帰ってきた梅雨空

自意識は、定刻通りにお目覚めだ。

寝苦しさもあって睡眠不足気味で身体と自意識のバランスがぼやけている。

無味乾燥なのは頭ん中だけ。




曇天の梅雨空が広がっている。

見渡す限りどんよりと低く垂れ込んだ雲。

水彩絵の具のバケツを思い出した。




モチベーションが上がらないけれど、上げていく工夫をしていかねばならない。

土日も仕事で二週間が過ぎたがお盆まで休日はない。

いや、休んでもいいけれど、納期が守れなくなるだけだ。





ペース配分と給水ポイントも忘れず描きこんでいかねばならない。

不景気続きの中、繁忙期と閑散期の波に翻弄されながら、ますます日雇い労働者と変わらなくなる。

各従業員が自分で定めた生産能力に、鞭を入れることは許されない時代になった。





いよいよ厚い熱い夏が近づきつつある。

会社へ着くとパンツ一丁となって汗を拭いてクールダウン。

身体中を流れている血を感じて身体は少しだけ上向き加減になってきて、血を奪われた頭の方は弱気になってきている。