朝顔に映る次の顔

通勤時、楽しみにしている朝顔が数か所にある。

今朝はとある朝顔群の艶やかな紫に

淡い紫もいいんだけどなぁ・・・と、しばし見入ってしまった。




政界では総裁選という儀式が行われようとしている。

自由民主党という組織内の人事なのだから、本当はもう決まっていることだろう。

民主主義という看板を掲げている建前上外せないこの通過儀礼で、マスコミはこれでひと騒ぎもふた儲けもする。

そういう関係を築いてきて、また見せられている感だけが私には残ってしまう。




あれから一年。

誰がなろうとなったならしっかり持ち上げて、期待外れとこき下ろすのサイクルがまた始まろうとしている。

いじられる方も慣れていて、定型文コメントを読み上げ、記者クラブ所属の質問しか受け付けず、一社ひとつのみ。

開かれた政策を実現するというけれど、運用するシステムプログラムはもう完全に閉じられている。




こうした決められた手順で、論理的に粛々と進めていこうという世界がつまらないのは、私がはみ出しっこだからだろう。

変わり往く季節の、小さな変化や変異の方が興味深い。

あの紫に広がった喜びとも慰めとも感動ともいえない言葉にならない感覚。

あっ。感覚は皆さん違うんだから、これまたつまらないとお感じになる方もおられるのか。