某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

スパイスが効いたら…

2010-01-25 | 読書メモ
「停電の夜に」
ジュンパ・ラヒリ

停電という非日常は
何を隠して
何を見せたのか
停電は
何とも美しい色の灯りを演出し
スパイスの香り
料理の匂いを引き立てる
思い出をきらめかせ
想いを温め
想像力を掻き立てる
電気がつくと
甘美なショーは終わる
はっきり終わりを意識するから
席を立たなければならないと分かる
冷淡と冷静
大げさはなく
とても日常的な残酷
言ってはいけないこと
とても些細な悪意
そして
とても痛い刺
それが一番身近な他人には
日常茶飯にありがちで
人間ってば…
魅惑的で不思議な刺激
スパイシーな短編だった
だからかな?
このカバ-