ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

ジェリコ・マイル

2016-06-11 19:35:06 | かんがえるあし

 「ジェリコ・マイル」という映画を、知ってる人は、いますか?



 まあ、今時、ネットで検索したらなんでもわかる時代ですから、あえて細かい説明はしませんけど。



 高校時代、テレビでやっていた、「ジェリコ・マイル」という映画、すごく好きになりました。



 1マイルって、およそ1600メートル。映画では、1マイルを走るランナーが、主人公。


 その影響を受けた高校生の私は、長髪にバンダナというヒッピー風ヘアスタイルで、体育祭の1500メートル走に出場。

 (なんとその時の貴重な写真が、卒業アルバムに載っているのだ!)


 
 さてさて、話は変わって、お蚕の話。


 一頭の蚕が、糸を吐くとき、どれくらいの長さになると思いますか?



 

 なんと、


  およそ1500メートル!



 長髪だった高校生の私が、体育祭で走った距離と同程度!



  ひとつの繭で、ですよ。


 先日、出荷で余った繭から、糸を繰り出してみました。



 長い!!


 そりゃそうだ、1500メートルやもん。




 最後まで巻き取るのが大変だったので、今は中断してます。


 それにしても、絹糸が、いかに優れた繊維か、ということが、実感できましたよ。


 皆さんもやってみては?




 余談・・・ かつては長髪だった私も、今や・・・。最近は、ヘアスタイルがアラーキーさんに、似てきています。  
 

 

プロは違うねえ~

2016-06-09 20:21:50 | 養蚕


 養蚕で使用される道具、機械類は、現在、ほとんど生産されておらず、現存してるものも、完全品で稼働しているものはほとんどない、と言われています。


 今回、春の蚕で使用した機械が、出荷の際に思うように動かず、大変苦労しました。



 



 で、自分でその機械の状態をチェックしたところ、大事なギアが欠損していて、重要な部分が駆動していないことがわかりました。


 予備のギアを見つけたので、取り付けようと試みるも、ちょっと技術がいりそうだったので、機械にめっぽう強い知人へ、依頼しました。




 まー、それはそれは、さすがの腕前!!


 はじめて見るはずの養蚕機械でも、すぐに構造を理解して、ギアのほか、不具合をいろいろ直してくれました。



 持つべきものは、友!!と、以前から書いてますけれど、まさにそれを実感した1日でした。


 さあ、次の出荷が楽しみだ!!今度こそ、きれいに手早く収繭(しゅうけん)するぞ!!


 
 




 

初荷!

2016-06-08 19:39:11 | 養蚕


 本日、無事に、繭の出荷終了。


 最後の繭を集める段階で、いろいろトラブル発生があって、ものすごく大変だったけど、とりあえず、出荷できました。


 安堵!!



 一通りの作業が、ほぼ終了。まだ、最後の後片付けが、残っています。



 それが終わったら、今月末からは夏の蚕、夏蚕(なつご)のスタートです。



 クオリティをもっと上げるため、頑張りまっせ!!


   応援、よろしくです!!

春の蚕

2016-06-04 13:58:39 | 養蚕

 春の蚕の、上蔟のころになると、蛍が飛び始める、と、言われていたそうです。

 日本のあちこちで、そうした風景が、当たり前のようにあった、のでしょうね。



 養蚕業が衰退したのには、いくつかの要因があったとされます。その辺の歴史を調べるのも、大変興味深いところ。

 で、少なくとも、愛媛県内では、平成に入って新たに養蚕を始めたのは、私がはじめてとか。およそ30年ぶりに現れた救世主?



 上の写真は、蔟(まぶし)という道具。回転蔟ともいいます。


 無数に見える仕切りの中に、蚕が繭を作ってゆきます。

 では、写真です。







 








 間もなく、出荷です。