『葉っぱのついたみかんが欲しいのですが…』
こういうお問い合わせが、結構あります。
たぶん、みかんを飾りたい、というところから、来ているのだと思います。
飾りじゃないのよ~みかんは~ はっは~ん
さて、上の写真をご覧ください。
みかんの花は、上を向いて開花し、それがそのまま実になります。
なので、幼果は、このようにおしりが上を向いているわけです。
やがて、みかんが肥大して、重くなってくると、枝が下垂してきて、おしりが下を向きます。
で、よくご覧いただきたいのですが、葉っぱも、裏返しになっていますよね?
みかんの絵を、葉っぱ付きで描いたとします。皆さんは、このように、葉っぱを裏返しに描きますか?
みな、知っているようで、知らないことが、たくさんあるのですよ。
裏返った葉っぱは、当然、光合成がしにくくなって、やがて枯れ落ちてゆきます。あるいは、葉っぱの付け根のところを自らねじって、表向きになろうと頑張ったりもします。
基本、出荷するみかんに葉っぱがないものが多いのは、こういった事情も、あるのです。
もちろん、軸を長めに切りのこして、箱詰めすれば、葉っぱはつけられるでしょう。でも、ブドウとか、モモみたいに、化粧箱に入れて出荷するわけではないので、現実的ではありません。長い軸のものをダンボールに箱詰めして出荷したら、果皮を傷つけて腐敗へとつながる可能性が高くなります。
また、冬の寒くて乾燥した時期に、葉っぱを付けて出荷したとしても、すぐに萎れてしまいます。
お正月の鏡餅には、ダイダイを飾りますが、昔の人たちは、子孫繁栄で代々続くことを願っていたわけですね。
うんしゅうみかんを、飾りたい、という人も多くいます。でも、私のみかんは、飾り用には、不向きです。
予め、ご了承くださいませ。
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