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シベリア・いろいろ♪ ②関西のシベリア

2009年03月24日 17時37分51秒 | 店のこと
シベリアも中部・関西方面に行くと、ずい分とその姿が変わります。糸魚川静岡構造線を超えると、関東とは違った食文化がある様です。
                 
                    ※名古屋のシベリア
名古屋市の中川区で製造されているこのシベリアは、関東のもとは大分違って多層構造になっています。カステラ部分も「白砂糖カステラ&黒砂糖カステラ」の2種類、餡は「黒餡&ウグイス餡」になっています!さすが味噌カツ、小倉トーストなど独自の食文化を有する名古屋のシベリアは個性的です。羊羹(餡)をカステラで挟む、という基本構造は変わらないものの多層化という変化を遂げました。

          
                    ※大阪のシベリア
そして、こちらは大阪の「シベリア」です。いろいろな菓子パンを圧縮し、パン生地で焼き直して、三角形にカットしたパンなのだそうです。「あんぱん、デニッシュ、レーズン、チョコ、うぐいす豆、クリーム、ケシの実付きあんぱんの皮、時にはスイートコーンとかが入っている時もあります」とのことです。この系列のパンは大阪の4店舗で販売されているそうです。
所変われば品変わる、と言いますが日本各地にはいろいろなシベリアがあることを知り、ますます楽しくなってきました。
結論としては「圧縮して三角に切る」というのが共通点になりました。

以前、京都からのお客様より「子供の頃、駄菓子屋でウグイス餡のシベリアが売られていた」というお話を聞いたことがあります。関西地方にも関東タイプのシベリアも存在しているようです。



                ☆番外編、四国の「エジプト」
           
これはシベリアではないのですが、愛媛の松山で売られていた「エジプト」という菓子パンです。外国の地名・カタカナ4文字、三角のカステラ、という共通点になっていますので一緒に記載しました。

               
                       ※三角カステラ
私は横浜の郊外で育ったのですが、当時近所のパン屋さんに「三角カステラ」というお菓子がありました。カステラをピンクのウエハースで挟んだもので接着面にクリームが塗られていた記憶があります。パン焼き窯の余熱で焼くことのできるカステラは、パン屋のお菓子としていろいろなバリエーションを生み出した様です。 



この記事を書くにあたり、次の皆様に情報・画像の提供をいただきました。ここに厚く御礼申し上げます。
     ・愛知県名古屋市ご出身・BARNEY様
     ・大阪ご出身のスペ輪
     ・愛媛県松山・ご出身Lapin様





                 
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