まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

0501祭スペシャル あこちゃん(acorne)の場合

2019-04-29 21:51:23 | 日記


祭スペシャル第3弾は
このお方

最近女優デビューしたと
もっぱらの噂の
あこちゃんです。

彼女のアイシングとシュガーの教室
「acorne」は
翌月のレッスン予定をUPすると
あっという間に満席になる
超人気教室です。

私もたま〜に会社サボって(おい)
参加していますが
あこちゃんのセンスとスキルと
天然っぷりが
行くたびに進化している
素晴らしい教室です。

アイシングクッキー、巷に溢れていますが
普通は破損しないように
美味しさではなく強度優先のクッキー生地に
大量生産向きのざっくりしたデザインを
作業性優先のアイシングで描いていますが

あこちゃんはオープンからずっと
美味しいパートシュクレを仕込み
丁寧に抜いて焼き上げ
卵白でメレンゲを作って
粉糖と混ぜ合わせ
香りのよいレモンオイルで仕上げるスタイル。

教室の生徒さんには2種類あります。
「丁寧に作られたクッキーなんだから美味しいうちに食べなきゃ」
という人と
「こんな綺麗で可愛いもの食べられないから飾っておく」
という人。

私は前者です。いつも後者のムスメと家で喧嘩。
キュートな猫ちゃんを頭からばくしっとやる私は
ムスメには悪魔かなんかに見えるらしい。

実はacorneさんはミサリングファクトリーと
とってもご近所さんなのです。
お教室が始まった頃は
ミサリングファクトリーの生徒さんが
acorneさんにも通うケースが多かったのですが
今はacorneさんの生徒さんのお嬢さんが
ミサリングファクトリーに通ってくださったりして
全国の「お菓子星人魂」を
ここ上永谷で満たすことができてしまう感じです。

周年祭には毎年、美しいクッキーを出品してくれています。
とはいえ多忙な合間を縫っての作業
たくさんは作れませんので
早い者勝ちです。
(あ、あこちゃんに言えば予約は出来るみたいですよ。)
ぜひぜひ可愛くて美味しいクッキーに会いに来てくださいね。

って
わりとふつ〜な感じですが

あこちゃんの場合

これにてしゅ〜りょ〜



0501祭スペシャル ひろこさん(まるまるキッチン)の場合

2019-04-29 21:34:58 | 日記


祭スペシャル第2弾は
このお方

MRS.PERFECTの異名を持つ
ひろこさんです。

彼女とフランス菓子土曜日クラスで
ご一緒するようになってから
あれっ
もしかして10年は経つのか?

