今日は消費税増税案国会採決の日、昨日の国会中継の自民党の長老、伊吹文明氏と町村信孝氏の質問をテレビで見たが、やはり常識的で分りやすい質問内容で安定感があった。
伊吹氏は「大変なので助けてくれと隣に求めながら、家の中の者が勝手なことを言いまくっている」と、もう答えなくていいと嘆いておられた。
市井の一老人の私も小沢一郎氏には呆れてしまっている。3月はじめ頃から週刊文春が書きまくっている小沢氏関連の記事を喫茶店で拾い読みしてきた。
先週土曜日の朝日社説は「小沢氏の造反・大義なき権力闘争」と、大批判するし、喫茶店で読んだ読売は2面を割いて週刊文春が書いてきたところの、小沢和子夫人が後援者に宛てたとされる長文の手紙のことを報じていた。
今日予定どおり反対票を投じるのであろう。造反とか離党とかいわれる議員が40人でも60人でもいい、反対でも、欠席でもいい、政治家らしい信念でそれぞれが貴重な一票を投じてほしいと願わずにはおられない。
その結果責任はいさぎよく取ってほしい。鳩山さんは反対票を入れるが離党しないとか、輿石幹事長のように、なにがなんでも民主党は割らない、などの政治姿勢は国民には理解されない。除名してスッキリした政党に脱皮すべきだ。
私は消費税増税に積極的賛成ではないが、国の財政、プライマリーバランスという収支が、こうもひどくては、貰っている年金も、お世話になっている医療も、今のレベルが下がったら困るので、朝日や読売が説く「増税もしかたがない」の論に組している。
国民のみなさんに増税をどうか理解してくださいと、お願いしなければいけない立場だろう。
小沢氏は岩手県の選出であるが、岩手は平成14年8月11日、当時二男が仙台の関連会社に出向した縁で、ひと夏東北旅行した。
当日、世界遺産になった平泉・中尊寺をお参りし、金色堂を拝観し、寺僧に「建立した藤原清衡は、大和の藤原鎌足と関係あるの・・」と聞くと「いえ、関係ありません。“むかでのとうた“ご存知ありませんか、その藤原です」と禅問答のような会話をした。
その後、花巻市の宮沢賢治記念館に寄ってみようと二男に提案し行ってみた。
付属施設にイーハトーブ館があって、一帯はきれいな観光施設に作られていた。記念館からは、はるかに北上川が遠望できたし、館内には賢治の「雨ニモマケズ」の詩の原稿が粗末な小さい手帳に鉛筆で書いて展示してあって、賢治の死後発見されたと解説されていた。
この詩は私が中学1年の担任の先生が黒板に書いて教えてくれたのが印象深く記憶に残っている。
またその後の平成17年8月小泉郵政解散選挙の頃、当時の岩手県知事・増田寛也氏の朝日「私の視点・ウイークエンド」に「総選挙の争点・“地方分権”でも論戦望む」と題する論文が掲載され、その記事の感想文を県庁知事室宛送ったら、なんと増田知事からご返事をいただいた。全く予想もしなく恐縮した。その後増田氏は安部、福田内閣で総務大臣に民間人として登用され重責を担われた。そんなわけで増田氏にも岩手県にも好印象を持っている。
話は脱線したが、小沢氏は和子夫人とは既に別居しているのを週刊文春が報じていたし、放射能が恐くて震災に遭った選挙区の岩手に行ってもいないと手紙で非難する和子さんは、もう一郎氏と復縁しないだろう。
過日の「女性自身」は“ 糟糠の妻 和子さん(67)こらえ続けた39年間の非道、小沢一郎(70)離婚拒否 金やらん ”と広告していた。一郎氏はどうも親しめない。
今日は亡妻の墓参りの日、11時頃、朝・昼兼用のモーニングを喫茶でとって、スーパーへ寄り花を買って手向けよう。