港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『ひき潮』 ロバート・マクスウェル

2016-02-24 11:50:14 | 名曲セレクション

”Ebb Tide ” Robert Maxwell



アメリカのハープ奏者であるロバート・マクスウェルが1950年にロンドンで発表した詩情豊かな名曲です。
ロバート・マクスウェルは第二次大戦前はクラシックのハープ奏者として活動していましたが、戦時には
沿岸警備隊に入隊し、明けても暮れても海を眺めて過ごした日々の思い出がこの曲のひらめきになった
という逸話が残っています。
マクスウェルは『ひき潮』が脚光を浴びたことによりクラシックからポピュラーの世界に転身して、ハープによる
情景描写の第一人者となりました。

↓は ロバート・マクスウェルの『ひき潮』 YOUTUBEより


僅かなお小遣いの中からこの曲のEP盤を買ってよく聞いたものでした。手持ちのレコードの全ては震災で破損・喪失
してしまいました。今思えばせめてレコード・ジャケットだけでも残しておくべきだったと後悔しています。
私の持っていたEP盤のB面は『夜の静けさに』でした。


『魅惑の渚』 ファウスト・パペッティ楽団

2016-02-23 11:40:59 | 名曲セレクション

”Mare incantato” Fausto Papetti



ファウスト・パペッティといえば、アルト・サックスを華麗に操るイタリアのムード音楽の第一人者です。
このブログでも『太陽の誘惑』『鞄を持った女のブルース』『激しい季節』『甘い生活』『哀愁のヨーロッパ』
など数多くを紹介してまいりました。
そんなファウスト・パペッティの傑作ともいえるのが『魅惑の渚』です。
私が聴いたのは1960年代半ばでしたので、60年代ポップスとして紹介すべき楽曲であったのではないか
と思うのですが、手元にこの楽曲の資料がありません。

↓はファウスト・パペッティ楽団の『魅惑の渚』 YOUTUBEより



この機会に、60年代ポップスとして紹介できなかったファウスト・パペッティの『黒い傷痕のブルース』もUPしておきます。

”Broken Promises” Fausto Papetti
↓はファウスト・パペッティ楽団の『黒い傷痕のブルース』 YOUTUBEより





『急流』 フランク・プウルセル楽団

2016-02-22 15:38:53 | 名曲セレクション

”Le torrent” Franck Pourcel



原曲(Il Torrente=急流)はラオ・カルミが作曲、1955年サン・レモ音楽祭でクラウディオ・ヴィルラ及びトゥリオ・パーネ
が唄って2位に入賞した歌曲です。
フランク・プウルセルはラテンタッチのリズムに編曲、流れるようなストリングスを聞かせてくれます。
急流といえば激しい流れを想像してしまいますが、どちらかといえば穏やかに流れているイメージですね。

↓はフランク・プウルセル楽団の『急流』 YOUTUBEより



また、この歌曲はクラウディオ・ヴィルラやトゥリオ・パーネよりもグロリア・ラッソのカヴァーの方が有名かもしれません。
フランス語の歌詞はピエール・ドラノエとピエール・アヴェの共作によるものでした。

”Le torrent” Gloria Lasso



La la la
Comme un torrent qui vient tout droit de la montagne
Et qui s'enfuit en bondissant parmi les champs
Découvrant dans la campagne toutes les fleurs du printemps
Mon cœur tout neuf est descendu parmi la ville
Gonflé d'amour et de bonheur à partager
Mais mon âme est moins tranquille
Depuis que j'ai tout quitté

↓はグロリア・ラッソの『急流』 YOUTUBEより



名曲セレクション

2016-02-22 15:34:21 | 名曲セレクション

このブログにて6O年代ポップスにかかる記事を綴り続けてまいりまして一応の段落といたしましたので、今回からは
さらに時代を遡りまして1960年以前の珠玉の名曲の数々を『名曲セレクション』として取り上げようと思います。

私の洋楽の原点は、ラジオ神戸(のちのラジオ関西)の『電話リクエスト』でありますので、当時の電リクで流れていた
いわゆる軽音楽 ( ポピュラー、ジャズ、ラテン、タンゴ、シャンソン、カンツォーネ…) が中心になりそうです。


落穂ひろい 最終回 … 十把ひと絡げ

2016-02-21 11:38:42 | 続・60年代ポップス変遷史

最後にあたり、60年代ポップス変遷史及び続・60年代ポップス変遷史の記事で取り上げることができなかった
楽曲につきまして、乱暴ながら十把一絡げとしてYOUTUBEにリンクできるようにしておきます。

”Sixteen Cubes Of Sugar” Brian Hyland
16個の角砂糖』 ブライアン・ハイランド
”Gee, It's Wonderful” Bobby Rydell
ファンキールックのお孃さん』 ボビー・ライデル
”Poetry In Motion” Johnny Tillotson
ポエトリーインモーション』 ジョニー・テイロットソン
”JFK's PT 109” Jimmy Dean
PT109イン・ケネディ』 ジミー・ディーン
”It's a lonesome old town” Brenda Lee
白い夜霧のブルース』 ブレンダ・リー
”Come On And Dance” Maurine Gray
ダンスにおいで』 モーリン・グレイ
”Una zebra a pois” Mina Mazzini
水玉のしま馬』 ミーナ・マッツィーニ
”Arrivederci, Roma” Claudio Villa
アリベデルチ・ローマ』 クラウディオ・ビルラ
”Mexican Pearls” Billy Vaughn
メキシカン・パール』 ビリー・ボーン楽団

そして

60年代ポップスの最後を飾る一曲は、個人的にとても思い入れの深い ベルト・ケンプフェルト楽団の
『暁のブルース』で締めくくることにいたします。

”Echo In The Night” Bert Kaempfert

↓はベルト・ケンプフェルト楽団の『暁のブルース』 YOUTUBEより




『60年代ポップス変遷史』
『続・60年代ポップス変遷史』
『60年代ポップス・落穂ひろい』
として記事にしてまいりました60年代ポップス関連はこれをもちまして完結です。


* * *


なお、ポップスに関する次の記事の掲載は、さらに時代をさかのぼりまして1960年以前の珠玉の名曲の数々を
『名曲セレクション』として取り上げる予定です。