『昨日・今日・明日』 Ieri, Oggi, Domani (伊) 1964年制作
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
音楽 アルマンド・トラヴァヨーリ
主演 アデリーナ(1話)、アンナ(2話)、マーラ(3話) … ソフィア・ローレン
カルミネ(1話)、レンゾ(2話)、ルスコーニ(3話) … マルチェロ・マストロヤンニ
ウンベルト(3話) … ジョヴァンニ・ルドルフィ
主題歌 『アバジュール』 ( Abat-jour ) 唄・ヘンリー・ライト
ロセリーニと共にイタリアンリアリズムの先駆者といわれたデ・シーカ監督による三話から成るオムニバス作品。
デ・シーカの鋭い切り口の作風は影をひそめてしまって下世話な艶笑作家に成り下がってしまった失望の一作。
【第一話】 アデリーナは失業中の夫カルミネを養うためにナポリの下町でヤミ煙草を売っていたが摘発されたものの
妊娠中であるため逮捕されないという法律を逆手にとって四六時中妊娠を繰り返し、最後は特赦によって救われる。
【第二話】 ミラノの上流階級の人妻アンナは浮気相手のレンゾとドライブに出かける。レンゾは高速道路でロールス
ロイスを運転していたが、気まぐれなアンナの言葉に動揺して事故を起こてしまう。
【第三話】 ローマの生真面目な神学生のウンベルトは隣家の高級娼婦のマーラの存在が気になって仕方がない。
マーラも実業家の御曹司ルスコーニが訪ねてきてもその気になれない。やがてウンベルトは神学校を辞めると言いだす。
主題歌の『アバジュール』はエンリコ・ネリが作詞、ロベルト・シュトルツとブルーノ・チェルビーニが共同で作曲しました。
映画では【第三話】でマーラがルスコーニの前でストリップをするシーンでポータブル・プレイヤーからヘンリー・ライトの
唄が流れます。レコードとしてはミルヴァの歌唱も聞きごたえがありました。
↓はヘンリー・ライトの『アバジュール』 YOUTUBEより
この曲を聞くたびに何故か小野製薬のリキホルモのCMを思い出します。
映画史上、最初で最後の「tease」シーン!(笑)。
あと、『ビバ!マリア』での
バルドーとジャンヌ・モローも…