ソメイヨシノ
4.1気象庁発表、ソメイヨシノが80%以上開花したので、満開とのこと。
東京・京都で。
九州は全域で満開とのこと。
通勤の往復でソメイヨシノの満開を見る。
皇居外苑のソメイヨシノはまだ新芽の状態。
■通勤路
・朝日をあびる満開のソメイヨシノ <2010.4.1 08:33 撮影>
・夕日をあびる満開のソメイヨシノ <2010.4.1 17:14 撮影>
■皇居外苑
・まだ芽の状態のソメイヨシノ <2010.4.1 12:38 撮影>
■ソメイヨシノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
科 : バラ科 Rosaceae
亜科 : サクラ亜科 Prunoideae
属 : サクラ属 Prunus
品種 : ソメイヨシノ P. × yedoensis
学名
Prunus × yedoensis Matsumura
和名
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ(染井吉野、学名:Prunus × yedoensis)は、エドヒガン系のコマツオトメとオオシマザクラの交配で生まれたサクラの園芸品種である。現代の観賞用サクラの代表種であり、「吉野桜」と表記する場合もある。また、エドヒガンとオオシマザクラを交配したものすべてを「ソメイヨシノ」ということもあり、狭義のソメイヨシノを二名法の「ソメイヨシノ ’ソメイヨシノ’」と書く場合もある。この項では狭義のソメイヨシノについて述べる。
・ 命名の由来
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)[1]に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成され「吉野桜(ヤマザクラの意)」として売り出していた。藤野寄命の調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり、1900年(明治33年)「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名された。名称は初め、サクラの名所として古来名高く西行法師の和歌にもたびたび詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」とされたが、「吉野(桜)」の名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、上野公園のサクラを調査した藤野寄命博士が「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名したという。
・ 特徴
ソメイヨシノ Prunus × yedoensis はエドヒガン P. pendula Maxim. f. ascendens (Makino) Ohwiとオオシマザクラ P. lannesiana var. speciosa の雑種が起源である可能性が高い。なお学名の×は自然種間交雑種の表記であり、人工交配種の場合この表記は用いられないという。ソメイヨシノが自然交雑種なのか、人工交配種なのかは不明だとして、この学名の妥当性に疑問を呈する声もある。エドヒガンではなく、コマツオトメのこう配だという研究結果もある(ただしコマツオトメも種としてはエドヒガンの園芸品種で、その中の1クローンではある)。
・ 外形的特徴
花弁は5枚で、葉が出る前に花が開き、満開となる。開花期は九州地方で3月末ごろ。花色は、咲き始めは淡紅色だが、満開になると白色に近づく。原種の一方であるエドヒガンと同じく、満開時には花だけが密生して樹体全体を覆うが、エドヒガンよりも花が大きく、派手である。エドヒガンの花が葉より先に咲く性質とオオシマザクラの大きくて整った花形を併せ持った品種である。
萼筒は紅色でつぼのような形をしている。樹高はおおよそ10m~15m。若い木から花を咲かすために非常に良く植えられている。
・ 種子で自然に増えることがない
ソメイヨシノは種子では増えない。各地にある樹は、全て人の手で接木(つぎき)などで増やしたものである。
一代雑種のため自家交配の結実率が極めて低い、とする説も有る。しかしむしろ、交雑または交配の結果、自家不和合性が強く出た品種の可能性が強い。実際、枝の条件により、かなりの結実を観察することができる場合も有る。もっとも、その場合でも同一個体内で受粉し結実した種が発芽に至ることは無い。このためソメイヨシノの純粋な子孫はありえない。
とは言え、ソメイヨシノ以外の桜との間で交配することは可能であり、実をつけ、その種が発芽することもある。しかしながら、この場合ソメイヨシノの遺伝子特性を強く継いだとしても遺伝子的特性が変化してしまい、ソメイヨシノとは別種になる。このため、ソメイヨシノの種から成長した桜はソメイヨシノということができない。ソメイヨシノから取れる種はあれど「ソメイヨシノが生える種」なるものは現在存在していないのである。
なお、ソメイヨシノとその他の品種の桜の実生子孫としてはミズタマザクラやウスゲオオシマ、ショウワザクラ、ソメイニオイ、ソトオリヒメなど、100種近くの亜種が確認されている。また、「アメリカ」と言うサクラの品種がある。この品種は、日米友好の為にアメリカに送られたアメリカにてソメイヨシノの実生から作られたとされている。
・ 人の手による作出
種ができない特性をもつソメイヨシノは人間の手によって以外に広まる手立てがないということでもある。ソメイヨシノは一般的に他の台木に接木をして育ったものや挿し木、植え替えによって増える。このため人間と切っても切れない関係にあり、人の手によって広まっていった。
全てのソメイヨシノは元をたどれば同一の一本に繋がり、全てのソメイヨシノが一本のソメイヨシノのクローンとも言える。これは全てのソメイヨシノが一斉に咲き一斉に花を散らす理由になっているが、特定の病気に掛かりやすく環境変化に弱い理由ともなっている。
・ 人気・話題性
ソメイヨシノは、街中では他種より目にする機会が圧倒的に多いことから、以前からその起源についてと共に、可否好悪についても、愛桜家の間で論争の絶えなかった品種である。歴史的には江戸時代中期~末期に園芸種として生まれたとされている。葉より先に花が咲き開花が華やかであることや、若木から花を咲かす特性が好まれ、明治以来徐々に広まり、更に第二次世界大戦後荒廃した国土に爆発的な勢いで植樹され、日本で最も一般的な桜となった。現在もほぼ日本全域に分布する最もポピュラーな桜であり、「さくらの開花予想」(桜前線)も本種の開花状況が基準となっている。
21:37 2010/04/01