったフォカッチャを
石窯で焼きあげる
ほんのりガーリックが効いてて奥深い味
まいんち食べたい・・・

松本先生の作ってくれた
かりんシロップをお湯割にして
焚火の前で啜りながら
ドラマの時代考証の話をする
江戸時代の庶民の家に
白いお砂糖なんかあったのか?

お砂糖が貴重品だというのは
何も江戸時代まで遡らなくても
きりたんぽをよく食べさせてくれた
おばあちゃんがまさにそういう人で
お砂糖がふんだんに入ってる料理は
ものすごいご馳走、という認識だったらしく

おばあちゃんの作る
「超高級な豆ご飯」は
もち米をシロップで炊いて甘納豆混ぜたやつ
「いつもの納豆をより美味しく」は
納豆に醤油と白砂糖でぐるぐる搔き回す

一口食べると奥歯殴られたみたいになるけど
今となってはそれもノスタルジックな味覚

やっぱり松本先生が作ってきてくれた
お菓子教室の試作のニョッキ
おしるこ仕立てでほかほかいただいた

先生が私に向かって
「ニョッキってさー」
と言いかけ、
「あ、やっぱ、マエゾノさんに聞こうっと
ねえねえニョッキってさー、茹でたら一旦冷やすー?」

そりゃ料理のことは全然わかんないけどさー
もうそれもかなり定着してるんだからさー
その割には先生のうっかり振りが止まんないんだよねー

そろそろお片づけの時間
紙のお皿やコップや割り箸を
火にくべると
瞬間、ものすごい勢いで
真っ赤な炎が上がり
周りの空気が急にあったまって
鼻先にボワンと登ってくる

すごいな、火
昨夜も思ったけど
ものすごく当たり前のことなのに
実感する機会はとても貴重だ

あちこちにいろんな火があって
料理したり手をかざしたり
小さな火を大きな炎に育てたり
ただ周りをぐるぐる走り回ったり
喋ったり笑ったり
一人でぼーっとしたり

あ、これってつまり
生きるってことかもしれないなあ
なんて
大それたことを思った

そいでもっと大それてるのは
なんちゃってアップルパイを
堂々とお菓子の師匠に
振るまってる私

いつもあの手この手で
遊ばせてくれるゾノさん、さとみにゃん
気前よく基地を貸してくれる沼さん
一緒に遊んでくださる皆さん

ありがとうございます

焚火カフェ 海ときどき雪

2017-01-17 19:45:37 | 日記

三浦の浜で焚火してくれる人がいる
ってことはかなり前に知ってて

実際に友達が何人かそれに参加して
SNSにあげる写真を指くわえて見てた

でも見てるだけじゃ飽き足らず
いいなあいいなあって騒いでみたら
友達の河野さんが連れてってあげる!と

やっぱ、騒ぐって大事

でも、予約を入れた晩秋にはその日に
大寒波が来るだなんて思ってもいなかった

ヒートテック着て
パタゴニアのジップアップ着て
さらにパタゴニアのダウン着て
マフラー手袋カイロたくさん持って
車で三崎口へ

そこで河野さんやあこちゃんと待ち合わせて
今回の焚火の会場、矢作の浜へ

すぐそばにある美味しいパン屋さんに
寄り道

充麦(みつむぎ)さん
メロンパンの香りの素敵なこと
クランベリーとクルミのパンは
結構な大きさだったが
美味しくて一気食いのあこちゃん

買い物終えて浜に出ると
すでにオーナーの寒川さんが
セッティングを済ませて待っててくれた
見るからに焚火ガイ、って雰囲気の
頼もしい人



外気は相当冷たいはずなのに
燃え盛る薪に手をかざし
台の下の方に足を伸ばして
真っ赤な炎が踊るのを眺めていると
ゆんわりと暖かく
心が軽くなっていく




炎はとても気前が良く親切で
コーヒー豆をいい感じに煎りあげてくれたり
ホットサンドをこんがり焼いてくれたり
ソーセージやマシュマロを美味しくしてくれたり
ほかほかとろとろの焼きりんごを作ってくれたり


寒川さんのやかんはなんだか不思議で
真ん中にストンと穴が開いてて
そこに燃料を入れると周りの空洞に入った水が
沸騰していく仕組み
ケリーケトルっていうらしい、と後で知った
我らが松本先生が
「寒川さんは日本一ケリーケトルの似合う男」って
言ってたのだけど全面的に同意するよ

ホットサンドを食べ終わった頃に
空からまんまるい小さな白い塊が
ぱらぱらぱらっと降ってきて
あれ?これは?と言ってる間に
周辺の景色がどんどん変わり
海岸にうっすら積もり始める


雪の雲は三浦の地だけを覆っていて
対岸は陽の光が降り注いでおり
澄み切った空気のおかげで
建物の形さえくっきりと確認できる
河野さんが用意してくれた
毛布をあこちゃんと一緒に膝にかけながら
ぽつんぽつんとお喋りしたり笑ったり
ボーーッとして景色を眺めたり
ふと思い出して写真撮ったりして

なんとも不思議で静かな雰囲気の中
寒川さんが
「じゃあ、雪の中でシュールにソーセージ焼きますか」
って言ったのが面白かったな

当たり前なんだけど雪は溶けて水になり
手袋も敷物も髪も服もどんどん濡れてきて
さすがの焚火もそれだけでは暖がとれなくなり

寒川さんが「これで全メニューは終わり、
あとは耐久できる範囲でどうぞ」というので
まもなくお開きにした
一人当たり4500円くらいのお支払い
滅多に出来ない素敵な体験が出来たのですごいお得感