もともと製菓のスキルがあることに加え
緻密さと繊細さと大胆さを兼ね備えた
凄腕の菓子職人です(プロではないけど)。

のめり込むと突き詰めるタイプで
いつぞやは
「スポンジ生地がうまくいかない。」と
ジェノワーズ千本ノックとか
やってましたね。

彼女と、ムダに歴が長いだけの私が
早めのペースでレッスンを引っ張るため
「土曜日クラス怖い」っていう
悪い噂がたっていますけど
風評被害も甚だしいってもんです。

そんな、ひろこさんは
去年の周年祭から
「マカロン」を出品してくれています。

実は彼女のマカロンは
ひそやかに周囲のごく一部の人間のみ
手に入れることができた
幻のお菓子で

ぶっちゃけ、私、
「マカロンなんて可愛い色つけてるだけで
かじるとねちょっと歯にくっつく
全然美味しくないお菓子じゃん。」
と思っていたのですが

ひろこさんのマカロンは
「可愛い」かつ「美味しい」の
ハイブリッド仕様です。

これを食べると
ラデ◯レとかもう全然・・・

今日の製作日、作業を横から眺めながら
「そのマーブルってどうやって作るの?」
と聞いたら

「うーん。うまくいく日といかない日があるよ。」
とのこと。

MRS.PERFECTにそんなセリフを吐かせるとは
マカロンの難易度恐ろしすぎる。

レッスンやって、と頼んでも
マカロンはいや、と断られます。
たとえこのオーブンでうまくいったとしても
それぞれが自宅でうまくできる保証がないから
だそうです。

仕方ないので
買えるチャンスに買って食べましょう。

あ。それが
あさって 5月1日の
ミサリングファクトリー12周年祭
なのですね〜〜

ってどうしても最後はヤラシイ感じに
なるのですが

ひろこさんの場合

これにてしゅ〜りょ〜

0501祭スペシャル たまちゃん(tamatama)の場合

2019-04-29 21:01:54 | 日記


あさって 5月1日に
我らがミサリングファクトリーは
12周年を迎えます。
感謝の気持ちを込めて
一日限りのお祭りをします。

とはいえお菓子教室ですから
別に神輿とかは担がないのです。
いや担いでもいいけど。

その代わり、美味しいお菓子を
た〜〜〜〜くさん取り揃えて
お客様のお越しをお待ちしています。

今日から、そのラインナップを
ひとつずつご紹介しますよ。

え、そんなの本来1週間くらい前から
やるもんじゃないの?と思ったそこのあなた

正解です。

とりかかるの遅いです。

一晩に3本ペースです。

書きまくります。

読みまくってくださいね。
ついてこいよ〜〜
嘘ですぜひおヒマな折にお読みください。

まずはこのお方
たまちゃん。

確か初めてお会いした時は
髪が肩まであったような。

だんだん短いスタイルになってきて
今やサロンでは「ボウズ」カテゴリーから
チョイスするそうですよ。

とにかくパワフル
いつお会いしても元気
しかしふと気づくと
暴走の果てにぶっ倒れている
(らしいとSNSで知る)
そして起き上がる(不死身)

私と違い、家事を完璧にこなしながら
一人息子ちゃんをがっつり育てながら
マイブランドである「tamatama」の
製作に明け暮れています。

彼女の得意とするのは
「リバティ生地を使った小物」と
「小麦粉・砂糖・乳製品不使用のお菓子」

小物はオーダーメイドのほか
店舗に納めていたり
カルチャーセンターで
作り方を教えていたりします。

私が使ってるのはカードケース
中の仕切りの具合と
センス良い生地の触り心地が
とてもいいのです。

そして、身体に優しいお菓子は
働いているコミュニティカフェで
「いろいろなアレルギーのある方も
気にせず一緒にテーブルを囲んで
楽しめるお菓子を」と請われて
開発したのですって。

ココアの代わりに
キャロブ(とある豆の鞘から作る香りのよい粉)を使用した
ブラウニーが美味しくて大好き。

今日はたまちゃんが製作してるスタジオで
私も作業していたのですが
米粉や米油を使ったお菓子の焼きあがる香りは
なんだか優しくて温かくて素敵です。

周年祭ではおなじみのブランド
お客様が
「たまちゃんのお菓子しか食べられないから
買えて本当に嬉しい。」って
おっしゃるのを聞くと
素晴らしいブランディングだなあと感心します。

今日、ちょっと端数が出たからと
クッキーをいただきました。
なんともいえないいい香りと甘さ。
「さつまいも」を裏ごしして
繊維を綺麗に取り除いて混ぜてるそうですよ。
あまりに大変な作業のため
この周年祭を最後に
「もう作らないと思います。」


これは

買いに来るしかないでしょ〜〜


最後だいぶヤラシイ感じになりましたが

たまちゃんの場合

これにてしゅーりょー

アイボとルンバ

2019-04-25 10:29:46 | 日記


さて質問です。

このふたつの共通点は
なんでしょうか?

答えは

「どちらも、阿佐ヶ谷ペンギンカフェの床をかけめぐります。」

。。。え?


いきつけでしたっけ?

実はまだ行ったことありません。
でもマスターの二羽さんには
二回お会いしたことがあります。
ほかならぬ珈琲文明さんで。

二回目は昨晩。
カフェラボさん主催の
カフェ開業講座に
ゲストスピーカーとして
いらっしゃいました。

赤澤さんの愛弟子である彼は
「ちょっと喋りに来てよ」
という師匠の投げかけ(ノーギャラ)に
大変なボリュームと内容の
資料を人数分カラーコピーして
持ってきてくれました。

その資料は、師匠に負けじと
生々しい金額やら
きっちり積み上げられた企画やら
これだけでもうひとつ
講座が出来そうなクオリティ。

あ、これが、伝播なんだ
とおもいました。

赤澤さんからあらんかぎりを
もらったように
二羽さんも後進へあらんかぎりを
与えようということです。

かっこいい。ふたりとも。

二羽さんのお話の
カフェを開こうと思った経緯

ラジオ番組製作から
一転、寿司屋見習いを
はじめて数年

あ。俺、ペンギンカフェがやりたかったんだ。

と気づいたんですって。
ペンギンカフェオーケストラが
いつも流れてる居心地よいカフェ。

寿司屋をやめて
リフレッシュのために
放浪の旅に出ます。
帰ってきてまずは
珈琲文明の師匠に挨拶。


その現場に居合わせたのが
一回目なのです。

およそカフェに来るには
似つかわしくない
でっかいバックパックを背負い
日焼けか泥かわかんないけど
真っ黒い顔をした背の高い男性。
それがカウンターのわたしの
みっつ椅子を飛ばした向こうに
座ったんですから
マスターとのやりとりを
つい聞いちゃったのは
許されるよね(かな?)

