落葉の積もる場所

- The way I was -
 

届かなかったホームベース

2009年10月10日 | WEBLOG




今日は広島カープの今季最終戦。





そして、ブラウン監督、緒方選手の引退試合。






中日の名プレーヤー・立浪選手に続き、 またひとり名選手がバットを置く。


















緒方孝市選手、   広島カープ一筋23年。





地味ながら、 走攻守そろった名選手でした。




















引退試合。





8回表から守備についた緒方選手に対して、 惜しみなく送られるファンの大声援。
















そして、8回裏。










最後の打席。













緒方選手らしい、 右中間を抜けるスリーベースヒットを放ちました。





本来なら、引退打席では、 余裕をもって二塁打に留め、ベース上でニッコリというシーン。





真面目でひたむきな緒方選手らしく、 もつれる足に気合を入れて三塁へのヘッドスライディング。














そして、続く打者への暴投で、 果敢にもホームへ突っ込んだ緒方選手。









しかし、ホームベース手前で、 再び彼の足はもつれてしまった。

















懸命に腕を伸ばすも、 届かなかったホームベース。


















彼らしい終幕に涙が出た。
























そして、ゲーム後の引退セレモニー、  前田智徳選手との涙の抱擁に、また落涙してしまった。






















































緒方選手、  23年間お疲れさまでした。
























そして、  ありがとうございました。













  
    



















































おばあちゃんのお味噌汁

2009年10月10日 | WEBLOG







母方の祖母。





「大正女」 を絵に描いたような、強く凛とした女性でした。





祖父の死後、 息子たちから同居に誘われても固く拒み、 死ぬまで一人暮らしを貫いた人。





















まだ幼かった私と弟は、 おばあちゃんの家に泊まるのがすごく楽しみでした。





その理由のひとつは、 「お味噌汁」。





朝、 おばあちゃんが作ってくれるお味噌汁には、玉子が入っていたのです。





そして、味も、 母が作るお味噌汁よりも数段美味しかった。











貧しい我が家では、 お味噌汁に玉子が入るなんてことは絶対にありませんでした。





(決して、警察官=私の父 が高給取りとは思わないけれど、 そんなに貧しかったのかと問われれば、疑問あり・・・ですが)



















だから、 おばあちゃんが私たちに作ってくれる玉子入りお味噌汁が、美味しくて美味しくて。






































あるとき、 おばあちゃんが、母にこう言っていたのを聞きました。









「あんたらがロクな物を食べさせとらんけえ、味噌汁の玉子を有りがたがるような、ひもじい子に育っとるんじゃ」










私は、それを聞きながら 




「ほうじゃ、ほうじゃ、おばあちゃん、  もっと母ちゃんに強う言うてーや!」




と、心の中で喝采を送っていたものです。






















































でも、  





おばあちゃんが、たまにやって来る私たちに、少しでも美味しいものを食べさせてやろうと、





高齢を省みず、いろんな内職を懸命にこなしていたという事を母から聞かされたのは、

















おばあちゃんのお通夜の席でした。























































おばあちゃん、 









もう決して食べることの出来ない、貴方の作ってくれる味噌汁の味。









この歳になっても忘れることができません。