『天使のらくがき』 ダニエル・ヴィダル
”Aime Ceux Qui T'aiment” Daniele Vidal 【YOUTUBEより】
原曲はソ連のボリス・ポチョムキンが作曲して1965年にエディタ・ピエーハが唄った『お隣さん』で、ウクライナの日頃の
隣人とのやり取りを綴ったものですが、これを1969年にパトリシア・カーリがフランス語の歌詞を付け、17歳のアイドル歌手
ダニエル・ヴィダルのデビュー曲になりました。
タイトルの”Aime Ceux Qui T'aiment”は「あなたを愛する人たちを愛しなさい」というちょっと回りくどい意味なのですが、
ウクライナの少女が恋する青年を追って旅立つという内容で、「あなたと私で歩む道、いつでも二人は歌うでしょう」と
未来を夢見る少女の心を綴っています。
日本では1969年9月から12月にかけてヒットしています。
2015-11-29 続・60年代ポップス変遷史 1969年『天使のらくがき』ダニエル・ヴィダル
なお、作詞者のパトリシア・カーリはイタリア生まれでベルギーやフランスなどでも活躍した歌手ですが、1964年の
サン・レモ音楽祭でジリオラ・チンクエッテイのパートナーとして『夢見る想い』を唄って優勝、その後はフランスで
作詞家として活動しています。