コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

「絶望的に見えても希望は必ずあると信じてる」 現役高校生 若狭明美さん 18歳の言葉

2011-09-30 | Ma chanson  et 金言科白
絶望的に見えても希望は必ずあると信じてる
 異色な早熟天才劇作家が出現。なんとはや高校生15、16歳で人生に打ち拉がれ絶望し、
社会に”Non”と投げつけた現役高校生が戯曲集「六本木少女地獄」を出版したそうです・・・。
 若狭明美さんは都立六本木高校の演劇部に在籍し自作・演出した上演演劇
「六本木少女地獄」が関東高校演劇研究大会で優秀賞を受賞した後、ネット上で話題になり、
今年の夏、この戯曲集が出版されたそうです。
 身に合わない進学で挫折し苦悶し、早期に自問自答し自分ではなく全体社会を否定し、高校を自分にあった居心地のよい高校に替え、真の学友と知り合えたのが良かったのでしょうかー。
見事、絶望のどん底から希望の光を探し発見しその才能を開花させたようです・・・。
 先人の無頼派作家 坂口安吾は戦後直後「堕落論」で
「人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。そして人の如くに日本も亦堕ちることが必要であろう。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である」
と言ってます。安吾の戦後でのこの言葉 ー日本、政治ーを現代のー社会、学校ーに置き換えてもその本質は変わらず、明美さんの”絶望”は生き方の希望の発見のようにも思われ、当時は辛かったかもしれませんがその絶望が糧になり明美さんの”才”を刺激したのでしょうか。逆にいえば、多感で柔軟な青春時代葉早めにこの”苦い絶望的体験”があったこそかもしれません。
それ故、ヒューマンのようで好感を与えられます。
 また、明美さんの誕生日が多彩な才人天井桟敷の寺山修司さんと同じのも何か寄寓であり、また演劇部員がわずか3人だけになり廃部背水の陣で腹をくくりー原くくるーの筆名で公演するお茶目さもよろしくその魅力を感じます。
 こんな若狭明美さん、当然応援したくなるのは私だけでしょうか・・・・。
「六本木少女地獄」読んでみたいものですー。
 なお、以前ある都内地域の高校生演劇祭を観る機会がありましたが、高校生らしい感性豊かな視点の舞台上演作品でしたが、やはり学校の一教育の範疇から抜け出せなさが見受けられ足を引っ張りられ何か物足りなさを感じていましたが、この明美さんの作品、舞台で是非観てみたいものです!


  若狭明美さん「六本木少女地獄」戯曲集を出版 産経新聞WEB版 2011.9.25

  原くくる処女戯曲集「六本木少女地獄」  新刊案内 星海社

    坂口安吾著「堕落論」の本文は、インターネットの図書館「青空文庫」から抜粋
     作家別作品リスト:No.1095 坂口安吾 「青空文庫」





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