エントランスに
異形の模型
まっしろな鯨が
深い海の中に飽きて
水面に浮かびあがり
もっと早く走ろうと
帆をたくさん張ったよう
2014年フランスに建てられた
ルイ・ヴィトン財団のビル
なのだそうです
相変わらず
おもしろい課題を
出すムスメのガッコの教授
フランク・ゲイリー展
観てきなさいって
久し振りに
一緒に都会へ出ました
奇想天外ともいえる
さまざまな建築物
四角四面があたりまえの
ビルの壁にあらわれる
美しい曲線
母親が赤ちゃんを
だっこするときの
腕のカーブに
繋がるのだそうです
彼の語るマニフェスト
ものを作るときの
信条はとても興味深く
「そうしてできたものは
見たこともないものだから
みんなキライになる
でも神様がメッセージをよこし
みんなに魔法をかけると
みんなが私のつくったものを
大好きになる」
というくだりがとても好きです
誰かの真似じゃない
新しいアイディアを
産み出すこと
そのことだけを
彼はしていたい
のだと
自分が自分であることこそ
たいせつなこと
という言葉が
胸に響きました
ただ、へんてこな
造形を目指してる
だけではなく
実はコンピュータシステムを
駆使して
採算性と安全性と独自性を
どこまでも追求し
様々な分野のエキスパートと
チームを組んで
仕事を進めていく
芸術家ではなく
ビジネスマンなのでした
そしてなんとも
かわいらしいのは
晴れて完成した
建築物を見て
ここをこうしたらよかった
あれはああしたらよかった
と、自己批判を繰り返し
クライアントが
彼をもてあます
ということ
最低でもその状態が
数年続くんですって
そんな彼の
自宅の模型
増改築を繰り返し
なんとも味のある
おうちになってます
壁のピンクが
奔放な印象です
ゲイリーの好きなもの
鯉
魚のかたちに
完璧を認めるのだそうです
フィッシュライトは
写真でのみの展示でしたが
本物はどんなに
素敵かしらとおもいました
なんだか
椅子って好きなのです
ゲイリーのは
ダンボールなんかで出来てます
そこに座れば
そこがじぶんの居場所になり
じぶんの世界になり
もしそれが誰かの所有物だったら
その誰かの世界をこっそり
垣間見ることもできるのですもの
ゲイリーのデザインした
建物を見てみたいなぁ
スペインにある
有名な美術館にも
行ってみたいけど
なにしろ遠すぎます
神戸にもあるそうなので
とりあえずそれを
目指したいと思います
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