まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

梅、咲いた。

2017-01-28 22:00:28 | 日記





蒲田に暮らしていた頃、池上の本門寺さんには御会式のたびに
チャリの後ろにべいびいをくくりつけて漕いで行った。
なんでもない日にはわらわらいるはずの猫たちは
あまりの人だかりに恐れをなしてその日はどこかになりを潜めている。
賑やかな行列、たくさんの出店。べいびいはとにかく、わたあめさえ食べてりゃご機嫌。
駅前の浅野家でくず餅を手に入れることができるかどうかは運次第。

今日はとんかつに惹かれて久しぶりに降り立つ。
お腹が苦しくなるほど食べた後、お寺まで散歩。
途中の立て看板に「池上梅園」の表示。
そんなのがあるんだ、知らなかった。後で行ってみよう。



参道の入り口にある酒屋の佇まい。なんて味わい深いのだろう。


河津桜の可愛らしいピンクにメジロが遊んでいる。



なんか見慣れないものがある、と思ったら
節分の豆まきの準備だった。
俺、今年は福男できるなあ、けど会社休めるかな、と旦那様。
そんな粋な計らいのできる会社、少ないんじゃないだろうか。

階段を降りて町の中をテクテク歩く。
どれだけ歩いてもお寺さんの施設が続く。
 お金持ちだねえ。そりゃそうだよ。
 あっちの方には大きな公園もあるみたいだねえ。へー。
ふらふら、ゆるゆる歩くうちに梅園に着いた。
環状線を少し入ったところにあったそれは思いがけない広さ。
斜面をジグザク登るような遊歩道がついていて
一番高いところからの見晴らしはなかなか。



うーむ。わしの城じゃ。って、いったいどちらのお殿様ですか。


池に面した和室は有料で使えるらしい。ここでお茶会したら気持ちいいね。



えっと、取り立てて、私がポーズを依頼したわけではありませんが
後光が差してるこちらのお方、寛いでいます。


養生されてる木の内側ってこんなだった。カメラ突っ込んでノールックショット。

一回りして帰途に着く。お土産は浅野屋で、、、
くず餅売り切れ。あーあ。仕方ないのであんみつを購入。
 どっかでお茶飲みたいねえ。じゃあ蒲田のまやんち行くか。
18年前には毎日ぶっ飛ばしてた保育園へのルート、
だいぶ様子が変わってる。そりゃそうか。
やたら立派になった酒屋、覗いたらおいしそうなサイダーと
酒粕があった。甘酒作ろうと購入。カバンがだいぶ重くなってきた。

まやんちは大繁盛で、しばし待つ。
あ、あのテーブルに乗ってるのはアフタヌーンティーセットだ。いいなあ。
完全予約制のそれは無理として
ダージリンのキャッスルトン農園一番摘みを頼む。
って、全然わかんないから字面で選ぶんだけどね。

ミニカー見に行きたいんだ、という旦那様と別れ
京浜東北に乗ると座れちゃった。おやすみなさい。
東神奈川でちゃんと目が覚め、バスに乗り換える。
小さな男の子とパパが、窓の外を見ながら
「あーおー」「え?青いかなあ?あのブーブだよ?」
「あーおー」「本当?」
「あーかー」「そうだよねーパパにも赤に見えるよ」
と談義している。
チャリにくくりつけてた頃のべいびいによく似てて
その小さな手にわたあめを握らせたくなった。