春日大社関連のイベント ほか 以下、三つ、ご案内します。
①奈良町にぎわいの家・町家美術館「春日大社ゆかりの品を身近に」 ~11/23まで 無料
毎年、秋には、町家で伝統美術を間近に鑑賞できる企画を、地元の収集家の方のご協力のもと、3日間限定で開催します。今年は、2017年に続き、春日大社関連の展示、第二弾です。今年のみどころは、江戸初期の作「赤童子」。童子というので、子ども?!なんですが、中々、貫禄があり、まるで翁のようです。とにかく、良いお顔で、装身具もやたらとモダン。まるでロックバンドのギタリスト?!のように見えるのは私だけ?ぜひ、その素敵な姿をご覧ください。また、国宝の義経ゆかりの鎧兜を描いた、大正期の大和絵の和田貫水の作品は超エレガント!細かい模様を見ていると、え?ベルエポック?なんて思ってしまいます。三幅なので、迫力もすごいですよ。モダンな当館にぴったりの作です。チラシのデザインはそんな展示作品より、切り取って再構成して作ってみました。伝統美術展のチラシをデザインする時は、元々のフォルムがしっかりしているので、本当に意外な組み合わせなどが面白くて、デザインするのも楽しみです。
②春日大社国宝館 「芸能の美・杜園の心 ―奈良近代彫刻の名匠、森川杜園生誕200年にちなんで―」~12/13まで 一般500円
毎年6月に、奈良町にぎわいの家で企画している、近代を代表する彫刻家、一刀彫の名人、森川杜園。その杜園の素晴らしい作品が堪能できる、貴重な機会が、この度の国宝館での展示です。とても見やすく、解説も親しみやすく、大きな会場ではないのですが、杜園ワールドがぎゅーーーっと詰まっていて、長い時間、見ておりました。中でも、高円宮妃久子樣所有の「根付」の素敵なこと…。色は鮮やか、表情は豊か…ずーっとそこにいたい感じでした。中でも能を題材にした「融」と「白蔵主」の空気はなんとも。それと奈良町の世界遺産、元興寺の古材から作った香合があり、その緑色の発色がよくて…などなど。今回は根付のような小さな作品の存在感がきわだっていました。当館の二軒隣が杜園の家でしたが、その能舞台から出た鏡板、たまたま、春日大社に運び出す時に立ち会わせてもらいましたが、この松の形がとても良いんです…。立派な額に入って、どーんと会場をまとめていました。奈良町のアーティスト、森川杜園の仕事を見られるこの機会、どうぞお見逃しなく!
③福音館書店発行 「たくさんのふしぎ おんまつり」
福音館の本は子育て中、どれだけお世話になったことでしょう。読み聞かせのための絵本はかなり買いました。もう読まなくてもよくなってから、大人も楽しめる月刊絵本「たくさんのふしぎ」シリーズはとても好きで、数年にわたって購読していました。たまたま、書店に立ち寄ると、え?!「たくさんのふしぎ」が「おんまつり」を取り上げている!ということで、もちろん購入です。「おんまつり」は演劇という、芸能の一ジャンルに関わるものとしては、古い芸能の姿を残す祭りとして、とても興味のあるものです。絵本にも、「田楽」「神楽式」「猿楽」「大和舞」などが描かれていました。そして雅楽。当時の最先端のショーですよね。こうしたことが毎年、続いているのですから、奈良こそは、演劇の発祥の地といえるのではないでしょうか。
というわけで、春日大社関連、三つお知らせでした。近くに来られる機会あれば、コロナ対策しながらも、鑑賞いただけたらと思います。
①奈良町にぎわいの家・町家美術館「春日大社ゆかりの品を身近に」 ~11/23まで 無料
毎年、秋には、町家で伝統美術を間近に鑑賞できる企画を、地元の収集家の方のご協力のもと、3日間限定で開催します。今年は、2017年に続き、春日大社関連の展示、第二弾です。今年のみどころは、江戸初期の作「赤童子」。童子というので、子ども?!なんですが、中々、貫禄があり、まるで翁のようです。とにかく、良いお顔で、装身具もやたらとモダン。まるでロックバンドのギタリスト?!のように見えるのは私だけ?ぜひ、その素敵な姿をご覧ください。また、国宝の義経ゆかりの鎧兜を描いた、大正期の大和絵の和田貫水の作品は超エレガント!細かい模様を見ていると、え?ベルエポック?なんて思ってしまいます。三幅なので、迫力もすごいですよ。モダンな当館にぴったりの作です。チラシのデザインはそんな展示作品より、切り取って再構成して作ってみました。伝統美術展のチラシをデザインする時は、元々のフォルムがしっかりしているので、本当に意外な組み合わせなどが面白くて、デザインするのも楽しみです。
②春日大社国宝館 「芸能の美・杜園の心 ―奈良近代彫刻の名匠、森川杜園生誕200年にちなんで―」~12/13まで 一般500円
毎年6月に、奈良町にぎわいの家で企画している、近代を代表する彫刻家、一刀彫の名人、森川杜園。その杜園の素晴らしい作品が堪能できる、貴重な機会が、この度の国宝館での展示です。とても見やすく、解説も親しみやすく、大きな会場ではないのですが、杜園ワールドがぎゅーーーっと詰まっていて、長い時間、見ておりました。中でも、高円宮妃久子樣所有の「根付」の素敵なこと…。色は鮮やか、表情は豊か…ずーっとそこにいたい感じでした。中でも能を題材にした「融」と「白蔵主」の空気はなんとも。それと奈良町の世界遺産、元興寺の古材から作った香合があり、その緑色の発色がよくて…などなど。今回は根付のような小さな作品の存在感がきわだっていました。当館の二軒隣が杜園の家でしたが、その能舞台から出た鏡板、たまたま、春日大社に運び出す時に立ち会わせてもらいましたが、この松の形がとても良いんです…。立派な額に入って、どーんと会場をまとめていました。奈良町のアーティスト、森川杜園の仕事を見られるこの機会、どうぞお見逃しなく!
③福音館書店発行 「たくさんのふしぎ おんまつり」
福音館の本は子育て中、どれだけお世話になったことでしょう。読み聞かせのための絵本はかなり買いました。もう読まなくてもよくなってから、大人も楽しめる月刊絵本「たくさんのふしぎ」シリーズはとても好きで、数年にわたって購読していました。たまたま、書店に立ち寄ると、え?!「たくさんのふしぎ」が「おんまつり」を取り上げている!ということで、もちろん購入です。「おんまつり」は演劇という、芸能の一ジャンルに関わるものとしては、古い芸能の姿を残す祭りとして、とても興味のあるものです。絵本にも、「田楽」「神楽式」「猿楽」「大和舞」などが描かれていました。そして雅楽。当時の最先端のショーですよね。こうしたことが毎年、続いているのですから、奈良こそは、演劇の発祥の地といえるのではないでしょうか。
というわけで、春日大社関連、三つお知らせでした。近くに来られる機会あれば、コロナ対策しながらも、鑑賞いただけたらと思います。