横濱・櫻木町コティベーカリーぶろぐ

街のこと店のこと今昔物語

昭和のころ…

2007年03月05日 14時54分45秒 | 店のこと
大正5年創業の当店ですが、戦前の写真は戦災で焼失してしまい残っておりません。これらの戦後の写真ではありますが、隔世の感があります。 
     ①   ② 
戦後まもなく、戦地から復員して来た先代が営業を再開しました。当時は小麦粉が統制されていたためパン屋を営むことができず喫茶店を経営しておりました。①白い暖簾に『喫茶コテイ』の文字が見られます。②空き缶を利用して作った看板「おしるこ コテイ」と書かれています。敗戦で疲弊した当時の人々にとって甘味は何よりの活力源であり、心の慰めであったことでしょう。昭和20年代前半の頃の写真です。

③ 
昭和30年代になると世の中も復興してきて、当店も木造モルタル造りとなりました。③パン屋も再開しましたが、喫茶店と併せての営業がしばらく続きました。店のテレビの 力道山のプロレス中継 に沢山の人が集まり熱狂し、現代のスポ-ツカフェの様な情況でした。④当時の看板と現在の店主の子供時代の姿です。商品価格と電話番号に時代の流れを感じます。

④  現在
昭和40年代になると改築して④パン屋だけの営業になりましたが、仕入れの菓子類のほうが多くパンはごく一部でした。コンビニもスーパーも無かったこの時代にはパン屋より菓子屋としての需要の方が多かったのでした。早朝の仕事開始時間から夜遅くまで店を開けていたのでコンビニに似た役割を果たしていました。


『横浜ノスタルジア』昭和30年頃の街角(広瀬始親写真展)
現在、横浜都市発展記念館で古い横浜の街の写真展が開催されています。今となっては貴重な資料となった沢山の街の表情が楽しめます。  会場周辺地図
    開催期間 2月1日(木)~4月15日(日)


昭和30年代に関する商品はコチラでご覧下さい。

コメント (6)
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