日々の記録と楽しい思い出

日々の楽しかったことや旅行の思い出を写真で紹介したいと思います。

「ヨドコウ迎賓館」「芦屋市谷崎潤一郎記念館」の見学

2024年06月09日 | 建物めぐり

6月5日に芦屋市へ建物見学へ出かけました。

ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、大正7年(1918)にアメリカが生んだ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトによって設計されたもので、灘の酒造家八代目山邑太佐衛門の別邸として、大正13年(1924)に完成しました。

1947年(昭和22年)に株式会社淀川製鋼所が社長邸として建物を購入し、1989年より「ヨドコウ迎賓館」として一般公開しています。

わが国でライトが設計し、建築された6件の建築物の中で、住宅として唯一創建当時の姿を留めている建物です。昭和49年(1974)に大正期に建てられた鉄筋コンクリート造りの住宅としては、初の重要文化財に指定されました。

玄関へのアプローチは、ライト独特のものです。敷地内の導入路をたどって、右手に見える住宅の外観を鑑賞しながら玄関に到達するようになってます。

玄関にあたる車寄せは左右対称の厳格なデザインになっています

2階応接室
入口は左右を装飾された暖炉や柱の大谷石(おおやいし)にはさまれ、幅が62cmと大変狭くなっています。室内に入ると天井の高い空間が広がります。

大谷石で作られた大きな暖炉
左右に嵌め殺しの大きな窓があり、周囲の景観を楽しめると同時に室内を明るくしています。窓の下には長椅子が配置され、座りながら鑑賞できるように配置。

 

大谷石の柱

 

壁の上には沢山の小窓がドアの形で設けられ、独特の雰囲気を醸し出しています

3階 西側廊下
窓に使われている飾り銅板は、植物の葉がモチーフとなっているようで、他の場所の窓やドア・鴨居の上の欄間など随所に使われています。
色も自然のグリーンに近づけるためわざわざ銅に緑青(ろくしょう)と呼ばれるサビを発生させています。

3階和室
メインの3室は、畳敷きの和室になっています。当初のライトの設計には無かったものが、施主の強い要望で実現した部屋です。

飾り銅板を使用した欄間が印象的です

 

4階 食堂北側
壁面にしつらえた木製の装飾は、端正で厳粛な雰囲気を醸し出しています。
天井は中央部が最も高い四角錘のような形になっており、三角形の小窓がアクセントになっています。

バルコニー北側
食堂南側からバルコニーに出られます


美しい山並や海が望めるここからの眺めは絶景です

阪急芦屋川駅から歩いてライト坂を登っていきます
緑に包まれた小高い丘の上に建っています。

芦屋川の滝

近くにある芦屋市立山手小学校です、素晴らしい

 

芦屋市谷崎潤一郎記念館

内容は省略します

春・夏・秋・冬の特別展が開催されます

海が近い場所にあります

 

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武庫川女子大学「甲子園会館」見学ツアー参加

2023年07月30日 | 建物めぐり

猛暑が続く毎日です。

7月24日は兵庫県西宮市の武庫川女子大学甲子園会館の見学へ行ってきました。

甲子園会館は、旧甲子園ホテル(昭和5年竣工)を昭和40年、武庫川学院が譲り受け教育施設として再生しました。

設計は、フランク・ロイド・ライト(米・1867~1959)の愛弟子、遠藤新(1889~1951)が手がけた。当時、帝国ホテルのマネージャーで、ホテル界の第一人者と言われた林愛作(1873~1951)の理想に基づいて計画されたもので、「東の帝国ホテル(明治村で建物の一部を保存)、西の甲子園ホテル」と並び称され、皇族、政財界人、上級軍人などの社交場としてにぎわった。

 

日本に残る数少ないライト式建築の一つ
中央に玄関・フロント・メインロビー

 

東ウィング

 

 

「打ち出の小槌」を主題にしたオーナメント

「打ち出の小槌」噴水

市松格子光天井の美しい一階西ホール

 

 

 

1枚ずつ表情の異なる窯変(ようへん)を持った美術工芸品タイル
大正6年(1917)池田泰山が京都東九条に泰山(たいざん)製陶所を設立

 

遠藤新が設計の椅子

四季折々の姿を見せる池泉式庭園

松の木がたくさん植えられている

南側池から見た建物全景

 

褐色のタイルとレリーフテラコッタ(浮彫り状の素焼)

緑釉の屋根瓦

1階東ホール建築学科Ⅰ年生のスタジオ

 

NHK朝ドラ「まんぷく」の結婚式の撮影に使用された

映画「ALWAYS三丁目の夕日」に使用された
吉岡秀隆さん出演

見学の後は食堂で喫茶タイム
ケーキの名前は「オールドファッション」
旧甲子園ホテルで提供されていた昭和初期のごちそう
バタークリームのバラがハイカラでした
美味しくいただきました

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建築家とめぐる京大キャンパス

2023年04月30日 | 建物めぐり

4月23日に京都大学吉田キャンパス巡りに参加してきました

まいまい京都「京都大学」まるで近代建築の見本市!

