※昭和11年(1936年)建・『花御殿』
銀婚式の記念旅行に、宮ノ下『富士屋ホテル』に行きました。学生の頃、授業が休講になるとよく箱根に遊びに行ったのですが、そのときに登山電車の窓から見た富士屋ホテル!…いつか泊まってみたいなぁと思っていました。
「あの時見えたのはこのホテルの屋根だったんだなぁ」と感慨に浸りながら花御殿前の坂道を上がると、フロントに到着します。
※明治24年(1891年)建・『本館』
フロントのある『本館』です。本館は唐破風といわれる竜宮城の様な屋根が、おとぎ話の様なリゾートの世界へ誘ってくれます。イメージが『千と千尋の神隠し』の湯屋『油屋』のようです。100年以上も前の建物が今も現役で活躍している事に感動しました!
※回転扉の上の、“つがい”の孔雀
小さな木の回転ドアに往時を偲びながらロビーから外に出ると広いテラスがあります。ここは花御殿を臨む絶好の撮影スポットで、ホテルを訪れたジョン・レノン一家もこの場所で記念撮影をしました。
※フロント・ロビーの尾長鳥の彫刻
かつてホテルで飼われていた人気者のペット尾長鳥、ヘレン・ケラー女史も一緒に記念写真を撮ったそうです。今も木彫になってロビーの柱にとまっていました♪
㊧メインダイニングの1階にあるバーでは、ホテルを訪れた著名人を冠したカクテルが130年記念として発表されていました。上からジョン・レノン、ラフカディオ・ハーン、チャーリー・チャップリン、ダグラス・フェアバンクス、メアリー・ビッグフォード
㊨本館の奥には山に沿って温室がグリーンルームがありました。これは温泉の熱を利用した温室で、たくさんの植物が栽培されていました。
㊧花御殿にある「史料展示室」の壁のライトです、そして㊨は昭和29年、戦後のアメリカ軍による接収が解除され、ホテルが一般に公開されたときのポスターです。昭和29年は私の生まれた年なのでとても印象に残りました。史料室には興味深い資料がたくさん展示されていました。
そしてこれは、現在も使われているタグです。古き佳き時代のほのぼのとした雰囲気が今に伝えられ、クラシックホテルならではの楽しみだと思いました♪