物件決まって、内覧がいついつで
資金もなんとかあてがついて、
と元気に喋る二羽さんに
どこ?あ、そうなんだ、
もう契約したの?
それはなによりだねえ
と応じる赤澤さん。

とりわけはっきり聞こえたのは

僕は珈琲文明二号店をつくりたい

というものでした。

自分の夢や目標について
こんなに身近に
こんなに鮮やかなビジョンがあって
それを作ったひとに強力な
バックアップがもらえて

このひとはとても
しあわせなひとだなぁ

キラキラして見える彼を
ながめ(泥とかはどうした)

こちらまでなにやら
嬉しくなってしまったのでした。

そんな二羽さん
最近ずうっと欲しかった
aiboを手に入れたそう。

奥さんには渋い顔を
されたそうですが
(だって初期経費40万がところの
ロボットですってよ)
お店に置いていると
お客様のなかにも
可愛がってくれる方がいて

そしてこのお利口さんは
よく遊んでくれるお客様の顔を
認証するそうで
顔馴染みが来ると
きゅいーん、と寄っていくんだって。

そうこうしてるうちに
aibo愛好家が集まるようになり
日曜の開店一時間前を使い
「サンデーアイボカフェ」を
開いて楽しんでいるそう。

なんだ、ちゃんと
運営にプラスにしてるでは
ありませんか。

ペンギンカフェ、行ってみたい。

一緒に行きましょうよ、と
カフェラボ主催で
今日はカフェスタッフっぽい
格好をしてる松本先生に言ったら

どこだっけ?阿佐ヶ谷?
近いね

と。

近い?
ってなんだっけ
とおもったら

こないだ、
一緒に行きましょうよ、と
ライトにお誘いしたのが
西宮にある某スペースで

西宮かー、一時間半くらい?
あれっ、宇都宮じゃなかった
西宮って関西?
遠っっ

ってことがあったので
まずは距離を確認することに
したんですってさ。

二羽さん、貴重なおやすみの日に
貴重なお話をありがとうございました。
こんど私の師匠とお店行きますね。
近いし。


明日

2019-04-22 14:02:25 | 日記


あぁ早く明日来ないかな。

今朝すれ違った
男子高校生の会話から
その台詞だけが
ぴょんと飛び出して
聞こえてきました。

ゆうべの今朝で
これですもの。
宇宙ってやつは。

日曜日の夜の
渋谷区の公営ホールは
735席が満員御礼。

運営してる出版社は
たぶんこれが初めての
企画なのだとおもわれ
ぐるぐる渦巻き衝突する
ひとの流れに
なすすべもありません。

怒号のひとつも飛び交いそう
ですがそうならないのは
今夜の講演をなさるのが
佐治晴夫さんその人だから。

毎月楽しみにしている
東急のフリーペーパー
巻末の佐治さんコラム
なんだかここ数ヵ月
字数が減る傾向にあり

84歳というご年齢に加えて
大病をかかえていらっしゃるので
執筆に支障があるほどに
お元気ないんじゃないかと
心配していたのですが

仄暗いステージのグランドピアノに
下手からすっと近づいて座る影
その頭にはなにやら触角が
ふるふる揺れています。

奏でるバッハはなぜかいつも
心にしみて涙してしまう
アヴェマリア。

やだなぁ、もう、
絶対なんか仕込んでるのに
笑わすつもり全開なのに
しょっぱなから泣いてるわたし。

弾き終わってライト浴びたら
宇宙人のお面かぶった
佐治さんが満足そうに
お辞儀したのでした。

今夜の講演は
一冊の本を書き上げられて
ご自分にとっては
「ごほうび的区切り点」
なのですって。

本のタイトルは
「詩人のための宇宙授業」
明治終期に短い命を輝かせた
金子みすゞさんの詩と
それを独自の視点で
佐治さんが解説してくれる
そんな本です。

講演ではそのなかから
いくつかの詩を選び
話をしてくれました。
さらには、
「どうしても曲をつけたくて」
という特別な二編について
ソプラノ歌手の土井裕子さんが
歌ってくれるシーンも。

佐治さんのお話を聞いていると
とても心が穏やかになり
浄化されるような気がします。
ゆらゆら燃える炎を
眺めているときの気分に
似ています。

とりわけ心に残ったのが
明日という詩と
それにまつわるお話で

『明日が必ず来るということを
数学者としての私は
証明できない

ただ、たぶん来るであろう
ということは言える
ほんとに来るかどうかは
来てみないとわからない

人は、半分確か、半分不確かな
明日という日に
希望を見いだすことができる
その希望こそ、生きる力になる』

というものでした。

佐治先生に
今日の終わりはいつでしょう?
と投げかけられ
はたと困りました。

23時59分の時点で
あと1分後ですけれど

23時59分59秒の時点では
あと1秒後で

それで、さあ、いよいよ
0時00分になったら

これは
今日のはじまり
ですよね。。。

いつまでたっても
到達できない
明日
なわけですけれど

でもたぶん
着いちゃったら
つまんないんだとおもいます。

毎日を精一杯
明日を楽しみにしながら
生きたいとおもいます。

そして佐治さんが
88歳になったら開催するという
コンサートに参加できる日を
わくわく待とうとおもいます。