朝、いつものように猫たちにご飯をあげていたら、突然年輩の女性に話しかけられました。
立ち話してみると、その人は猫を飼っていて、野良猫にも心を寄せている様子。
オジイにもご飯をあげたことがあるそうな。
で、自宅に親子の猫が通って来ててご飯をあげてるんだけど、とにかくビクビク怯えてて可哀想だから保護して里親でも探してあげたいけど捕まえられないなんて言うので、ボランティアのSさんを紹介したら、すぐに連絡を取ったようで。
Sさんも快く承諾。
ただ、その前の日から親子猫が来なくなったらしく、Sさんと私で周辺をリサーチすることに。
場所は私の家から目と鼻の先なんだけど、小さな森の先にあって全然立ち入ったことのない住宅地。
どの辺でご飯を食べてるとか、他にもご飯をあげてる人がいるのかとか、依頼主さんに確認したり、地主さんやご近所さんに聞き込みしたり。
それからまぁ、いろいろと気持ちがモヤモヤするようなすったもんだがありましたが、また親子猫がご飯を食べに来るようになったと連絡があり、Sさん、朝弱いらしいのに朝早くから捕獲器持参で、依頼主さんの家周辺で猫探し。
私は仕事でご一緒出来ず。
粘って探して、ようやく見つけて、母猫の方を先に捕獲出来たそうです。
その時、この辺りの地主さんが労ってくれたんだとか。
とても感じのいいご夫婦だったそうで、でもまぁ自分の土地から野良猫が減るのは助かるもんな…な〜んて私ったらすぐこうやって穿ってしまうのダメね。
さて、母猫が捕獲出来たという事は、子猫は残されてしまったわけで。
いきなりお母さんと離れ離れになって、どれだけ心細いか…(இωஇ)
その日の夕方に子猫の捕獲に向かうというので、今度は私もお供。
何の役にも立たないけれど。
2人で周辺を捜索。
ちっこいからな〜見つかるかな〜
…と、母親を捕獲した空き地で急に子猫が飛び出して来て、私たちに驚いてすぐ引っ込んじゃった!
「いた!やっぱり遠くには行ってなかった!」
急いで捕獲器の準備。
Sさん、手際よく準備しながら、本番中なのにいきなり捕獲器の使い方を私にレクチャー。
慌てて私は動画に収める。
捕獲器を置いて我らはその場を離れて、茂みからこっそり張り込み。
なかなか動かない子猫。
「もうちょっと近くに置けば良かった」
「またたび持って来れば良かった」
思惑通りにはいかないもんなんだな〜
近くでは工事の音がうるさいし、たまに空き地を子供が走って通り抜けてくし、慣れてない私はハラハラドキドキ。
それでも世間話をしながら粘っていたら、子猫が捕獲器の中に無事入りました。
暴れる子猫。
Sさんは「大丈夫、大丈夫よ〜」と優しく声をかけ、布を被せてササッと自転車の荷台へ捕獲器を括り付け、そのまま別のボランティアさんの元へ。
1日で母子とも捕獲出来て何より。
でも…
母猫が捕獲された瞬間から、この親子はもう引き離されてしまうのか…
母猫は避妊手術してリリース、子猫は里親を探します。
母子は同じボランティアさん宅に一旦預かってもらうそうなので、会わそうと思えば会わせられるんだろうけど、子猫を里子に出すなら、もう会わせない方がいいそうなんです。
切ない…切ない!。・゚・(o≧ω≦o)・゚・。
母猫を捕獲した時、子猫も母猫の後ろから一緒に捕獲器の中に入りそうになったので、蓋が閉まるときに怪我をしたら危険だから、一度Sさんが出て行って、捕獲器の横にもご飯を置いたんだそうです。
母猫はそっちのご飯に気づいて子猫に充分に食べさせてから、ようやく自分も食べ、それでもやはり子猫の食べ残しだけでは満たされず、捕獲器の中のご飯を食べようとして捕まったそうで、そんな話を聞いちゃうと「なんて子思いのママなの!もう子猫と会えないの悲しすぎる」って思っちゃって。
母猫はかなり痩せてたそうです。
この母猫の避妊手術はもう済んだそうですが、子宮が腫れていたらしく、リリースはもう少し先になりそう。
早くに避妊手術していれば、こういう病気にかかる率もかなり減るそうな。
さて、Sさんが子猫を連れて行く前に、ちょっとだけ捕獲器の中を覗かせてもらいました。
3ヶ月くらいのキジシロ。
もうすっかり落ち着いていました。
可愛い♡
可愛い♡
可愛い♡
会ったばかりだけど、もうここでお別れ。
SさんはTNR専門なので、子猫の保護・譲渡は別のボランティアさんに委ねることになります。
保護されて2日後に送られて来た動画を見ると、もう人が触っても大丈夫な様子…というか、緊張して固まってるだけ!?
優しい里親さんに迎えられるといいな。
子供思いの母猫と幼い子猫を予測なくいきなり引き離さなければならない辛さを思うと、人間側の都合とは言え、やっぱり野良猫の避妊手術は必要なんだとつくづく思います。
私たちも、そして何より猫自身がこんな思いをしなくてすむように…!。゚(。ノωヽ。)゚。