三崎口であこちゃんと別れ
残ったみんなで南下して
美味しいマグロ屋「さくらや」へ行く前に
港から見た夕日の美しさに心が打たれ


せっかくだから景色を見ながら
お茶の飲めるカフェに入って
日の入りまでゆるゆる過ごした

さくらやでは三色丼を注文してみた
鯵のたたきが美味しい
マグロももちろん美味しい
でも次は絶対カキフライ・・・

路駐の車に戻ると
ルーフに雪が2センチくらい積もっていたが
横浜が近づいてくると
乾いた地面に雪の跡すらない

今度はもうちょっと普通の天気の時に
来てください、と寒川さん 笑

また来ます

お誘いくださった河野さん
寒川さん
ご一緒した皆さん

楽しい1日をありがとうございました











acorne アイシングクッキー教室♪もふもふ羊

2017-01-17 19:23:54 | お菓子作り

大人気のアコルネさん
先月に引き続き今月も
バッチリ予約が取れました

毎月、お教室に行くと
来月はこれですよーって
お見本を見せてくれます
先月、ひとめ見て
これは作りたい!と思った
もふもふした羊さんのクッキー
なんとマフラーやケープを
巻いています
自毛?自毛なのか?

繊細な細工のマフラーやケープ
シュガーペーストをほそーく伸ばして
クルクルして作ってあります
この作業、やりたいですよねー、って
ニコニコしてるあこちゃんに向かって
「うーん。。。ベツダン。。。」
って本音を言っちゃったら
ええっ?!そ、そうなんですか?!

しかし結局、私にとってはラッキーなことに
レッスン時間が大幅に不足するため
小物は全てあこちゃんが前もって
素敵に作っておいてくれることに
なりました

キラキラなセンスを
反映するべく
クッキーの型まで自作する天才
てっきり羊さんもかと思ったら
これは市販なんですよーって

しかも、ちゃんとしたのを買ってから
100均で似たのを見つけちゃった
(それも2個セットで100円)そうで
侮れん。。。

たまにしか来られないアコルネさんですが
来るたびにあこちゃんの先生スキルが
ググーンとアップしていて素敵なのです
経験値がバラバラな4人を
進行状況を的確に観察しながら
タイミングで次の作業を促したり
素早く形を整えてくれたり
合間にランチまで用意してくれるんだから
たいそうアクロバティックですが
あこちゃんだからギスギスしたりしないんです
突発的なアクシデントも
(今回は生徒さんの一人がカメラの調子がヘンテコになって
大騒ぎ)
優しく対応してくれます
(そんなもんは知らん!とか言わない 笑)

今日ご一緒した方の一人は
イラストレーターさんだそうで
お勤め先はTVKと
わぁそれはすごい、というと
でもTVKって知名度あるのは神奈川だけで、
東京行ったら全然知られてません
と言うのでさらにびっくり
なんだよみんなミュートマとかサクサクとか見ないのかーー

別のお一人は
10歳を頭に3人の男児を育ててるそうで
60キロ仕入れる米が最近2か月持たないの、と
恐ろしいことをおっしゃっていました


そして、クッキーのお教室に来てる人たちなので
美味しいものの情報交換に余念がないのでした
生食パン、私も買いに行ってみよっと
でも、パイの食べ放題は恐ろしすぎるからいいや

あこちゃん
ご一緒した皆様
楽しい時間をありがとうございました!

最後に

アーガイルの模様の下手さ加減と
方向音痴は
関係ないと思うよ





今月の美容師さん

2017-01-17 19:13:48 | 日記

5センチ切ってください、って言ったら
結構切りますねえ、そういう気分なんですか?
と聞かれたので

5センチ切るように言われました
と、ネタ振り

誰に?
見える人に。
ほえ〜〜〜。

確かに、髪の毛ってなんか
悪いものとか怨念とか
持ってそうですもんね、と美容師さん

そ、そうなのか?
だとしたら、めっちゃ怖い職場じゃないのか

人によっては一月に1.5センチ
伸びるんですからねえ
5センチって言ったら過去4ヶ月とか5ヶ月とかで
起こった悪いことが憑いてるわけですよねえ

ふーんそうなのかーと聞いてたんだけど
よく考えたらさ

この5ヶ月に伸びたところって
地肌から5センチじゃん?
毛先の5センチは
もっと過去じゃん?

でも刃物持ってる人に
逆らわない主義なので
黙ってました

これできっといいことありますね、と
美容師さん
そうですね、なかったらクレーム入れます、と


そしてふと

あの、これって、
ボブですか?
と聞いてみた

というのも最近
身の回りの女の人らの間で
「ボブ会」なるものが発生してて

なんだか知らないけど
入会希望者が爆裂中

そうですね、ボブですよ
と美容師さん

ボブの定義ってなんですか?

うーん、まあ、長さ揃えて切ってるってことですかねえ

じゃ、段が入ってたらボブじゃない?

いや、レイヤーボブって言いますね
昔ともだいぶニュアンス違いますしね

結局よくわかんなかったけど

ボブの語源知ってます?と聞かれ
知らない、何?と食いついたら

昔、ボブって人が
ヘルメットかぶったまんま
出てる髪だけを切ったら
あ?なんかいけてる!って
なったそうです
まあ、都市伝説ですけど

・・・なんだそりゃ

さて
ボブ会の入会手続きしてこよっと