建築家とめぐる京大キャンパス

~ロンドン薫る辰野式、武田五一のスパニッシュ、

ゼツェション時計台まで~

なんと広い、沢山の建物がありますが

レンガ造りの建物が主でした

3時間は長かったですが、わかりやすく楽しく見学出来ました

 

京都大学正門

時計台

京都大学百周年時計台記念館

旧」石油化学教室本館1889(明治22)竣工
京大キャンパスに現存するもっとも古い建物
ノーベル賞受賞者の湯川秀樹・朝永振一郎・福井謙一の各氏もここで研究した、別名「ノーベル賞の館」

 

赤レンガ(東京駅と同じ)
覆輪目地(ふくりんめじ)手間のかかる目地仕上げ

法経本館1933
コの字型になっていて西翼が昭和8年、中央が昭和13年、
東翼が昭和27年に建設

ネオゴシック風(西翼)

 

 

1903(明治36)年竣工

 

文学部陳列館(大正3年建築)
京都帝国大学拡張期の代表的建築
山本治兵衛氏と永瀬狂三氏の設計

 

文学部東館(昭和11年)スクラッチタイル貼りの建物

工学部土木工学教室本館

 

工学部建築学教室本館(大正11年建築)

農学部附属演習林旧本部事務室(昭和6年建築)
スパニッシュ瓦葺、ベランダをめぐらしたバンガロー風の木造建築
京都帝国大学営繕課の大倉三郎氏の設計

 

 

湯川記念館1

湯川秀樹銅像

農学部表門および門衛所(大正13年建築)
分離派建築会森田慶一氏の秀作

東アジア人文情報研究センター(昭和5年建築、外務省東方文化学院京都研究所として建設)スパニッシュ様式
武田五一氏と東畑謙三氏設計

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滋賀近江八幡ヴォーリズ建築&近江商人の町並み

2022年10月23日 | 建物めぐり

秋晴れのいい天気、どこかへ出かける気になりました。

近江八幡ヴォーリズ建築と近江商人のまちなみ散策です。

ヴォーリズは、1905年(明治38年)に英語教師として滋賀県立商業学校(現在の八幡商業高校)に赴任したのをきっかけに、近江八幡を拠点として活躍しました。
近江八幡には、ヴォーリズ建築による建築物が20軒余り現存しています。

和の建築が色濃く残る近江八幡ですが、異国情緒ある洋風建築が数多くあります。

ヴォーリズ建築以外でも、洋風のおしゃれな家が並んでました。

結構急いで3時間程歩いて回りましたが、まだまだ見残しあります。

ヴォーリズ建築

赤レンガの堀が続く住宅街「池田町洋風住宅街」

ウオーターハウス記念館

 

吉田悦蔵邸

旧警察署(市立資料館・郷土資料館)築1953(昭和28)年

近江兄弟社・メンターム資料館(休館でした)

ヴォーリズ等身大の銅像

アンドリュース記念館(1907年に竣工したヴォーリズ建築第一号の建築物)

旧八幡郵便局 築1921(大正10)年

村岡邸(旧岩瀬医院)築1933(昭和8)年

ヴォーリズ記念館
近江兄弟社の創立者であり、近江八幡市の名誉市民第一号であるウィリアム・メレル・ヴォーリズ(一柳(ひとつやなぎ)米来留(めれる)が満喜子夫人と共に過ごした住居をヴォーリズ記念館として運営しています。予約なしで見学できず。

ヴォーリズ建築以外

八幡小学校

 

八幡商人の町並み 新町通り

旧伴家住宅
江戸時代初期の豪商「伴庄右衛門」が本家として建てた商家です。

 

 

豪華なよだれかけです

旧西川家住宅「大文字屋」西川利右衛門
江戸時代初めの宝永3年(1706)に建てられた京風の建物で、質素な中にも洗練された意匠を残している。蚊帳や畳表などを主に扱って財を成した西川家は11代約300年続いた当市を代表する近江商人。

 

 

 

 

 

三階蔵
天和年間(1681~1683)に建てられた全国的にも珍しい三階建て土蔵

西川近江八幡店

西川甚五郎邸
寝具の西川で知られる西川株式会社は、初代仁右衛門が蚊帳などの行商を始めた永禄9(1566)年を創業年と定め、今日に至るまで450年を越える長寿企業です。

 

白雲館
1877年に擬洋風建築として建築された八幡東小学校です。1994年に解体修理され、現在は1階に観光案内所、2階は市民ギャラリーとして利用されてます。

 

日牟禮八幡宮

次回は特別公開日に他の建築も訪れ、ゆっくりランチ、お茶したいと思います。

 

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国立京都国際会館 12月OpenDay

2021年12月01日 | 建物めぐり

12月の国立京都国際会館のOpenDayが1日、18日、19日です。

18日は「建築の日」で抽選要予約の特別見学会です。

7月は抽選はずれて「建築の日」15名には参加できずOpenDayで見学しました。

12月は予約せず、今日、紅葉もちょっと遅いかと思われましたが行ってきました。

見学者も少なくゆっくり建物見学、庭園散歩でき広いCafeでランチ、コーヒーをいただきのんびりしました。

18日、19日は館内にストリートピアノ(SteinwayD1966年製造)が登場するそうです。

 

建物の設計は丹下健三の弟子の大谷幸夫による名建築で1996年開館しました。

正面玄関(照明デザイナー石井幹子さんによる竹をイメージした照明スタンド)

 

メインロビー

 

カフェ

 

 

今日は池に白鳥を見ませんでした

日本式回遊庭園

 

茶室「宝松庵」

 

 

 

 

宝ヶ池

 

 

 

 

 

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