新国立劇場・中劇場で「トロイ戦争は起こらない」を先日どうにか観る事が出来ました!
仏文学史、演劇史上で必ず近代作家として紹介されているジャン・ジロドゥ作品、その初めて小説家・劇作家でフランス外務省高官でもあるジャン・ジロドゥ作品堪能しました!
なおジロドゥは、仏映画監督ロベール・ブレッソンの長編デビュー作「罪の天使たち」 Les Anges du の脚本を書いた作家でも有名です。
この「トロイ戦争は起こらない」はジロドゥが、ナチスドイツが台頭する1935年のパリで書き上げた作品だそうで外務省高官らしいその当時の各国の情勢を知り尽くして、古代ギリシャのトロイ戦争を隠れ蓑にしてその先の第二次世界戦争勃発を神がかりなな預言した作品でした。
やはり初公演後にドイツが隣国ポーランドそして多くの諸国を侵略していく様子を預言していました。
それはお互いのちょっとした物知りのトロイの老詩人が、国のメンツ平和と言う名の元、戦争による名誉回復を、国民に嘘で美化し扇動する様子がよくわかりました。
これは日本が軍部によって作られた嘘を、巷の床屋会談や井戸端会談でどんどんと美化され戦争へと突き進んでいた我が国の様子と同じです。
なお関係者の話では、こん公演の衣装は、ドイツ軍とイギリス軍をイメージしたとの事です。
やはりそう思うよう美術衣装が語っていました。
またヘクトールとギリシャのオデュッセウス大将との平和二人会談の後ろ背景の平和の門にあらわれた大きな赤い満月が、この先の血の満月を連想させられ印象的でした。
又ラスト前の緞帳の件、映画に以前 ラストに”THE END”でなく定冠詞の無い” END”で終る手法を連想てしました-
今公演で一番印象に残ったのは、意外とベテラン俳優と若手俳優のキャリアのギャップが感じられたのは、ちょっと気になりました・・・・。
若手は、皆演技力み過ぎに対して、ベテラン俳優の安定している演技は安心して観ていられました。
特に、俳優座の三田和代さんの演技、セリフはピカ一で印象的でした。
また宝塚時代の舞台は見る事が出来ませんでしたが、隠れファンとして一路真輝さんの舞台観られたのもラッキーでした・・・・。
「トロイ戦争は起こらない」、 ステージ・ナタリー
仏文学史、演劇史上で必ず近代作家として紹介されているジャン・ジロドゥ作品、その初めて小説家・劇作家でフランス外務省高官でもあるジャン・ジロドゥ作品堪能しました!
なおジロドゥは、仏映画監督ロベール・ブレッソンの長編デビュー作「罪の天使たち」 Les Anges du の脚本を書いた作家でも有名です。
この「トロイ戦争は起こらない」はジロドゥが、ナチスドイツが台頭する1935年のパリで書き上げた作品だそうで外務省高官らしいその当時の各国の情勢を知り尽くして、古代ギリシャのトロイ戦争を隠れ蓑にしてその先の第二次世界戦争勃発を神がかりなな預言した作品でした。
やはり初公演後にドイツが隣国ポーランドそして多くの諸国を侵略していく様子を預言していました。
それはお互いのちょっとした物知りのトロイの老詩人が、国のメンツ平和と言う名の元、戦争による名誉回復を、国民に嘘で美化し扇動する様子がよくわかりました。
これは日本が軍部によって作られた嘘を、巷の床屋会談や井戸端会談でどんどんと美化され戦争へと突き進んでいた我が国の様子と同じです。
なお関係者の話では、こん公演の衣装は、ドイツ軍とイギリス軍をイメージしたとの事です。
やはりそう思うよう美術衣装が語っていました。
またヘクトールとギリシャのオデュッセウス大将との平和二人会談の後ろ背景の平和の門にあらわれた大きな赤い満月が、この先の血の満月を連想させられ印象的でした。
又ラスト前の緞帳の件、映画に以前 ラストに”THE END”でなく定冠詞の無い” END”で終る手法を連想てしました-
今公演で一番印象に残ったのは、意外とベテラン俳優と若手俳優のキャリアのギャップが感じられたのは、ちょっと気になりました・・・・。
若手は、皆演技力み過ぎに対して、ベテラン俳優の安定している演技は安心して観ていられました。
特に、俳優座の三田和代さんの演技、セリフはピカ一で印象的でした。
また宝塚時代の舞台は見る事が出来ませんでしたが、隠れファンとして一路真輝さんの舞台観られたのもラッキーでした・・・・。
「トロイ戦争は起こらない」、 ステージ・ナタリー