ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

「エモい」?!~朗読劇「町家よ語れ」

2019-11-02 | にぎわいの家・奈良関連
10/22、奈良町にぎわいの家で上演した「町家よ語れ」。これは2年前、奈良町にぎわいの家、築100年を記念して、書き下ろした朗読劇で、オーディションをして参加型で作り、ならまちセンターホールで上演しました。その再演ですが、にぎわいの家のために書いた本なので、やっと、町家で「町家よ語れ」が上演できてほっとしています。出演は奈良町町家劇場の皆さん。いつものことながら、4回×2時間!の稽古で作ったとは思えない熱演。アンケートの声にそれが反映されています。アンケートには「町家が語る歴史が新鮮で輝いています。本当に声に耳を傾けてしまいます。いろいろな声をどうぞ、これからもすくい取って、観せて下さい。聴かせて下さい。楽しみにしています。」などなど…。皆さんのお声を聞かせていただけるのは、作り手冥利につきます、有り難いです。
さて、町劇の報告もあるのですが、今回のブログは「エモい」です。私は「エモい」を知りませんでした。ところが、町劇を見てくださった方がツイッターに感想をあげてくださっているのを発見、それは以下の内容でした。
「朗読劇「町家よ語れ」観劇。100年の歴史の町家で、人の命と暮らしと文化を感じる。いいなあ。全く、完全に、最も似つかわしくない言葉だけど、エモいなあ。」
これを読んで、「ん?!エモい…って?何?!」と調べてみますと…
「エモい」→「エモい」とは「エモーショナルな感じがする」ということであり、「感情に訴えかけて来るものがある」「心が動かされるようだ」「情緒を感じる」「趣がある」「グッとくる」というような説明しがたい感慨を述べる表現である。 「エモい」は英語の emotional(エモーショナル)に由来する省略表現である。」
とありました。要は、今の若者言葉なんですね。一つ、覚えた!と思っていたら、本日11/2の朝日新聞の書評欄に、なんとまた「エモい」を発見!
それは、作家のいとうせいこうさんの書評でした。『戦下の淡き光』(マイケル・オンダーチェ著)について書いておられました。こんな風にあります。「まさに成功者とは限らない「名もなき人」たちが少年の周囲にいて、彼の成長に影響を与える様もまた非常に「エモい」。」…なんとも、こんな風に表されていると、その「エモい」を感じたくて読みたくなります。(この一文だけではわかりませんが、全体の書評は大変優れたもので、単なる作品紹介でなく、まさに、いとうせいこうさんの「エモい」が湧き出ています…。)
というわけで…「エモい」という言葉を知りました。
これからも「エモいなあ!」とつぶやいていただける作品を書きたいと思います。

 町家よ語れ


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