節分の次の日が立春。節分は漢字の通り、季節の分け目。豆を撒き、邪気を払った次の日が「春」というのは、なんだか清々しいですね。奈良町の豆撒きといえば、世界遺産元興寺。にぎわいの家で、フランスの方が、スマホか何かで調べて、わさわざ日本語で、私に「豆撒きのまつりどこですか?」と尋ねられました。元興寺は「鬼も内、福も内」との掛け声だったような…。なにせ、元興寺は元興寺ならではの鬼、「ガゴゼ」がおりますからね。スタッフの西村さんが元興寺の絵馬を買ってきてくれましたが、今年は酉年ということで、コウノトリが鬼の赤ちゃんを連れてくるとという、なんともかわいらしいものでした。
さて、別のお寺で豆撒きを見た方の感想をたまたま聞きました。「何か以前の風情がなくなったなあ…。」とのこと。観光客の方のためのイベントで、地元の人が行って楽しむ感じではない、といったニュアンスでした。奈良は観光が大きな産業ですから、中々、難しいところです…。人が多くなれば、管理的になりそっけない感じになってしまうのも、やむを得ないところもあります。そういう奈良町も私が学生のころはひっそりとしていました。奈良町は暮らす人、訪れる人がいい距離が取れる町だと思います。そうした魅力をにぎわいの家は感じていただけると思うので、大きな行事でなくても?!是非、ご来館下さい。
さて、現在つし二階では、恒例のアート企画を展示中!今回、奈良町の民間信仰、「庚申さん」をモチーフに、アーティストの三好剛生さんが、立体作品を展開してくれています。こうした古くからの「民俗」的なシーンを、現代アートが咀嚼して今を生きる私たちに「形」を見せてくれるのは、「民俗」の今後への新たなアプローチにもなるかな、と考えています。三好さんの「庚申さん」作品、どうぞご覧下さい!
元興寺の絵馬
三好剛生作品展「かのえさるはよあかし」
さて、別のお寺で豆撒きを見た方の感想をたまたま聞きました。「何か以前の風情がなくなったなあ…。」とのこと。観光客の方のためのイベントで、地元の人が行って楽しむ感じではない、といったニュアンスでした。奈良は観光が大きな産業ですから、中々、難しいところです…。人が多くなれば、管理的になりそっけない感じになってしまうのも、やむを得ないところもあります。そういう奈良町も私が学生のころはひっそりとしていました。奈良町は暮らす人、訪れる人がいい距離が取れる町だと思います。そうした魅力をにぎわいの家は感じていただけると思うので、大きな行事でなくても?!是非、ご来館下さい。
さて、現在つし二階では、恒例のアート企画を展示中!今回、奈良町の民間信仰、「庚申さん」をモチーフに、アーティストの三好剛生さんが、立体作品を展開してくれています。こうした古くからの「民俗」的なシーンを、現代アートが咀嚼して今を生きる私たちに「形」を見せてくれるのは、「民俗」の今後への新たなアプローチにもなるかな、と考えています。三好さんの「庚申さん」作品、どうぞご覧下さい!
元興寺の絵馬
三好剛生作品展「かのえさるはよあかし」