映画を観てきました!
『八犬伝』
観に行った映画館に、登場人物たちのパネルが。
八犬士勢揃いでカッコイイ〜.。.:*・'(,,>᎑<,,)’・*:.。.
でも、正面にドーンと柱が立ってるから、両脇からしか撮れないのよ。
こちらは石黒亜矢子さんの書き下ろしイラスト。
犬として描かれてるのに、演じた役者さんにちゃんと似てる!(๑≧ꇴ≦๑)
これから観に行く予定の方はここまでで!
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『八犬伝』といえば、中学生の頃に映画館で観た『里見八犬伝』が大好きでした。
薬師丸ひろ子さんと真田広之さん主演のSFファンタジー。
この作品で犬塚信乃役の京本政樹さんに惚れちゃったんですよね〜
で、原作を読みたくて、この映画の小説版、鎌田敏夫さんの「新・里見八犬伝」を上下巻読んだんですけど…
もう官能小説かってくらいエロい描写が多くて、中学生の私は戸惑っちゃって。
それでもファンタジーとしてとても面白かったから、友人にも貸したら、そのエロさにドン引きされてしまい…(ll꒪ᗜ꒪ll)
そんな思い出も含めて『八犬伝』の新作、とても楽しみにしていました。
今回は、原作者・滝沢馬琴が『八犬伝』を完成させるまでの作家としての生き様を描く「実」パートと『八犬伝』の物語を描く「虚」のパートを交互に挟み込んだ構成。
馬琴が友人の絵師・葛飾北斎に構想を語って聞かせる形で、八犬士たちの活躍をも楽しめます。
でも、個人的には「実」パートと「虚」パートは分けた方が良かったな。
八犬伝の物語の方はやっぱり魅入っちゃうわけですよ。
ピンチが訪れて「これからどうなるの!?」って時に、馬琴のシーンに引き戻されちゃう。
故にどちらのパートも中途半端に感じてしまって。
八犬士たちのキャラクターもあまり深掘りされてないし、それぞれのエピソードも相当端折られてて、犬江親兵衛なんて「これだけ!?」ってビックリした。
馬琴のパートも、息子に先立たれるシーンや、失明して執筆出来なくなった時に、字もろくに書けない息子の嫁・お路が「代わりに私が書く」と申し出て、2人で八犬伝を完成させた件りをもっとじっくり見たかったし、きっともっと泣けたと思う。
それでも150分という長さなわけだから、ここまでまとめるだけでも大変だったろうと思うので、やっぱり二部構成とかにして、2つのパートをもっとたっぷり見たかった。
もったいないな〜という印象。
あと、CGがイマイチ?
犬の八房なんて完全に作り物感丸出しで…(;^_^A
馬琴の息子・宗伯役の磯村勇斗さん。
この人、作品によっていつも雰囲気が変わるから「似てるけど違う役者さんかな」って思って騙されちゃう、すごい!
馬琴と北斎のやり取りも面白かったけど、馬琴と女房と、息子とその妻…この家族のシーンをもっと堪能してみたかった。
でも、これだけのクオリティー高いファンタジーを江戸時代に28年もかけて作り上げてくれた馬琴のおかげで、私たち現代人も「八犬伝」を楽しめる事に感謝。
「呪い」とか「運命の珠」とか「その珠に導かれし8人の勇者」とか、現代人の大好物でしょ?.。.:*・'(*✪∇✪*)’・*:.。.
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物語は物語として、馬琴の人生は人生として、もっと深く描いてほしかったなと。
面白かったんですけどね〜