
『ベン・ハー』 Ben-Hur (米) 1959年制作
監督 ウィリアム・ワイラー
音楽 ミクロス・ローザ
主演 ベン・ハー … チャールトン・ヘストン
メッセラ … スティーヴン・ボイド
エスター … ハイヤ・ハラリート
アリアス … ジャック・ホーキンス
主題歌 『ベン・ハー序曲』 ( Ben-Hur ) 演奏・サウンドトラック
南北戦争の英雄ルー・ウォレス将軍の原作による 一世紀初頭のローマ帝政時代の壮大な歴史絵巻。
エルサレムの名門の息子ベン・ハーは、ローマ帝国総督の部下として新任してきた旧友メッサラと再会する。
しかし彼は昔のメッサラではなくてことごとくベン・ハ―と対立した。メッサラはある出来事を利用してベン・ハーを
反逆罪として奴隷の身にさせた上に母親と妹を投獄する。奴隷となったベン・ハーはローマ軍船に送られたが
艦隊の司令官アリアスに見入られて彼の養子に迎えられ剣闘士となる。そしてベン・ハーは戦車戦でメッサラ
を倒すが、メッサラの口から母親と妹がライ病で山の奥地に隔離されていると聞く。ベン・ハーは二人を迎えに
行く途中に十字架を背負って刑場に向かうキリストに出会う。
主題歌はミクロス・ローザの作曲で、「ベン・ハーとエスターの愛」「キリスト」「ローマの支配」の三つをテーマ
として壮大なタイトルバックを書いたとされています。
なお、この映画のサウンドトラック盤はカルロ・サヴィーナ指揮のローマ交響楽団によるものです。
↓はタイトルバックによる『ベン・ハー序曲』 YOUTUBEより
実に荘厳ですね。
逆に『十戒』は劇場の大画面で見ると合成がまるわかりでした(笑)
しかし、ビデオで見たフレッド・ニプロ監督のサイレント版の
『ベン・ハー』、戦車シーンは意外と迫力がありましたよ。
「ベン・ハー」の音楽、すばらしいのひとことですね。
作曲者のミクロス・ローザが約2年間、現地で古代ギリシャ、ローマ、ヘブライなどの旋律を取り入れて作ったと解説にあります。
とりわけこの「序曲」は各場面で使われたエッセンスが盛り込まれた、重厚かつ壮大、この映画のオープニングにふさわしい曲ですね。
私の好みはこのほかロマンチックな「愛のテーマ」、ダイナミックな「ガレー船を漕ぐ」、エキゾチックな「ユダヤに帰る」、凱旋場面が浮かんでくる「勝利の行進」です。
新しい2016年版「ベン・ハー」を買ってしまいました。
映画はオソマツ、ガッカリ、音楽は、そんなのあったかな、というレベルです。
音楽としての『ベン・ハー』は見事の一言です。
『エル・シド』もそうでしたが、仰る通り、各場面ごとに
それぞれ素晴らしいスコアを書いていますね。
ミクロス・ローザは以前はどちらかというとサスペンス系の
映画音楽が多かったのですが、『ベン・ハー』の成功によって
この後の『エル・シド』『キング・オブ・キングス』『ソドムとゴモラ』
によって史劇の音楽家として大成しています。
リメイク版は見ていませんが、サイレント時代の
フレッド・ニブロによる初作も見ごたえがありました。
コメントありがとうございました。