立春

内職作業をいつも頑張ってくださっている方がキレていた。
一人不平不満をぶつけ荒れていた。
私はその人の家の中でその様子を見ていた。

それが終わると、大きな工場の中を歩き回っていた。
やがて小さな音が、繰り返してきた。
その音が目覚まし音だと気付くにはしばらくの間が必要だった。

まだまだ眠れるぞ！
と感じていたけれど、身体を起こしてテレビをつけた。
スマホの充電を忘れていたので、慌てて充電開始。

身体は軽くも重たくもなかった。
心持ちはぼおっとしていて穏やかだった。
食欲も普通にあった。トイレでは便秘感を感じた。

外に出ればけっこう冷え込みを感じた。
この寒さでよく目覚めなかったもんだ、
などと感じた。

枯れ木の枝にカラスの姿もなかった。
雀のさえずりもなかった。
空に雲もなかった。