『若者のすべて』 Rocco e i suoi Fratelli (伊) 1960年制作
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
音楽 ニーノ・ロ-タ
主演 ロッコ … アラン・ドロン
ナディア … アニー・ジラルド
シモーネ … レナート・サルヴァトーレ
ジネッタ … クラウディア・カルディナーレ
主題歌 『若者のすべて』 ( Rocco e i suoi Fratelli ) 演奏・サウンドトラック
イタリアンリアリズムの先駆者の一人であるヴィスコンティが格調高い構成と演出で描き上げたデカダンスな大作。
父親を失い生活に困った一家が出稼ぎをしている長男を頼ってミラノにやって来たが都会の風は冷たかった。
三男のロッコはクリーニング店で真面目に働くが、次男のシモーネはボクサーを目指したものの悪の誘惑に負ける。
シモーネはナディアという町の女といい仲になったが、ロッコとナディアが親しく近づいたためにロッコの目の
前で彼女をいたぶる。ナディアは町の女に戻りシモーヌの心はさらに荒む。傷心のロッコは一家の生活を支えるために
ボクサーになることを決意、ついに念願のチャンピオンになった。その勝利の夜、落ちぶれたシモーネが姿を
見せてナディアを殺してしまったとロッコに告げる。
主題歌の『若者のすべて』はニーノ・ロータの作曲で、ロッコとナディアの運命を暗示した二曲がメインテーマ
として構成された交響詩となっています。映画ではタイトルバックの他でも全編に流れていました。
サウンドトラック盤はニーノ・ロータ楽団の演奏で、映画のタイトルバックの歌唱はエリオ・マウロでした。
↓はニーノ・ロータ楽団の『若者のすべて』 YOUTUBEより
早速、貴ブログを拝見いたしました。
エリオ・マウロに関する知識が殆どありませんでしたので
詳細な記事、大変参考になりました。
ありがとうございました。